(既に閉店)
高円寺南大通りをかなり下ったミニストップ付近の東西の路地に入ったところにある、立地が良いとは言い難い住宅地内に2018年7月に開店。087でオハナと読み、ハワイ語で家族という意味だそうだ。
2人掛け4卓、6人掛け1卓、カウンター6席の計20席。今時なインダストリアルインテリアで、色が煩くない落ち着いた空間。
お子様プレート650円。フライドポテトがにっこりマーク。味のほどは味見していないのでようわからんが、子供が残さず完食してくれるのが親にとって重要でその役割は十分に果たしてくれた。最初に子供に料理を出してくれる配慮も助かる。
私が頼んだのはオムカレー。いや、厳密には息子が頼んだ。上にかかったオムレツが卓上に置かれた際にふわふわプルプルと揺れて視覚的に食欲が喚起されるシロモノ。
ほんのり辛く、オムレツは甘味があり、するりと腹に収まってしまった。強烈にスパイスが特徴的だとか、そういうものではないのだが安心して食べられる味。神田軒を少し思い出した。
パインソーダ。
そして3種から選ぶミニデザート。この日はブラウニーの他に紅茶のパウンドケーキ、コーヒーゼリーの三種。
単品は800円前後、持ち帰りのランチは650円前後と割安感のある値段。セットにすると合計額はけして安くはないのだが、食べ放題のサラダバーがついたり、ドリンクがついたり、さらにはデザートもついて、形式的なものではなくそれぞれに満足度のある中身だとは思う。
ハンバーガー屋「ハッピー」が閉店した今となっては高円寺南口にボリューム感のあるハンバーガーを食べられる店がなくなってしまった。その点、ベーコン&チーズのキング087バーガーも気になる。
珍しくもラクレットがあるのがとても惹かれる。体の芯まで冷えた日に温野菜に匂いの強烈なラクレットをたっぷり掛けて食べる幸せ。それが1500円。ハンバーグ&トマトに掛けて2000円。こちらも気になる。合鴨スモーク、ハーブ鶏も食べたい。
カレーやらカルボナーラやら効率と原価率重視の、店に都合の良い変わり映えのしないメニューばかりのカフェが多い中で、あれも食べてみたい、これも食べてみたいと好奇心を湧かせる気になる存在。ラクレットもハンバーガーもローストビーフ丼も全く未知のメニューではないのだけれども、この店の味はどうだろうかと好奇心が湧く。3回は来ねば一通り味わえない。
アルバイトだと思うが店員さんの接客笑顔が素敵で、たまたまだと思うが店長も見送って挨拶してくれたのが温かみを感じられて良かった。
果たして南口の私のランチどころの欠けた1ピースを埋めてくれる存在となるか。
定休日月曜
11:30~15:00(LO.14:30)
17:00~23:00(LO.22:30)
WiFi、電源完備。