高円寺南2丁目の寺町にある日蓮宗の長善寺。何故か曹洞宗のお寺だらけの中で唯一の日蓮宗。日暮里にもともとあったが関東大震災で被災した後に昭和3年、1928年に高円寺に移転してきたのだそうだ。
黄色い背景の天女。古めかしい意匠のものでこんなに鮮やかな黄色い背景というのは見たことがない。
屋根の上には狛犬のように阿吽の龍。これも数十年前に屋根の改修時に新たに製作したモノだそうだ。どうやら当代住職はアートにも関心が強い方の様子。
なんだか世界観がわからないけれども西洋の童話の小人の石像やらペンギンやら兎やら。親しみやすい雰囲気は醸し出されている。このお寺は敷地の外壁の壁画といい、子供達に親しまれるような工夫が多い。
高円寺有数の蓮の寺でもある。これだけの蓮の鉢が並んでおり様々な品種が咲く。
長善寺ホームページから拝借。全くみたことのない品種。
また花の時期に再訪したい。
立派な蓮の石盤。
日蓮宗のお寺では御首題と呼ばれる御朱印を頂けるのだが、蓮の花を全面にあしらったもので素敵。蓮の開花時期にいただこうかと思っている。
墓地永代使用料1区画200万円、年間管理費1万5千円とわかりやすく情報がネットに開示されているのも珍しいのではないか。
そして単に法事や墓代で稼いで檀家以外との接点を持たない寺が多い中で、こちらのお寺は「仏っとけないマーケット」というチャリティーマーケット、寺ヨガと法話、アート展やこども食堂など地域住民に開かれた催しをあれこれ企画されて寺との接点を作ろうと努めてらっしゃる。
ちょっと参加できるイベントに目を光らせておきたいお寺。