陶芸 初練り

初めての陶芸体験は散々だった。
荒練り-保管されていた粘土は表面と内部で柔らかさや乾燥度合いが異なるのでまず「荒練り」という粘土の固さを均一にする作業を行う。固さが不均一だと轆轤を回す際に厚みにムラができてしまい、成形するのが困難となる。これはただ押すだけで良いので何とかなる。


菊練り-次に粘土中の空気を抜く作業。押して練る際に若干回すことによって練った後が段々になり、それを続けるとまるで菊花のように見える。これが難しい。左手で回せていないし、力も不均一なので綺麗に菊模様にならない。


轆轤は思ったよりも難しい。まず土塊を轆轤の中心に据えた後、土塊の中心が轆轤の中心軸の真上に乗るように「芯出し」してやる必要がある。これが適当だと轆轤を回しても厚さが不均一になったり、ぐにゃりと歪んだ器になる。芯を出すのには「土殺し」という技法を使うのだが、轆轤を回しながら土塊を上下に伸び縮みさせる。すると自然に点対称な土塊となる。下に縮める際には上部突起を前方に倒すようにするとうまくいく。不思議なものだ。