作陶の合間に「せんだい屋」という納豆専門店で納豆食べ放題しようかと思って楽しみにしていたのに既に潰れていた。二度も目の前を通り過ぎ、あれ、ないなとグーグルマップで調べて看板が取り外された釘穴が寂しいテナントがそれだと知る。2016年の8月に出来たばかりで1年3ヶ月で閉店ということになる。
高円寺南口に同じく2016年8月に開店した「どて子」も2017年12月に閉店。一度も食べる前に閉店したり、一度利用しただけで気づいたら閉店していたり。私のような比較的興味関心を持って街中をふらついている暇人新規客からですらトライアルとリピートを得る決め手に欠けていたのだとしたら、なかなか激戦区の高円寺で続けていくのは難しいのかもしれない。
そこで街中を彷徨うことになったのだが、グルメハンバーガー「ファッツ」の跡地に既に新しいお店が出来ていたのでそこを新規開拓することに。庚申通り商店街から少し奥まったわかりづらい立地。フレンチおでんと赤身肉の店「ブラチョーラ」。
ステーキランチは肉2種150gで850円。3種250gで950円。ライス大盛り無料、そこに追加100円で牛スジカレーをかけられる。
私が頂いたステーキランチは2種類の肉に鶏の骨つき肉1つ。しかしこの2種類の肉がレア目に焼かれているのだが肉の味が濃厚で美味しい。自慢の低温調理したものだという。好みとしてはもう少し塩を減らしてもらっても良いかな。
このお店、実は隣の「パテ屋」と同じ経営で隣のテナントが空いたので拡張したのだという。12月からだということで開店したばかり。「いきなりステーキよりも安いですよ」とマスターは胸を張るが、重要な点は肉の味が濃くて美味しいという点。いや、この値段でこの味は賞賛ものだが、いきなりステーキを名指ししなくても、客はそことは比較しないのでは。
ほかにも牛は仕入れて店で解体しているので希少部位も提供できるそうな。ハンガリー産の鴨肉や豚もあるそうでかなり期待できる。gあたり7〜11円でザブトンやら希少部位も注文できるし、お得に食べるならば肉盛りプレートだろう。そしてさらに気になるのがもう一つの売りであるブイヤベース仕込みのおでん。ポトフとどう違うのだろう。まるごと玉葱や大根は手堅く美味しそうだし、カマンベール巾着なんて背徳的カロリーで危険。
ファッツが吉祥寺に去ったのは残念に思ったがエルパトとハッピーがあるので未練はない。むしろ、跡地に期待値の高い赤肉低温調理のビストロができたのは嬉しい。今、高円寺で夜に行ってみたい店。立地が人通りの多い道からかなり奥まった場所なので、一見さんがふらりと入りにくい。こな魅力的なランチセットが残るためにも是非、常連客を掴んで長く続いて欲しい。
脂の味ではなく、赤身肉の肉そのものの旨味を味わうにはやはり低温調理なのか。そういえば映画「二つ星の料理人」も最初は「最近はフライパンじゃなくプラスチックの袋に入れて調理するって?冗談だろ」なんて馬鹿にしていたのに観念して新しい技術を取り入れていたっけ。自宅でもお湯で低温調理に挑戦してみたい。
2018年1月には早稲田通り沿い、環七交差点にほど近い場所にノスタルジアカフェなるものができるらしい。フランスの街角にありそうなカフェで軽食も出されるようだ。こちらも期待。(ミートボールを売りにするのは北欧的なのか。コンセプトに興味あり)