シェパーズ パース

ぺんぺん草という名のカフェ。







店の奥は、年がら年中ずっと薄暗い落ち着く空間。
プロヴァンス風というやつなのだろうか。自らの家をこんな風にすることはないだろうけど、気分転換にこういう場所が街中にあるのは有り難い。


古びて角の丸まった家具。
錆びた鉄の黒錆色。
擦り傷で少しぼやけたガラス。
壁の白。
彩度の低い空間。


和のレトロカフェでも構成要素は同じだな。19世紀の素材で空間を作るということなのかね。難を言えば教科書やデザイン家具雑誌の模範例のような作り込まれ具合でもう少し遊びというか外しがあったほうが楽しい。こういうスタイルが好きな個人が作り込んだというよりも、商業的にこのジャンルのカフェとして作り込まれた感があるのだよな。


ガラスドームにサボテンを室内に取り込みたい。


案外、朝の11時から営業している店というのは少ない。店外のテラス席では犬連れで食事や喫茶もできる。利用価値は高いかもしれない。

Coffee Amp改装


Ampが新装開店していた。


店の奥の焙煎スペースがかなり広くなっており、店内の席が大幅に減らされていた。珈琲を飲むなら周辺に珈琲屋は沢山ある。豆を買ってくれる客に主眼を置きたいということなのだろう。


幸いなことに、店頭のテラス席は残されていた。犬連れで利用できそうだ。

ホノホノカフェ再訪

前回、前々回に訪れた際には何の変哲もない可も無く不可もないカフェだと思っていた。単にルック商店街中程に他の選択肢に乏しいから入るだけかと。


今回、乳幼児2人を連れて二階の席を初めて利用したのだが、このカフェの真価は2階にあると知る。



古民家カフェが一つの売りだが、1階にそもそも古民家の風情はなかった。1転して2階は板間にローソファ、古びた調度品の古民家の趣がある。



2階の一角には座敷がある。ラグも清潔そうで乳児を床に降ろすことに抵抗を感じさせない。子連れにはとても有り難い。



窓際には対面に向かい合った2人席がある。窓からは道向かいの雑貨屋の壁を伝う蔦や蔓が紅葉や枯葉の豊かな表情を見せる。塗料の禿げた窓枠。室内に吊るされたランプ。道の往来が見えないように板戸の目隠しを設け、手前下には花壇を置いている。道向かいの壁の借景と相まって実際以上の視覚的な静けさと落ち着きが感じられる。



座敷が空いているならば子連れで食事をするのに良い。


独りで空いた時間に窓際の席で本を読むなり、ぼうっと考え事をするのも気持ちが良さそうだ。

大口真神

wikipediaより
真神(まかみ)は、現在は絶滅してしまった日本狼が神格化したもの。大口真神(おおぐちまかみ)とも呼ばれる。


真神は古来より聖獣として崇拝された。大和国(現在の奈良県)にある飛鳥の真神原の老狼は、大勢の人間を食べてきたため、その獰猛さから神格化され、猪や鹿から作物を守護するものとされた。


人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰するものと信仰された。また、厄除け、特に火難や盗難から守る力が強いとされ、絵馬などにも描かれてきた。しかし時代が流れ、人間が山地まで生活圏を広げると、狼は人と家畜を襲うものだという認識が広まった。そして狼の数が減っていくにしたがって、真神の神聖さは地に落ちていったという。



御岳山には日本武尊ヤマトタケル)が東征の際に御岳の邪神の妖霧に道を見失った際に白狼に導かれたという伝説が残る。また、その際に国家鎮守の為に着用の鎧をこの地に蔵したことから武蔵という国名が生まれたとされる。そんな背景から秩父奥多摩には神犬信仰があり、大口真神を祭る神社が数十あるという。



西国三十三箇所よろしく、神犬巡礼幾十箇所として整備してみてはどうだろうか。愛犬家を多く奥多摩秩父に招くことに繋がらんものだろうか。満願に何か特別な札や祈祷が授けられたならば日本人の蒐集心を刺激しそうに思う。


食中りの厄除けと菌封じに元三大師や悪魔降伏の札、更には大口真神の札まで冷蔵庫に貼ったらいよいよ邪教崇拝者じみてきた。ルーマニア人からは何の質問もなかったが触れてはいけないとでも思われただろうか。

高尾山よりも御岳山

・新宿から電車で1時間10分、バスで10分の近郊
・講で賑わった巡礼の地
・茅葺の家屋が散在
・犬連れに優しいコース
・狼を祀る武蔵御嶽神社
・お務めや座禅に参加できる宿坊
・運良ければ雲海が見える
・整備された登山道
・滝行も可能
・滝や神代の杉など変化に富む
・極め付けは美麗な苔景色




心身ともに疲弊した際に愛犬を伴って逃げ込むのに覚えておきたい場所。4時間程度のコンパクトな道程にとても沢山の要素が詰まっている。ロックガーデンの苔を目当てに直行して数時間放心して帰れたら最高だろうな。



バス停ではあれだけ混んで行列を作っていたのに、いざ山に入れば人も疎らとなる。



山上の宿坊街は雲が出ると雲上に浮かんだ集落のように見えるそうな。雨天の日は秘境気分が味わえるのか。


七代の滝壺の付近で昼飯を取ったが開けていて、気持ちが良かった。ロックガーデンで食べるのも良さそうだ。



何よりも横たわった巨木を覆う苔がなんとも美しかった。




日本の神社参拝文化や日本の植生の紅葉の美しさなどが取り合わさっているので、日程に余裕のある外国人旅行者の東京からの日帰り旅に良い。高尾山が混み過ぎて逡巡している人に最適か。

Planet3rd

企業に経営されている資本力と、洗練された運営が透けて見える典型のような大規模カフェ。


週末はスタッフが6人も入っている。テラス席14席、室内40席。



テラス席は喫煙可、犬連れ可。犬には水も出してくれる。床にはリード金具も付けられており、設計時から意図的に犬連れを歓迎した設備となっている。


内装は70年代アメリカンとでもいうのだろうか。カラフルでゆるくてオシャレ。


調べると京都の伊右衛門カフェ、南青山の246カフェも同じ系列運営。会社の設立は2001年だが最初から資本金2500万円、現在は2億円を超える。ルミネなどの商業施設の出店が多かったことからも相当強固な基盤を持っていると思われる。


店長や主力店員はきちんとした社員で福利厚生もしっかりしているのではなかろうか。店員の多くはバイトだと思うが生き生きとしていて余裕も感じられる。研修もマニュアルもしっかりしているのだろう。


今にして思うと学生時代にこういう店でバイトをしてみたかった。学生当時にはこんなカフェで食事をしたり、珈琲に日頃から500円も払う金などなかったし、こんなカフェで働くなどという発想がなかったのが嘆かわしい。


ソーセージとキャベツの付け合わせは570円。かなり太めで辛味の効いた酒に合うソーセージは満足感も高い。他にはパスタ、ピザ、グリル系のメニューなどカフェらしい。どれもそれなりに美味しいのではないかな。珈琲やエスプレッソも際立ったこだわりはないがそれなりの上等な機械を入れて提供している。メニューは本社で開発されるのだろう。


席の配置や照明の明るさに至るまで試行錯誤と経験に裏付けされた意図と根拠があると思われる。カジュアルなカフェの印象とは裏腹に利益の出る運営ノウハウの集積。


土曜日の夜、閉店2時間前の23時の時点で9割の席は埋まっており、ほとんどの客が食事をし終わった後は酒を飲みながら友人知人と話をしている。高円寺駅から400m離れた人の流れから外れた立地にありながらこの集客力はすごい。


世界観に魅了されたり、何かに思考を触発されて夢想が広がることはないけれども何から何まで無難に快適なのだよな、こういう店は。カフェ業を学べる店なのではないかと思う。

高円寺 犬同伴飲食店十選

☆☆☆☆ 犬同伴天国。食事も満足。
☆☆☆  犬連れに便利。再訪したい
☆☆   犬にやさしい
☆    入店可


☆☆☆☆ 「シュワルツカッツ」ハンバーグが有名。マスターが気さく。
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☆☆☆☆「MEAT MARKET」犬同伴OKの七輪焼肉。
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☆☆☆☆「カフェ フェリーチェ」緑に包まれたテラスに美味しいパン。
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☆☆☆ 「モモガルテン」散歩に絶好な緑道沿い古民家カフェ。
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☆☆  「ホノホノカフェ」二階窓側が好みだが、そこは犬不可
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☆   「テキーラハウス」メキシカン。テラス席可。



☆☆  「ガレージドッグベリー」漫画がたくさん。
☆☆  「レインボーカフェ」 
☆☆ プラネット3rd
☆   「Baby King Kitchen」 
☆   「ドギーブギー」高い。散歩に気軽による価格ではない。


成都
茶房高円寺
串カツ田中
エルポルテゴ
IL DOGE 大盛カルボナーラ
T26 フレンチビストロ
ブラッスリーボジョレー テラス席
肉ビストロパテ屋
ノマドキッチン
バグダッド バー
レインボー カフェバー
松の木食堂
キッチンカズ