四季の花々、御朱印、朝カフェ、朝風呂をご褒美にして朝ジョグの習慣づけが確立してきた

私の場合、ジョギング習慣を確立するための要諦は公園の花々、ご朱印帳や銭湯、朝カフェなどご褒美をどれだけ用意するかに尽きる。

  • アプリで走行距離やペース、カロリーを記録する。月100kmや最速、最長記録は満足感が得られる。
  • 走るのに邪魔にならないランニングリュックを活用。スマホご朱印帳や着替えを入れられる。
  • 目的地にご褒美を設ける。公園の花々、寺社仏閣の御朱印、朝カフェ。
  • 御朱印は複数種類を授与しているところでも1つしかもらわない。複数回訪ねる理由にする。
  • 走って火照った身体を帰宅後、水シャワーを浴びる。サウナに似た覚醒効果を得られる。

 

 

 

スマホアプリ: RUNKEEPER。これで走行ルートや距離の記録をつけられる。最速記録や最長記録、月の合計距離が50kmや100kmの大台に達したことを確認できると嬉しい。

 

ランニングリュック: BE8 230g超軽量、容量5L

これで快適さが一気に増した。今まではパンツのポケットにスマホを入れていたのだが、走るたびにスマホが揺れて鬱陶しかった。財布も同様の理由で持ちたくなかったが、紙幣をそのまま持つと汗で濡れるし釣銭の小銭が帰り道にうるさくなる。それが胸元に財布やスマホを収納できると胸元はさほど揺れないので気にならずに持ち運べるようになった。

スマホ払いできないカフェも多いし御朱印代は今のところどこの寺社も現金払いなので財布を入れても気にならずにジョギングできるのは便利。

背中も防水なので御朱印長や銭湯を目当てに走って一風呂浴びて帰ってくるために簡単な着替えを入れることも可能になった。

3800円と安くは無いが縫製はしっかりとしているしデザインも悪くない。ジョギングに出掛ける心理的抵抗が大きく減ったことを考えると良い買い物をした。

ご褒美 寺社仏閣と御朱印、朝カフェのリスト

 

  • 高円寺方面: 長善寺、馬橋稲荷、天祖神社、itoma 8:30〜
  • 永福町方面: 和田堀公園妙法寺大宮八幡宮: エチゴヤカフェ 9:00〜
  • 阿佐ヶ谷方面: 神明宮、Gion 8:30〜 ヤゼット8:30〜
  • 荻窪方面:WOODBERRY CAFE8:30〜
  • 鷺ノ宮方面:鷺森八幡宮、シンプルシングスコーヒー9:00〜
  • 中野方面: 四季の森公園、平和の森公園、明治寺、実相院、バラード9:00〜 グッドモーニングカフェ8:30〜 ミヤマ7:30
  • 新井薬師方面: 哲学堂新井薬師、MON9:00〜
  • 中野坂上方面: 宝仙寺、オアシス7:30〜 モンプチ9:00〜

 

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高円寺の馬橋稲荷の御朱印帳をジョギング専用にして中野杉並界隈の参拝巡りに使っている。
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これからは1回の訪問で1つしかもらわないことにした。
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何種類も集めたり、妙法寺だと23日限定のものや阿佐ヶ谷神明宮だと季節限定のものがあったりとなかなか簡単には尽きない。

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阿佐ヶ谷神明宮端午の節句限定開運御朱印。日付の達筆さに惚れ惚れとする。書道に秀でていたら自社の御朱印担当という職は確保できるのだろうか。

佐賀からの戦利品

佐賀の難点は魅力的な物産が日本酒や陶磁器など重くて割れるものばかりだということ。缶詰も地味に重量がある。

 

松浦漬の缶詰

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宮内庁御用達の日本三代珍味の松浦漬け。一缶で1000円以上した。どんな味がするのだろう。

 

唐津の地酒「太閤」のカップ酒。
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唐津くんちの曳山の台数だけ14銘柄あるらしい。やはり一番人気は五番町の魚屋町の鯛柄だとか。

 

唐津焼煎餅

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なんと唐津藩御用窯の中里太郎右衛門窯の職人による絵付けの施された瓦煎餅。勿体無くて食べられない。食べたら普通に美味しい玉子瓦煎餅。
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裏を見ると確かに瓦煎餅だ。

 

古伊万里酒造の伊万里カップ酒。

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美味しく飲んで、容器はペン立てに。子供のコップにしても良い。

 

白華窯 吉永サダムさんの焼物

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iPhoneの撮影歪みの酷いこと。器を撮影するとゲンナリする。実際は完璧な端正な形をしている。
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内側が粉引で外側が黒色。縁の掛けわけの処理が綺麗。
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あえて木のソーサーに合わせることでカチャリと置く時の硬質音がしなくて済む。取手の形状も持ちやすい。ソーサーも傾斜をつけず、スプーンが溝に落ちないように配慮されている。
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こちらは登窯焼成に灯油窯焼成を重ねて燻が出た片口。薄く、天目のような縁の反り返りが親指と人差し指が嵌まって実に持ちやすい。
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細めに作られた注ぎ口もかっこいい。唐津らしい器でとても満足。ギャラリーに出ない定番シリーズだというのもわざわざ窯元で買った甲斐があって嬉しい。

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窯元で買うと安い。有り難いことだ。

 

青木陶房 氷裂青磁湯呑み

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別に大川内山の鍋島焼の聖地で氷裂青磁の器を買う必要もないかもしれない。ただ、こんなに見事な氷裂の湯呑みもなかなか見かけないと思って買ってしまった。
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黒土で作られた薄い生地に氷裂青磁がかけられている。生地がもっと厚ければさらに釉薬の染み込みが増えて色が濃く出るらしいが私にはこのぐらいがちょうど良い。
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溜まりを覗くと幻想的。少しセラドングリーン。

 

田中ふみえさんのプラチナ有田焼酒盃。

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細雨が遠目には藤のような模様を描く。iPhoneのカメラの特徴上、少し盃が歪んで見えるが本物はとても端正な対象形の形をしている。
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内側には粋な雷紋。辛口純米酒に合いそうな柄。柄部分のプラチナもカッコいい。
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瑞雲にもプラチナが施されている。陶器にプラチナでワンポイント加飾したサボテン多肉植物柄の器を作ってみようか。強棘類の棘の部分をプラチナにしたらカッコ良さそう。

 

豪華織物の唐津くんち御朱印

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めでたい鯛柄、五番魚屋町

 

陶山神社の御朱印帳袋

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ご朱印帳も素敵だったのだが唐津くんちのやつを買ってしまったので我慢。代わりに購入したのがこの見事な御朱印帳袋。御朱印帳の表紙と同じ織物が使われている。
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リュックサックの中に入れたら擦れて毛羽立ってしまうのかもしれないが、ここは敢えてそれを恐れずに使い倒そうと思う。
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裏生地すら見応えがある。
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底にジッパーがついていて、上の組紐を解かずに出し入れできる親切設計。これが2000円はとてもお値打ち。

 

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陶祖を祀る陶山神社から地震の多い日本での作陶の無事を祈ってお札を頂いてきた。

 

あとは佐賀では無いので割愛するが家族向けに福太郎の辛子明太子を七味と通常のものと柚子味を各種、蒸気屋の博多どうなつを12個。

 

はちきれんばかりの荷物と満足感。

佐賀5日目。神社巡りに廃墟風呂、「らかんの湯」でサウナ開眼。

  • 香蘭社の本店はちょっとした美術館。
  • 陶山神社は晴れの日に来るべき。伊万里焼でできた鳥居は見所。
  • 武雄は武雄温泉、武雄図書館、武雄神社、御船山楽園ホテルも全て歩いて回れる範囲にあって便利。
  • 武雄神社の樹齢3000年の大楠御神木は必見。雨の日でも、雨の日こそ来るべき。神々しさに圧倒される。
  • TeamLabのインスタレーションには飽きてきていたけれどもこの廃墟インスタレーションには心酔した。
  • サウナシュラン3年連続日本一の「らかんの湯」でサウナの魅力に納得。サウナに目覚める。
  • 東京でTeamLabに既に飽きた人にも廃墟の湯のインスタレーションは新しい感覚でオススメ。
  • 地元民で埋まるような居酒屋は美味しい。お店の人も気さく。

 

香蘭社が朝8時から営業しているので覗く。我が家にも大きな8寸ぐらいのボウルがある。瑠璃色があまり好きではないのと、香蘭社は和より洋のデザインよりなので私は香蘭社よりも深川製磁贔屓だ。こちらも宮内庁御用達なのは知っているけれども。

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私が好きな大正レトロランプにインスパイアされた和柄食器。香蘭社らしくないとも言えるがこれは好み。

 

陶山神社

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作陶するものとしては素通りは許されない陶山神社に土砂降りの中で参拝した。
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奉納された有田焼きの灯籠が並ぶ。
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白眉はこの有田焼でできた鳥居。
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様々な有田焼きの品が奉納されている。
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少しばかりロボット染みた有田焼狛犬。全国の狛犬愛好家は一度は拝みたい像。
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尊い
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青空だった昨日訪れるべきだった。後悔。
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御朱印を頂き、さらには御朱印帳袋、陶器安全の祈祷札を頂いてきた。

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武雄神社

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有田から武雄に移動して早速の訪問先は武雄神社。
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賽銭箱にこのような扇があしらわれているのは珍しい。
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〆縄が多く巻かれた神社だった。
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狛犬にも〆縄を巻くのは珍しくはないだろうか。
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狛犬愛好家には陶山神社に続いて個性的で外せない神社。

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武雄神社、陶山神社では見開きの御朱印を複数種類用意していて季節限定の御朱印も多い。字も達筆でたくさん頂きたくなる衝動に駆られる。
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ここでの御朱印は目を閉じて願い事をしながら金のインクの鮎の判子を釣り針めがけて押す占い。針に鮎が重なると願い事は叶い、距離が離れるほど叶うまで時間がかかるのだそうだ。私の願いはそう簡単には叶わないようだ。頑張ろう。

 

武雄神社の大楠

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樹齢3000年という日本十指に入る巨木だが樹形の美しさと葉の瑞々しさを総合すると日本一の御神木だと思っている。土砂降りの雨の中で見上げた効果もあるかもしれない。

 

武雄図書館

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武雄図書館はTSUTAYAを経営するCCCに市が経営委託し、建物内にスターバックスが同居するという新しいコンセプトが全国的に話題になった。子供図書館が併設されておりそちらの2階のカフェで朝ごはんを食べた。
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パンケーキ三種の食べ比べ。穀物系とかいろいろ粉がちがうようだったが蜂蜜やバターを塗るとなんだか違いはよくわからなかった。
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武雄図書館は手の届かない高さの書架に偽書を詰めていてあたかも圧倒的な蔵書があるような雰囲気作りをしているが、公共図書館が雰囲気作りだけに飾りの偽書に150万円をかけたことが問題になった。

さらにはTSUTAYAの古い売れる見込みのない書籍の購入(2013年開館にも関わらず「公認会計士第2次試験 2001」や遠方の「ラーメンマップ埼玉2」など)が発覚して私企業による在庫処分に利用された疑惑が上がったり、

図書館司書が営利販売店員を兼任することで営利業務が優先される懸念が挙げられていたり

建築デザイン重視で書籍に陽が当たるため本が焼けて青くなっていたり、

独自の書籍分類が例えば旧約聖書の「出エジプト記」や村上春樹の「ノルウェーの森」が旅行ジャンルに配架されるなど図書館共通の十進分類法を無視する摩訶不思議だったり

いろいろと問題視される話題も多かった
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それでも本を借りたり読んだり、カフェ利用したりできる人が多く集まり利用される公共施設を指向したその挑戦は好感が持てる。
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むしろそれを醜悪な形で誇張拡大した見栄え重視の「こども本の森 神戸」や中野区の飾り棚だらけの図書館がどうかと思う。
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武雄市の先進的姿勢に全国的な知名度を獲得できたと考えると副次効果は大きいのかもしれない。取り敢えず地元民も旅行者も早い時間帯から朝食が食べられて時間を潰せる拠点なのは確かだ。佐賀や武雄の観光本を立見してさらにイメージを膨らませられる場所でもある。
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御船山楽園ホテルらかんの湯

サウナシュラン連続3年日本一の栄誉に浴したサウナーの聖地があるというのでそこで本格サウナデビューしてみることにした。今までもサウナに10分ほど入ることは何度もあったがサウナから水風呂に入り休憩するサイクルを数回まわすように本格的にサウナを満喫することはなかった。

 

こうしてサウナ目当てで私のような客が来るのだから、32歳で12億円の債務保障書にサインをし、営業すればするほど赤字の経営破綻すれすれのホテルを失敗したら自己破産する覚悟で立て直した社長の努力は報われたのではないか。新機軸の設備投資をしてサウナとTeamLabのニ柱で若い世代に対する集客力を高めている御船山楽園ホテルの経営は執念の結晶。起死回生の攻めの投資をして、功を奏した好例。

 

「らかんの湯」のここがすごい

  • セルフでロウリュできるサウナ。
  • サウナ室内にも上部、水平部に窓を設けて外の樹々を眺められる雰囲気づくり。
  • 総重量3tの巨大薪ストーブは武雄の薪をくべ、御船山の石を熱して冷やした温泉水をかける地産地消サウナ。

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(公式webから拝借)

  • 初心者向けにシャワーでぬるい水を浴びてからすぐ脇の水風呂に入れる工夫された動線
  • 水風呂は階段がついて複数人が肩まで入れる深さ。
  • 外気浴するための長椅子の背もたれと足置きの角度がちょうど良く、浮遊感のある寛ぎ。

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(公式webから拝借)

  • 休憩するエリアにウォーターサーバーや温かい番茶が備え付けられていて水分補給がこまめにできる。
  • 全面ガラス張りの室内休憩所があり森林浴さながらに休める。さながらバリかどこかの高級リゾートスパ。

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(公式webから拝借)

  • フルーツスライスの入ったデトックスウォーター、ドライ蜜柑、水羊羹、塩プリンなども無料で摘める。
  • 空間全体を香ばしい良い匂いが漂っている。

 

  1. 身体をしっかりと洗い、
  2. タオルを尻の下に敷いて無理せず中断へ
  3. ストーブに水を掛けてロウリュするさいには失礼しますと他の人に声がけするのがマナーらしいが熟練サウナーがちょうど良いタイミングでロウリュしてくれるのに任せれば良い
  4. タオルを頭に乗せると髪が熱くなりすぎず無理せず長く留まれる
  5. 10分ほどして無理せずサウナを出る
  6. いきなり水風呂に入らず、無理のない生暖かい水を軽くシャワーで浴びてから
  7. 息を吐きながら水風呂に浸かる
  8. シャキッと目が覚め、アドレナリンの分泌を感じる
  9. 水風呂は1〜2分で十分。
  10. 手拭いで水気を拭き取り
  11. お茶や水を適量補給して
  12. 長椅子で脱力してリラックスすること8〜10分
  13. これを1セットとして3セット回す

 

なんだか頭がスッキリとして、身体は軽く、多幸感に包まれてくる。これが「ととのう」感覚だろうか。仕事がしんどくて精神的にも肉体的にも疲れた際にもサウナは救ってくれそうだ。サウナーになろうと思った。とても快適な設備でサウナデビューできたのも幸いしたかもしれない。

 

廃墟風呂feat.TeamLab

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廃墟と化した大浴場の幻想的な地面から突き出した柱。防水にしてこの空間で入浴できるようにして欲しい。

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柱には四季の花々が投影される。

 

サウナで心身共に軽くなり、1kmの道程を武雄温泉駅方面へ引き返して宿の近くの居酒屋を探した。宿の主人に勧められた「あん梅」は予約で満席。その角を曲がってすぐの「心酔」に入店したが、ここも私が入って20分もしたら満席となった。

 

梅香る「猿田彦神社」

郷土の寺社仏閣巡りは続く。

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馬橋稲荷神社から南に降った青梅街道に程近い「猿田彦神社」。三重県伊勢市椿大神社より猿田彦大神の御霊を勧請して創建されたという。
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境内を風がそよぐと梅の香に満たされる。
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そういえば「梅の香巻き」という海苔巻き煎餅が海外生活では堪らないご馳走だった。衝動的に食べたくなったがスーパーで売られているのを見た記憶がない。どこで買えるだろうか。
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花手水もわざわざ仕入れた花ではなく境内の梅と笹というすぐそこにある植物を用いた抑制的な表現が良いと思う。

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濃密な御朱印。太道教の本部はここ阿佐ヶ谷の猿田彦神社で太道教主祭神瓊瓊杵尊」はニニギノミコトと読みアマテラスの孫で豊穣の神だそうだ。
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梅が咲く季節に梅の絵柄の栞を頂いた。
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神主さんは気さくな方で、馬橋通り沿いの日向の梅は12月から3ヶ月近くの長きにわたって咲いており、建物横の日陰の紅梅はまさに今が見頃、太道教の社横の白梅はこれからだと教えて下さった。


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黒壁にぽつりぽつりと落とした紅の雫のようで撮っていて楽しい。
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枝のうねりは何を目指して伸びているのか。
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右螺旋にぐるりと捲く。
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ちょん、ちょん、ちょん、と。

高円寺周辺の花の名所巡り

コロナ禍で海外旅行のような派手な遠出が出来なくなって2年。

 

もっと私の住む高円寺、阿佐ヶ谷、中野を味わい尽くそうと思った。

 

何も視界一面の梅林や桜の名所でなくとも、カップ酒を片手に無人の花の下で1時間過ごす満足感を私は知っているではないか。そんなスポットを見つけていきたい。

京都の大伽藍に生える桜や紅葉は望めないけれども、パノラマではなく狭角で被写界深度の深い景色を楽しめば良いのだ。

 

どの寺社仏閣や公園では何の花を楽しめるか記録の蓄積を始めようと思う。高円寺宿鳳山の横の廃墟桜や、小さな通称「蛙公園」の藤棚のようにわざわざ遠くから訪ねるほどではないが近所に住まう人達が季節を味わうのに役に立つ備忘録にしたい。

 

そんなわけで高円寺、阿佐ヶ谷、中野界隈の寺社仏閣の御朱印だけを集める御朱印帳を馬橋稲荷神社で新調した。

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2月 梅

  • 梅里公園 花と品種名を見比べながら楽しめる梅品種博物公園。
  • 哲学堂公園 伝統建築を背景に梅を楽しめる


4月 桜


5月初旬 藤

  • 蛙公園
  • 神代植物園
  • 藤神稲荷神社 藤祭限定御朱印


5-6月 菖蒲杜若、紫陽花


7月 蓮


8月 向日葵

  • 井草森公園 ひまわり畑

 

9月 曼珠沙華


12月 紅葉

  • 大田黒公園
  • 馬橋公園
  •  

諏訪大社 上社前宮

 

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足掛け3年、前回2年前の軽井沢、松本、蓼科旅行で諏訪大社本宮を訪れ、先々月の一人旅で春宮秋宮を訪れ、今回ようやく前宮を参拝することができた。

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諏訪大社四社の中で最もこじんまりとしているが、素朴な魅力もある前宮。

 

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斜面に沿うように巨樹と建築物が並ぶ。

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山を御神体とする原始的な形態を纏った神社。

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そしてこちらにも四方に巨大な御柱が立つ。

 

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真っ直ぐ太く。

いつかはこの10t以上の大木を八ヶ岳の社有林から伐採し曳く御柱大祭を見てみたいと思っている。

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四社のお参りを完了したことを告げると四社参拝特製巾着を下さった。汚れないようにジップロックに入れていたので巾着は助かる。

 

所沢サクラタウンと武蔵野坐令和神社

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 東所沢駅から徒歩10分弱。武蔵野の住宅街に突如現れる巨大な石建造物。

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この謎の古代遺跡のような窓がない石の建造物は木材を全面的に使うことで特徴的な隈研吾さんによるデザインらしい。自分の普段のスタイルから離れて遊んでみた感じでしょうか。

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 そしてこれまた隈研吾さん設計の武蔵野坐令和神社というものが併設されている。アニメタイトルの幟が両側に並んだ小路をさらに鳥居を潜って進み茅の輪を潜り、中へ。

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アニメの聖地88番所第一札所でもあるそうだ。写真は撮らなかったが拝殿の天井には天野喜孝氏の巨大鳳凰画が絢爛に金箔地に描かれている。

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拝殿の左右には私の好きな木彫作家土屋仁応氏の狛狼が置かれていた。

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土屋仁応氏の彫刻は赤子の柔肌のような繊細可憐な表現が多いがこの狛狼は凛々しく特に阿形が厳しい表情で素晴らしい。三峰神社や武蔵御嶽神社を中心にオオカミ信仰の盛んな武蔵野の神社なので狛犬ならぬ狛狼が祭られている。

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さすが達筆。季節限定御朱印という紫陽花の絵も入った御朱印もあったのだが既に描かれた紙を貼るだけのようで、やはりその場で実際にご朱印帳に書いてもらいたいのでこちらにした。

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一番下の絵馬は天野喜孝氏によるアマビエだろうか。

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締め切りは守ろう。これされあれば守られる。英字でTIME LIMITと書いてある。DUE DATEにすべきのような気もするが。

 

さあ、いざ角川ミュージアムという石棺のなかへ。

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入館するとそうそうに仏像が並ぶ。外の武蔵野坐令和神社といい、案外宗教色が強い気がする。

近づいてみると仏像と思ったらウルトラマンの顔をしている。もともと仏像顔しているから違和感が少ない。

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 タロウ。まさか父か。仏像の躯体はどちらかというとタイなどで見かける大乗仏教のフォルムに見える。細面なウルトラマンの顔は平安の寄木造のどっしりがっしりしたものよりタイ仏のほうが合うと思ったのか。

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 ウルトラマンセブンだろうか。

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会田誠さんによるアマビエ画もあった。彼にしては随分と大人しく風刺や毒のない絵。太陽がコロナウイルスになっているぐらいか。アマビエに尾が3つあるとは知らなかった。

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 武蔵野の「窪」がつく地名はダイダラボッチの足跡だという逸話があちこちにあるそうだ。世田谷の代田(ダイタ)はダイダラボッチが名前の由来なのだという。

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所沢土偶

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1階では大妖怪展を催していた。こちらの一つ目は荒俣さんに見える。

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唐傘お化けやら百目やら。なんだか角川武蔵野ミュージアムでは神仏妖と人外のものばかり見ている気がする。

 

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どこで買えるのかわからないような妖怪グッズだらけの大妖怪展の売店

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化け猫の張り子面が面白い。秋津屋という作家さんの作で2万2千円也。

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 4階、5階は膨大な書籍を閲覧できる図書館になっており、テーマごとに厳選されキュレートされている。良くも悪くも偏っているので、このラインアップに魅力を感じられる人には楽しいはず。

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 高さ8mの本棚劇場と名付けられた空間。私が想像していたよりも小さかった。韓国ソウルのCOEXや中国の天津浜海図書館を知っているとかなり小規模に映る。しかも背丈より上の本棚は一般客はアクセスできないので個人的には機能性のない空間に思えてあまり好きではない。

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 ヨシダナギさんの部族の写真集やユージーン・スミスのポートレート写真集、池田学さんのペン画集や山口晃さんの画集など眺めて楽しい本がたくさん。 f:id:mangokyoto:20210609173917j:plain

1階はライトノベル&マンガミュージアムとなっていて好きなだけ読めるのだが、留意すべき点としては角川書店のものしかない。少年ジャンプの漫画などないのだ。転生ものだとか角川書店ライトノベルに多大な強みを持っているようだが、私はあまりライトノベルを読んでこなかったので手に取るものがあまりなかった。

 

漫画は少ないのだが、私の知っているものでは「テルマエロマエ」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」読んだことがないが「エヴァンゲリオン」「文豪ストレイドッグズ」などか。あとは私の知らない膨大な「転生」系の漫画がある。

 

6冊までしか刊行されていないが「罠ガール」を読んだ。銃による狩猟ではなく、くくり罠、箱罠や囲い罠などの種類、設置場所の工夫や餌付けの事前準備の重要性などの実務的なノウハウが紹介されて素人には読んでいて楽しい。

 

 

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10:00〜18:00まで飽きることなくあっという間に時間が過ぎた。

 

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