私は本やWEBを参考にして料理をしたり植物の世話をすることも多い。それら本やWEB情報を頼りにドライフラワーにしやすい花を探すこともある。しかしそれら情報がどれほど正しいのか疑問に思うことも多い。
秋色紫陽花などと呼ばれる晩夏の紫陽花はドライフラワーにできるが、初夏の水分の多い紫陽花はドライフラワーには向かないと記載されている場合が多い。
「花時間 花の便利帳」という写真が美麗な書籍が本屋に置かれていて手に取ったのだが、そこにもドライフラワー❌と記載されていた。
普通にドライフラワーにできたし、とりわけ花びらが脆くて散りやすいということもない。ドライフラワーなんてみんな色が霞むしシワシワになるからこの紫陽花ドライフラワーなんて十分に及第点だと思う。
これまたドライフラワーには不向きとされるチューリップも3ヶ月経ってもピンクの発色は綺麗なままだ。
もう一つ、ドライフラワーには不向きとされているヒヤシンス。こちらに至ってはこれより濃い紫のドライフラワーは見たことなどないぐらい。ドライフラワーに向いているとされるエリンジウムが随分と控え目に見える。
世間一般のドライフラワーの向き不向き判定には大きく疑問が残るし、他の書籍や資料を引用しているだけで自ら検証していないのではないか。
紫陽花「ダンスパーティー」をドライにしてみたものがこちら。これでもうカサカサに乾いているのだが、色残りも良いし、装飾花もシワシワにならずに乾いた。紫陽花はむしろドライフラワーに最適ではないのかと思えてくる。今後は青い紫陽花をドライにしていきたい。
ドライフラワーが陳列されている店で見かけたら他の花よりも良いと思う人もいそうな水準ではないか。私の感性がズレているのか。
可能性としては昔からある手毬咲きの西洋紫陽花がドライには不向きで、最近の額咲きの装飾花が立派な新品種はむしろドライに向いているということかもしれない。古い知識を疑うことなく使いまわしている可能性がある。
専門書があてにならないというのは悲しいことだ。紫陽花の魅力度が上がった。