翠晃冠と九頭龍の花が咲いた

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棘のある多肉植物は子供が小さいうちは自粛していた。一昨年ぐらいから手を出し始めたのだが、いわゆる「花サボテン」と呼ばれるジャンルのサボテン品種の花の見事さは格別。

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赤茶色のプラ鉢に植えたままなのが堪え難い。はやく好みの陶鉢に植え替えたい。

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多肉植物の花はフォーカリアなどの金属光沢のある花かエケベリアなどの小さな釣鐘型の花。ギムノカリキウムの白く淡いグラデーションの大輪の花は多肉植物のどの花とも異なる。

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花サボテンも集め出してしまったら、それこそ場所がなくなる。しかも花が見事な花サボテンは見た目が地味な種類が多い。花サボテンが犇めいたら、花期以外に地味なサボテンが並ぶことになるのはあまりときめかない。


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見た目の個性が魅力の多肉植物。四方八方に棍棒状の茎葉を伸ばす様が見ていて面白い「九頭龍」。

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しかし花は限りなく地味なのだよな。実に地味だ。咲いているのか白いゴミがついているのだかわからない。しかし年間を通して樹形を楽しむものだと思っているので花には全く期待していない。

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そう思っていたら、白い蕾は黄色い花を咲かせてくれた。すまんよ、そこまで地味ではなかったかもしれない。

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もし枝先に全て黄色い花を同時に咲かせたならば、これはこれで面白そう。


開花期以外は地味な風貌の花サボテンと、外見が個性的で見飽きないけれども花はすこぶる地味で見応えのない多肉植物。一長一短。見た目が個性的で花も大輪な品種というのはなかなかないものだ。しいて言うならば紅鷹のようなサボテン、フォーカリア属のような多肉植物だろうか。

春のうららのマンゴー殿

マンゴーの京都での日々を綴ることを目的としたブログ雑記帳だったのに多肉植物と陶芸のことばかり。たまには記録を残しておかないと。

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自転車に乗って街中を疾走する。尻尾を巻いていることもないし震えてもいない。マンゴー殿はまんざらでもないらしい。お出掛け前にキャリーバッグに自ら入ってくれる。もしかしたら、自転車でのお出掛けを少しぐらいは爽快だと感じてくれているのかもしれない。

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走っている最中、たびたび私の方を振り返る。気持ち良いね、という同意確認の視線合わせなのか、後ろでちゃんと漕いでるよなという確認なのか。もう少し段差で振動がこないように配慮してくれなのか。これに乗ったらご褒美くれるのか問いかけなのか。

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子供のサイクリングを兼ねて少しばかり遠くの公園まで足を運んだ。ここにはドッグランがあって、中には15頭近くが遊んでいた。レトリバーが2頭、フレンチブル2頭、ダックス2頭、スピッツ2頭、ジャックラッセル1頭、トイプードル3頭、シーズー2頭、芝1頭など。密です。


犬社会のコミュニケーションは奇妙だ。時間の大半をお互いの股間の匂いを嗅ぐことに費やしているように思う。一瞬嗅いで終わらないようで、繰り返し繰り返し同じ犬が同じ犬の匂いを嗅いでいる。


お互いに追いかけっこをしたりして遊んだりもするのだが、人間には見た目の違いはわからなくとも犬同士には年齢差はわかるのだろう。生後半年や一年の若い犬に混ざると運動量の差は歴然で、若い犬もマンゴー殿にはそこまでちょっかいを出してこない。いや、ちょっかいに鋭敏に対応できないことが数回続くと遊び相手として物足らなく感じられてしまうようだ。

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おつかれマンゴー殿。犬同士でたくさん濃厚接触していたので帰宅後には丸ごと洗われて綺麗さっぱり。漫画を読む息子の横で天日干し。

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久しぶりに駆け回ってお疲れの様子。

新緑紅葉、下から見るか、上から見るか

春眠暁を覚えず。2度寝、3度寝もできるほどに朝方の布団のぬくさは天国のよう。それなのに子供が5時半から起きて騒いで喧嘩してしょうもない替え歌を熱唱するせいで2度寝できないのは少しばかり恨めしい。


4月、5月と10月、11月が年間で最も快適な時期かと思う。さらには春の方が虫も少ないので窓を開け放てる分、快適さは上か。

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お気に入りの紅葉品種のひとつ「鴫立沢」。下から見上げると青い空に光を透過する葉が映えて格別に美しかった。

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見下ろしても順光でも白い葉と緑の葉脈のコントラストが美しい。

パーゴラの高さに紅葉の枝が広がり、1階からは見上げられ、2階からは見下ろせるのが理想か。


子供が巣立ったら中庭を京都の坪庭のようにしたい。紅葉を植え、手水鉢にメダカを放し、石を組み、砂利で枯山水を作る。その中に、腰掛ける長椅子を置く。まだ15年先の話だろうか。



コロナで市井の人心が荒んでいるのだろうか

緑道の花壇の花を取る人がいる。前からいたし、これを見るのは初めてではない。

 

高円寺に引っ越してばかりのころ、京都から連れてきた樹齢10年は経っていたと思われる「臥牛」の大株を根こそぎもっていかれた。

植木鉢もいくつか持っていかれた。いくつかはお気に入りの自作だった。

実った南高梅の7割ぐらいを収穫直前にもっていかれた年もある。

錦木が半分抜かれかけて根がむき出しになって放置されていたこともある。

矢車菊、菊、水仙多肉植物あれこれ。

 

気にしすぎないことが一番。取られたら嫌なものは近くに置かなければ良い。

取られても取られても植えたら良い。そう割り切っていこうと思っていた。

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しかし今年はとりわけ目に付くような気がする。

まだ蕾が十分に育っていないものをちぎってしまっている。

引っこ抜いてそこらへんに捨てていたりもする。

どうやら切り花として自分の家で楽しむ為に持っていくのではなく、むしゃくしゃして八つ当たりしているよう。

 

花が持っていかれても、家に飾りたい花愛好家がいたのだろうと想像すれば、まあそれも多少はありかなと思う。しかし誰もが目にして楽しめる花を単に棄損してやろうというのであればかなり荒んでいるように思う。 

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鬱憤の捌け口がなくなっている人が増えているのではなかろうか。

花をちぎる人を実際に数人ほど見かけてしまったのだが皆60-70代の女性だった。偏見を煽る意図はないのだが、退職していたり子供も巣立っているなどして孤立化して閉塞しやすい傾向は他の年代よりも強いのかもしれない。男性だと酒やギャンブルに走ったりするのだろうか。発露の仕方はひとそれぞれで、知らない子供や猫に八つ当たりするぐらいなら花をむしって発散して自分を収められるならそれも良しとすべきなのかもしれない。


正直なところ、幸にしてコロナ禍は私にとって伝え聞くだけで未だに目に見えない妖のようなもの。親戚や友人にコロナに感染した人はいないし、コロナが原因で倒産しただとか仕事を失った人もいない。未だに伝聞で知識として入ってくる事象でしかなく、周囲の飲食店が営業時間制限を受けていたり在宅勤務制度になるなどして実感の湧かないコロナの存在を感じている次第。そんな中、むしられて捨てられる花にコロナ禍の存在を感じた。

 

コロナ禍は社交性を否定し人間関係を希薄化させ、人間が社会的生き物なのだということを自覚させられる。私もいいかげん、気兼ねなくぎゅうぎゅうの飲み屋で知らない隣の人と雑談したり、友人知人とウェイウェイ盛り上がったりしたい。

碧瑠璃の錦となりけり

我が家の亀甲碧瑠璃鸞鳳玉柱。

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真上から見下ろすと見事なまでの端正な七つ星。その頂きから8割ほどが橙色と黄色の子株が1つ、5割ほどが橙色と黄色の子株が1つ、完全に碧の子株が1つ生えてきている。

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もしこの錦の割合のままに3枝に別れて順調に育ってくれたらかなり個性的な容姿になってくれるのではないか。そもそも橙や黄色の錦が入った亀甲碧瑠璃鸞鳳玉錦の柱なんてものを見たことがない。この大きさの柱の上の分頭でしかも錦なんて興奮もの。

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成長しなくなったので今春、植え替えてみた。根を整理し、乾燥させ、1週間してようやく水やりをした。冬の断水で幹が傾いているが、水を吸えば戻るはず。また成長のスイッチが入ってくれないものか。

こればかりは10年ほど時間を早回しして育つ姿を見てみたい。

生姜醤油ラーメン「麺屋かむい」

なんだかいつ営業しているのかわからないうどん屋「和乃家」の跡地に2月に新規オープンしたラーメン屋さん。

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新潟長岡発祥の生姜醤油ラーメンとのこと。生姜好きとしてはとても好みの味。麺はストレート麺だが汁が濃いめなので汁がさほど絡まなくても美味しく食べられる。むしろ醤油が強く塩っぱいので汁を飲み干すのは危険。

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メニューも普通とチャーシュー、普通盛と大盛のとてもシンプルなメニューで潔い。酒が飲みたい人はハートランドビールがある。


全8席カウンターでさくっと食べて出るような店。「ばりこて」「山と樹」「はやしまる」などふらりと食べに行っても長い行列に諦めることも多いので、今のところ行ったら入店できる確率の高い店は有難い。

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他に被らない味で定期的に食べに来たい店。行列店になったら嫌だけど閑散として閉店されるのも困る、複雑なファン心。コロナ禍中に新規開店した勇気に応えたい店。




4月の緑道

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なんだかヒラヒラした名の知らぬ花。カーネーションのようなフリル。

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スプレーマムも咲き続けている。

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これもスプレーマムだろうか。亜熱帯極彩色。

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同じ家の前。なんだか家主の花の好みと傾向が伺える。ここを「亜熱帯極彩色の家」と心の中で読んでいる。

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桜空木も今年は花付きが良いように思う。通常の真っ白な花を咲かす空木に対してなぜ桜空木という名前なのか。花弁が5枚というだけならばいくらでも似た花はあるし。

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後ろから見るとなるほど「桜」だと思った。

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桜色の爽やかなチューリップ。鋭く鋭角な花弁の形も組み合わせとして面白い。

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グレーピンク、スモーキーピンクのチューリップ。なんとも大人な流行色。

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矢車菊も長く咲き続けている。2ヶ月近くも次から次へと咲き続けている優等生。2月から4月は4株並べて植えたら青い壁ができるかもしれない。来年は要検討。

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藤が4月上旬に咲くのは流石に早い。藤ってやつはこうしてみると豆科の花の集合体だな。平等院の立派な藤棚を観に行って、何故かえらく妻と喧嘩をしたのを覚えている。何を理由に喧嘩になったのかは全く覚えていないが喧嘩をしたことだけ覚えている。