焼締鹿鳴鉢 X 「銀月」

 

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この1年間で作れた陶器鉢は少ないけれど、この鹿が一番満足度は高い。このぐらいの出来栄えのものを安定的に作れるようになりたい。なれるはず。

 

「銀月」を背中に植え込んでみた。下葉が落ちて茎が見えるようになると、蓮座の形も見えるようになると思うが、このまま直接生えているように見える状態でも良いのかもしれない。

 

下から上へ、淡い緑から純白へとグラデーションがかかる「銀月」はこの鉢に好適。

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案外、上から見ると背中の幅は十分にあることがわかる。銀月の姿は今が最良な形で、こここからは枝分かれしながら育っていく。さらに育つには腹の中の土では足りない。この円錐形に育つまでに小さな苗を育てるための育苗鉢として位置付けた方が良いのだろうな。

 

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角の代わりに枯枝を差した。緑蛇か緑塔を植え込みたいが、運搬すると緑蛇は簡単に折れてしまう。作陶展が終わってからきちんと植え直そう。

 

 

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の

声きく時ぞ 秋は哀しき

 

古今集猿丸大夫