コロナは収束したのかよくわからんが、規制がなくなりようやく高円寺大道芸祭も復活した。1日間だけではあるが南大通りを封鎖して各辻で大道芸が繰り広げられる光景が戻ってきた。
そして私の贔屓の大駱駝艦の演目も戻ってきた。
派手に焔を吹き上げる。
そして全身金粉塗り、狂気じみた全身と表情の表現。迸る個性。
指の先まで意識を通し踊り続ける。
大駱駝艦主宰者の麿赤兒さんは暗黒舞踏を確立した土方巽に師事し、唐十郎さんの劇団に1964年から1970年まで在籍し活動。
暗黒舞踏の流れを汲む大駱駝艦は1972年に立ち上げたというからすでに活動は51年にも及ぶ。50周年がコロナ禍だったのは残念だ。
かつては資金稼ぎにキャバレーなどを全国巡業していたらしい。
恍惚とした表情。玉のような汗が噴き出る。
白眼が際立つ。いや、キテますな。今年も期待通りで嬉しい。
暗い舞台で観てみたい。シュールだね、という声、意味がわからないという声、わけわからんけど凄いなという声。何なのか聞かれても説明に窮する考えずに感じる舞踏だと思っている。
焔が多目なのは大道芸的で盛り上がる。
一眼レフで背景を綺麗にぼかして撮りまくりたくなる。
焔が金粉の肌をより金色に照らす。
大駱駝艦、ゴールデンゴールズを観てこそ高円寺はゴールデンウイークが始まるのだよ。
ようやく日常が戻ってきた気がした。