蟲界の大御所とも言える奥村はなさんのベニテングハゴロモとヤモリのオブジェも発見。
あまり陶蟲をつくってらっしゃる人は少ないので勝手に親近感を抱いている。
この方の陶蟲はどれも蟲らしさだけでなく可愛らしさがある。
中嶋草太さんの風化した骨格のようなオブジェ。
風化した木片のような表現が素晴らしい。
どうやって歪まずにこんな立体を施釉して焼くのだろうか。
板の下部はそれなりに厚みがあるが、上面が薄く尖っているのであたかも薄い板の螺旋巻きのように見える。
強烈な個性を感じたのが波多野亜耶さんの「帰依」という作品。
縄文土器を思わせるようなダイナミックなうねりとジオメタリックな造形。