オスクラリア属のデルトイデス、和名「琴爪菊」を豆鹿頭骨鉢に植えこんで1年が経つ。鉢は信楽白土に鬼板で輪郭を筆描きし、マグネシヤを施釉して還元焼成したもの。珈琲に二晩ほど漬け込んだが貫入に染み込んでいかなかった。
日本に出回っているオスクラリア属は琴爪菊か白鳳菊ぐらいなもので海外に比べて人気がないのだろうか。葉が展開しかけの姿はフォーカリアのようにも見える。
凶器のような棍棒状で突起の先がほんのり紅葉する。
Wikipediaに載っていた巨大群生株。背丈は30cmほどになり、松葉菊によく似た金属光沢のある花を咲かせるそうだ。
まだまだ多肉植物が鉢に対して小さく不格好だが、数年育ったら立派になるのではなかろうか。うまく枝を選定して枝角状に仕立て上げたい。そこに花が咲いたら面白い。
1年経って左角のほうが樹勢が強く伸びている。右角は枯れてはいないので根付いてはいるのだろうが成長が遅い。土と栄養素が足らないのだろうか。液体肥料を与えるべきか迷うところ。
そして5月4日時点で花芽が付いていることに気づいた。写真下部の枝先だ。しかも黄色の花に見える。現地環境で言えば岩の間に少しばかり溜まった僅かな土に生えているようなものだ。私の変形陶鉢は乾燥しやすく、土も少なくて根張りできず、環境としては過酷なはずだ。それにも関わらず蕾をつけてくれると喜びは一層、大きくなる。
画像左手の枝先も紛う事なき蕾。
2年後、3年後と成長が楽しみな鉢。