淋しい花壇にあれこれ植えてみた

屋外が殺風景なので少しばかり花を植えてみる。椿が育って咲いてくれたら、それだけで冬の華やぎは十分なのだが我が家の椿が遅々として育たない。土が合わないのだろうか。玉の浦と出雲大社藪椿の2株を植えているが、今年も全く咲く気配がない。


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そこでカンパニュラ、和名オトメギキョウが1株150円で売られていたので数株植えてみた。夏ぐらいまでこんもりと花の山を茂らせてくれるようだが、真夏の直射日光で枯死してしまう予感。


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おまけで葉牡丹をくれたので、ついでに植えてみた。色のついた葉野菜のようであまり興味が湧かないのだが、無料でくれるならば隅っこに植えてみんでもない。


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ヤグルマギクも植えてみた。僅かに覗き見える青い花びらにワクワクする。私の花壇との相性も良く、手入れも要らず初夏まで繁ってくれるので重宝する。


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西洋翁草も珍しく売られていたので植えてみた。これは花が咲き終わった後の綿毛がドライにすると面白いのでまた採取して陶蟲夏草鉢に合わせたい。


一年草はまた買って植えないと翌年には消えて花壇が寂しくなってしまう。溢れ種ではなかなか増えてくれず、種を採って時期を見て撒くほどの手間もかける余裕がない。半年ほど飾る為の1株150円と考えれば悪くないのかもしれない。



自分好みの酒器で日本酒三昧。「日の丸」「青天の霹靂」「久保田 千寿」

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徒歩圏内の高円寺「オオゼキ」スーパーのおかげで、お酒を買いに探しに出るのが楽になった。

大きな買い物用マイバッグに日本酒を入れると重くて転がるので座りが悪い。そこで日本酒を買うぞと意気込むときは山形県酒田の銘酒、上喜元の布地を使ったマイバッグを持参する。

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この日のオオゼキスーパーは作の「神の穂」が入荷されていた。おいおい、どこまで行くのか。六根はエメラルドなどの銘柄が売り切れていた。さらに鳳凰美田が数銘柄、新たに並ぶ。しかも定価で全く上乗せされていない。

 

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私は焼酎飲みではないのだが、焼酎も盛り上がっているらしい。「魔王」は「森伊蔵」「村田」と並ぶ3Mと呼ばれるプレミア入手困難人気銘柄だと聞いたことがある。これがその「魔王」なのか。これだけスーパーで定価販売されてしまうと、ちょいとお高い料理屋で飲む際にスーパーから買って飲めば幾らなのに、x%もマージン乗ってそうだな、などと思ってしまいそうだ。

 

1月に飲んだお酒の備忘録。

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秋田の純米吟醸酒「日の丸」。

まずはラベル買いして正月に飲んだこちら「日の丸」。正月用の限定銘柄だが、酒造の名前が「日の丸酒造」なのだ。日の丸酒造と聞いても馴染みはないが「まんさくの花」と聞けば酒呑みは覚えがあるかもしれない。東北は秋田県横手の酒蔵で、横手を舞台にした43年ほど前の朝ドラ「まんさくの花」から採用した代表酒。

極寒の冬に春の兆しを感じづらいぐらいにまだ寒さの厳しいうちから「まず咲く」「真っ先」から転じたという「まんさくの花」。2021年を開くにはうってつけな「まんさく」で「日の丸」な酒だと思った。誰かと食事する際には物語のある銘酒も良い。

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味はお節には合うもの、合わないものが結構別れるので、もっと個性の控えめな万能の食中酒のほうが良かったかもしれない。味が濃いものには合う。

酒器は今のところ、持ちやすさの点では一番気に入っている形の酒杯。赤2号土に辰砂釉と特殊変化を起こす試料を塗ったものを1230℃で酸化焼成

 

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青森の大吟醸酒、「青天の霹靂」。

これは覚えておこうと思って早々にラベルを剥がしてしまった。

青森が2015年より一般販売を開始した「あっと驚くような旨い米」を目指して新規改良された食用ブランド米。それを100%使った大吟醸純米酒だ。それでも2000円を超えない。

通常、日本酒は山田錦や雄町などの酒造好適米と呼ばれる米で作られる。タンパク質が少なく、心白という中心部分が大きいお米で食用米より病気に弱く収穫も少ない。

この「青天の霹靂」は炊いて食べる食用米を用いて醸造している。酒としての味は落ちるのか興味があったが、普段飲む少しばかり上等な食中酒としては全く遜色がなく美味しかった。友人とオンライン呑み会をしたのだが、4時間話に花が咲いた後には四合瓶が空いていた。それぐらい、食べながらでも、満腹になって酒だけを飲む状態になっても楽しめる酒だった。大吟醸酒というほど香りの自己主張が強くないのも良い。

コロナ禍で飲食店での日本酒消費量が落ち、酒造好適米の需要も落ちて農家は困っていると聞く。酒造好適米は日本酒以外への転用はなかなか難しいのだそうだ。その点、食用米でここまでの日本酒を醸造できると産業としてはリスクが減るのではないか。もしかしたら、未来の日本酒は技術力が上がり食用米で作られるようになるのかもしれない。

 

 

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新潟の純米吟醸酒「久保田 千寿」

学生の頃、飲み会で飲むちょいと良いお酒と言えば久保田だった。それも本醸造などで純米酒で既に背伸びしている感じで、千寿や万寿など置いているような店は行ったことがない。

久しぶりに久保田を飲んだ。千寿も綺麗でスッキリ、そして穏やかな米の香りでおそらくお節料理には飲んだ銘柄の中ではこれが一番、万能選手として合わせられたのだと思う。萬寿、碧寿とさらに精米歩合の高い値段も高い銘柄もあるのだが、千寿で十分美味しい。肴も無しに1人でチビチビと飲むのに良い穏やかな酒だ。

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そんなわけで、今晩のご馳走、蟹しゃぶのお供は久保田 千寿に決定。その選択は正しかった。

 

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それにしても蟹しゃぶ、美味しい。こんな自慢、嫌味ったらしいのだろうけれども、自宅で蟹しゃぶなんて人生初めてのことなので浮かれることにも容赦願いたい。そして、ふるさと納税様々だ。北海道東端の漁港など行ったこともありませぬ。

 

酒杯は年末に窯出ししたものを初めて使ってみた。4、5勺ほど入る容量で、食中酒としてだけでなく、穏やかなお酒を日中にそれなりの量を飲むのにも都合が良い。大吟醸酒よりも控えめな香りなので少しばかり径の大きな杯のほうが香りを感じやすい。

黒土の轆轤成形で杯の腰から上が金ラスター釉薬、脚と台が無釉の焼締。

 

黒ばかりだ。白い酒杯があっても良い。

高円寺 「薔薇亭」焼失

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年末の12月28日未明に中通り商店街と庚申通り商店街の角のアフターアワーズと薔薇亭が入居する建物で火災が発生したらしい。


幸にして怪我人は出なかったそうなので、記録しておこうかと思う。

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焼け方の激しさを見ると火元は薔薇亭よりもアフターアワーズのほうだろうか。警察、消防の現場検証によると出火原因は不明だが、アフターアワーズとクレープ屋の壁の間のケーブルが火元らしい。漏電か鼠に齧られたのか、わからないらしい。誰も悪くない不運ということなのか。


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高円寺の薔薇亭はローズ亭と読む。1973年創業でご夫婦が48年営業されてきた老舗で、個性的な店として知られた存在。


食べ方のマナーがなっていないと指導される。

携帯を見ながら食事などはもってのほか。

荷物を隣の椅子の上に置くと指摘される。

店内禁煙だけど店の親父は厨房で吸う。

おかみさんが派手なカチューシャやら帽子飾りやらをつけていて、テレビにも度々取り上げられている。

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そういうのを煩わしく思う人は敬遠するが、常連も多いらしい。


地方から上京してきた人には、東京のオカンのような存在になる。

カウンター中心の一人で入店しやすい店で、「しばらく顔出さなかったけど元気にしてた?」みたいなやりとりのできる店だ。初めて入店した時もおかみさんが話しかけてきてくれた。

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高円寺で学生時代、独身時代を過ごした人達の中には強い思い入れのある人も多いようで、焼け落ちた店の前に置かれたメッセージボードには再開を望む声、励ましの声、感謝の声で埋め尽くされている。

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街角定食屋の48年間の生き様がメッセージに現れている。こんな店が幾つあるだろうか。


ぶっちゃけ、美味しいと思ったことはないのだけれど、それを目的に行く店でもない。腹を満たしに行くのではなく、人寂しさを紛らわしに行く店というか。食事は栄養摂取だけが目的ではないと気付かせてくれる。

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賃貸テナントだったのだろうか。火災保険で再建されるのだろうか。ご夫婦もかなりの高齢なので、果たして再開されるだろうか。何もこのコロナ禍で追い討ちをかけるようなタイミングで火事に見舞われるとは。


ファンが待っているので可能ならばまた蘇って欲しい。



素焼き窯出しと釉掛け

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大分、作品が溜まってきたので小窯で素焼きしてもらうことにした。今回は素焼きは工房主にお任せで焼いてもらう。


壊れやすいものばかりなので窯入れ、窯出しは私の作品だけ自分でやることになってしまっている。確かに人様の作品を壊してしまった際の後味の悪さを考えると、私の作品は誰も触りたく無いのも理解できる。

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素焼きは重ねて焼けてしまうので気楽だ。スタッキングできる同型の器を複数焼くならばもっと効率的に重ねられるのだろうが、全て形状の違う一点ものだとパズルだ。


そんなこんなで焼けた。

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蚊取り線香入れ

陶虫夏草 象虫、黄金虫、大黒黄金、団子虫x2、天道虫、幼虫

正装羊人形鉢

風船羊鉢

瓦礫鉢

細筒サボテン鉢

吊鉢x6 還元落とし焼成

漏斗鉢


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赤土4号鉢に黒土虫、赤土4号鉢に赤土2号虫、組み合わせの違う鉢も含めて7つにマグネシヤマットを掛ける。

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なんだかマグネシヤマットの濃度が高すぎる気がする。しかも量が少なすぎてボーメ計を浮かべて計測できない。一応、掛け終えたが若干、釉剥がれの不安が残る。陶虫夏草鉢が7つ施釉完了。天道虫の星を釉を抜いて表現してみたこと、兜虫の幼虫の気門、ガラスに嵌るタイプの蓋などが今回の新しい試み。


裃を着た羊人形に施釉。裃の上と下は違う色にできると勘違いしていたが、連続した同じ色でないとおかしいことに気づいた。肩衣と同様に下の袴もトルコ青紺釉で塗ろう。

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白い山羊の頭に白い小袖だと、配色が明るく顔と衣が同化してしまう。しかし小袖を黒にすると角が目立たなくなってしまう。それでは顔と小袖と肩衣/袴を違う色にすると、なんだか色数が多くて煩くなるようにも思う。

モノは試しで青と白の爽やかな配色で焼いてみるか。


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「還元落とし」焼成用に作った赤土4号の吊り鉢も7つ。どう施釉しようか悩ましい。


作業の遅さがもどかしい。計画の上では全て施釉して、さらにはパキポディウム鉢を紐作りして完成させているはずだったのに。何を作業するかシミュレーションが足らんのだろうな。工房の中でどうしようか悩んで手が止まる。

大好物ビール「雷電 閂」到着。ふるさと納税でタダ酒を呑む後ろめたい悦び

ついに届いた。ふるさと納税で注文したオラホビール。

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「個人住民税は、住民に対して行う行政サービスなどの受益に対する対価として、地方自治を支える基幹税」

 

杉並杉並区民として区民図書館や区営プールを使わせてもらったり区のサービスを受けている者としては、本来なら住民税を納めるべきは杉並区であって信州東御市ではないのだよな。しかも当たり前に納めるべき税金でタダ酒を呑ませてもらえるだなんて、なんだか狐に摘まれたような気になる。

 

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当然納めるべき税金で縁もゆかりもない地方の黒毛和牛や鰻や高級果物や酒を楽しめてしまうという、そんな不思議なふるさと納税という仕組みが作られた。ここ数年、大いに盛り上がっている。問題がないわけではないけれども地方活性化に寄与している部分もあるし、ありがたく享受させてもらおう。

 

杉並区は令和元年、24億円以上の地方税が流出したらしい。区のページではそんな状況に疑問を呈している。保育園や児童養護施設への寄附をふるさと納税で募ったりもしているが、返礼品無しの寄付を善意に訴え、区外へのふるさと納税利用を批判するだけで良いのか。国が主導した仕組みに文句を言わず、杉並区も何かもっと工夫したら良いのに。健全な競走は発展を促すし、善意や理念の押し付けで社会は機能しないことは共産主義の失敗に学ばなかったのかね。

 

杉並区長は「杉並区は返礼品競争には参加しません」と声高に宣言している。ならば税収維持確保の代替手段を講じるべきだし、理念だけ掲げて善意の寄附不足や他自治体へ寄付する人を批判するだけでは、理念に自己陶酔して税収を確保する努力と行政サービス拡充の責務を怠ってることにならないか。

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食品在庫棚が雷電で2列埋まってしまった。

 

杉並区に、魅力的な地場の商品がないという事実を問題にすべきだし、いやいや、杉並区にだってもっと何か魅力的な特産品はあるはずだろうとも思う。

杉並区のゆるキャラ「なみすけ」グッズ

サブレ

ガーゼ

返礼品無しの寄附

現行のラインナップが弱すぎる。いや、そもそも返礼品競争に参加しないのではなかったのか。半端に参加して掲げた理念すらも揺らいでいる。

 

杉並区が推せるふるさと納税返礼品は何があるだろうか。

東京ばなな」は全国的な知名度があるのではないか。「うさぎや」のどら焼きや「saten」の濃厚絶品抹茶プリンのようなものだって賞味期限が短いので難しいかもしれないが嬉しい。

モノでなくとも、「高円寺阿波踊り」の観覧席でも「高円寺大道芸祭」などでの「みうらじゅん」や「大槻ケンヂトークショーのチケットなんぞでもサブカル好きにはささるかもしれない。

鬼滅の刃」や「刀剣乱舞」などのアニメ制作プロダクションでありカフェも人気のufotableも杉並区だ。

杉並区は緑化を促進しているが、例えば青梅街道の街路樹の植樹スポンサー権などを設定して寄附者のパネルなりをつけてもらうなどもどうか。外狄荘に植える銘木椿なんかでも寄付したい。

 

そもそも「返礼品競争に参加しない」のは区長がそこまで意地を通すほどの大義なのか。区民はそんなものに固執することを望んでいるのか。杉並区の魅力をアピールするなり、区民が区の整備に貢献できる道をなぜ模索しないのか。

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雷電」はそれにしても美味いなあ。ふるさと納税について飲みながらあれこれ考えていた。やはり居住する自治体であれ、地方であれ、優れたモノが支持を受けお金が集まるのも、古い仕組みに頼るだけのものは淘汰されるのも一つの健全な形だと思うのだよね。

 

願わくば地方においてもふるさと納税の受益者は大手業者に集中しがちなので地方零細企業も手間が掛からず参加しやすい仕組みにして欲しい。

 

例えば地方の個人陶芸作家だとか

伝統工芸士だとか

古民家民宿だとか

 

私たちは区に隷属しているわけではなく、納税先の選択肢が与えられている以上は日本国民として残したいと思う地方の特産品や景観を応援したいという気持ちもある。

 

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結論。雷電、美味い。苦さばかりが際立つそこらのタップバーのIPAと比べて、旨くて甘味も感じられつつ苦味を愉しむIPA。何気にアルコール度数が6%なのだけれども度数よりも軽く感じる。香りも楽しみたいので、適度に広がったベルギービールのビアグラスが合う気がする。

 

 

 

高円寺のスーパー「オオゼキ」の日本酒品揃えが熱い

ここ1年ほどの傾向だが、高円寺のスーパー、オオゼキの日本酒の品揃えの充実度が増し続けていて注目している。

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東洋美人

九平次

今司代

雁木

獺祭

 

無濾過生原酒、発泡酒、冷下ろし、限定酒。

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八海山の雪室貯蔵三年酒なんてのもある。新潟の蔵元でわざわざ買った珍しいお酒が最寄りスーパーで売られるとは。

さらに桃川の大吟醸「青天の霹靂」。これは飲んだことがないので気になる。食用米が日本酒の未来を切り拓くだろうか。

 

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「作」は取り扱っていたが、さらに高価格帯の四合瓶「鷹羽」はなんと5000円。久保田の「千寿」も。

 

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青森の「六根」も5、6銘柄を取り揃えた力の入れようで気になる。

 

コロナ禍で飲食店の売上が落ち、通常流していなかった販路に人気銘柄が流れてきている。

代わりに飲食店で飲む上等なお酒を少し贅沢に自宅で楽しみたい人が増えている。

一年ほど徐々に品揃えを拡充し、オオゼキとしても高価格帯の日本酒に手応えを感じている。単価増を見込めるお酒は歓迎。

 

そんな理由だと推測している。同じ銘柄を固定して売り続けるというよりは、人気のあるお酒をあれこれスポット、スポットで入荷している印象。

 

私としては大歓迎だ。あれもこれも飲んでみたいな、と思える品揃え。そしてそれを飲み終えた後にはまた新しい銘柄が並んでいるのだろう。コロナ禍が収まり飲食店に客が戻ったならばこれら銘柄はスーパーから消えてしまうのだろうか。それとも日本酒が販路拡大されたままで残るだろうか。

 

3、4年前はオオゼキで葡萄の品揃えが半端なかった。同じ日に20種類もの葡萄が棚に並んでいてワクワクした。オオゼキのバイヤーさんに日本酒好きがいるらしい。遊び心があって素晴らしいと思う。

 

経営に貢献する、次のネタはクラフトビールだと思う。

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日本酒より愛好家の裾野は広いし単価も低いが発泡酒からクラフトビールに誘導するだけで単価は2倍以上になる。COEDO鞠華を常備しているだけでオオゼキは素晴らしいのだが、願わくばクラフトビール祭りをして、越後ビール、オラホビールを扱って欲しい。

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ふるさと納税で「雷電 閂」を箱買いしてしまったのだが、いつ届くのかがわからない。その間はこの金髪美人に夢中になっている。

 

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映画「日々是好日」

 

「世の中にはすぐわかるものとすぐわからないものの二種類がある

 

すぐわかるものは一度通り過ぎればそれで良い

 

けれど

 

すぐにはわからないものは長い時間をかけて少しづつわかってくる」

映画より引用

 

 

いい映画だった。

静かな「間」と雨の音、水の音、雪の音。

陰影、木漏れ日。

繰り返し観たい映画だ。

 

 

私はどちらかというと理屈と効率性で雁字搦めの仕事の世界で生きている。理屈で明朗に説明できないものは曖昧であるか合理性に欠けた悪しきものであるかのように扱われる世界だ。

 

 

頭で理解しようとしてはわからないものがあることをリマインドしてくれる。

 

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私の書斎にも三十三間堂で頂いた「日々是好日」と書かれた色紙を飾っている。醍醐寺管長筆の色紙もどこかにあるはずだ。この日を真丸にしているところ、好が繋がっている崩し方に愛嬌を感じられて好きだ。

 

「今を生きる。」

「この世の全ては自分の心がどのように受け止めて解釈するか次第。」

そんな感じに理解しているが、禅語は含意が深そうでよくわかってはいない。

 

 

孝行できる元気なうちの親との時間を大切にしたい。

茶道を習いたい。

気軽に普段から着物を着れるようになりたい。

嫁さんに着物を着てもらいたい。

書道を習いたい。

茶碗、水差しを自作したい。

毎冬、華を切り取れる藪椿が庭に欲しい。

吊忍の為の中ぶりの陶球鉢。

「聴雨」と陶器に刻みたい。

 

心に水紋を起こす一滴のような映画。いろいろと何かをしたいという意欲を湧かせてくれる映画は大事にしたい良い映画だ。

 

 

日日是好日

日日是好日

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Prime Video