小さな寺が多いがここは広く静か
妙法寺と続けて寺巡りに良い
石仏と蓮が見どころ
杉並区で第三の広さを誇る寺院なのだそうだ。延宝元年(1673年)に三井高利が江戸・日本橋において創業した越後屋の菩提寺になっており、俗に「三井寺」とも呼ばれているとか呼ぼれていないとか。
現在の地に移転してきたのは100年ほど前のこと。
門前の桜は立派な枝ぶりで来春には是非、見に来たい。
境内には石仏が多い。一体一体が蓮の花弁のようでもある。いつからこのような配置になったのか。いつ頃、集めたのだろうか。どれも苔むして風情と存在感がある。
企画寸法違いの中ボス風石仏。
鬼百合と本堂。
立派な櫓に鬼瓦の石碑。
銅の坐像の前方左右に蓮の植わった大きな甕が対で置かれ、咲いた蓮が見事だった。
頭上の高さまで茎が伸びており蓮も葉も見上げることができる。蓮の葉は特に池に生えた状態を見下ろすことが多いので逆光を透過した葉がこんなにも綺麗だとは知らなかった。
狙った配置だと思う。
裏の墓地へと続く門。
こういう風情もたまらんな。
東京の寺の多くは京都に多いような観光寺院ではない。檀家の為に静かに綺麗に手を入れられてひっそりとしている。
高円寺の近所の寺巡りも夏の盛りでも早朝は気持ちが良い。和の空間作りが素敵であれこれと参考になるし、家で真似したいと思う。こんな釣り忍、自分の家でも吊るせそうではないか。
また桜の季節に再訪したい。高円寺で今のところ最も四季の花々が綺麗な寺ではないかと思う。