蜜蝋でできた作り物のような表面のこってりとした色合い。なんだか蜂蜜のような。
眼だけは蛹のうちから黒いのか。
腹の先はいつも時計回りに回す。蛹はじっと動かないものだと思ったが幼虫よりもずっと活動的に激しく動くとは知らなかった。
カブトムシ、クワガタ、ハナムグリなどの甲虫類は蛹の腹の段々が硬く尖ったジン・トラップと呼ばれる構造を持ち、蟻などに襲われると蟻の頭部や脚を腹の段々の間で挟んで切断攻撃するのだそうだ。
けして座して待つだけではなく防御機構も備えているだなんて。
蛹の段階で成虫の大きさは確定しているそうだ。目立つほど大きくは無いが第一内歯の発達したフジ型ミヤマクワガタのオス。
羽化まで頑張れ。羽化の準備の安眠を邪魔してすみません。