子役に思う。

年末年始は京都から離れずにおり、テレビを見る時間が多かったのだがそれにしても芦田愛菜ちゃんを見る機会の多かったこと。


観たことはないのだが、「マルモの掟」というドラマが大ヒットしたらしい。最終回では涙をボロボロと流した愛菜ちゃんの演技に嫁さんが感嘆していた。その横で鈴木福君はというと顔を顰めるだけで涙はなかったと。意味不明なことを時折口にする鈴木福君のほうが子供らしいというか、大人の期待に全て応えた振舞いをする芦田愛菜ちゃんが恐ろしいというか。


芦田愛菜ちゃんをCMや番組で見ない日は無いほどだ。なんでも、嫌いな女性芸能人ランキングで12位にランクインしたそうだ。吹いた。彼女の活躍ぶりを冗談にしたのかとも思ったが、実際はそうでもないのだろう。「嫌いな女性芸能人は誰?」と聞かれてあんな幼い子を選択肢に入れるものかと驚いたが、嫌いな女性芸能人ランキングは自分をうまく作っていたり、活躍していたり、鼻につく女性のランキングだとしたら大人も子供も関係ないのかもしれない。そうは思ってないが、そう見える人も多いのかもしれない。


1位 沢尻エリカ
2位 和田アキ子
3位 谷亮子
4位 久本雅美
5位 前田敦子
6位 蓮舫
7位 藤原紀香
8位 神田うの
9位 磯野貴理子
10位 小宮山洋子
11位 道重さゆみ
12位 芦田愛菜
12位 倖田來未
14位 ローラ
15位 麻木久仁子


大の大人が投票してしまうぐらい嫉妬や嫉みの感情は強いのかもしれない。子役はテレビ局の大人の世界の中でチヤホヤ可愛がられ随分大事にされるだろう。そうされるべきだ。しかしその居心地の良さに浸って育ってしまうと恐ろしい気もする。大人が嫉妬するぐらいなのだから同世代の子供が彼女を疎ましいと思わない訳がない。今や皇太子のご息女まで虐めることを厭わない時世だ。子役は学校で苛められやすいと聞いたが本当だろう。


芦田愛菜ちゃんの浴びるスポットライトには大橋のぞみちゃんという女の子がいた。芸能界を引退したのは英断だと思う。活躍して子供らしさを急速に失っていく大橋のぞみちゃんについて寂しそうに言及する宮崎駿が印象深かった。


「嫌いな女ランキング」の12位につけた芦田愛菜ちゃん。ところで、鈴木福君は「抱かれたい男ランキング」の何位に入ったのだろうか。