印度有蹄類階級差別


たった14年で遺棄された都、ファティープル・シークリー。今や山羊の王城になっている。城壁から観光客を見下ろして優雅に過ごす。せいぜい乳を絞られるだけの身分。



変なやつも中にはおって、ちょうど良いサイズのゴミ箱に嵌って出られなくなっていた。気楽なもんだ。



印度だから山羊だってヨガは嗜む。繋がれもせず山羊は自由だ。



砂漠だと人気者になれるのに、ここではどちらかというと鈍くさいやつ扱い。乗る客は少なくて暇を持て余している労働者。



ほんの僅かな差で聖獣ではなく単なる家畜扱い。残念。やつら水牛の目に牛はどう映るのだろうか。



こちらも放牧され、乳を絞られ、時折田圃を耕すのに駆り出される水牛。



吹き抜ける風が気持ち良いのか、なんともとろけた表情のロバ。乏しい餌でも育つので扱いは雑になりがち。小柄な割に荷重は大きい。



頑張れ、馬。牛のほうが荷を引くには力がありそうなのに。一番しんどそうなのは馬かもしれない。


印度では偶蹄目(牛、山羊、駱駝、水牛)>奇蹄目(驢馬、馬)という序列になっているような気がする。