「雨の日の過ごし方」を工夫したい今日この頃。紫陽花が欲しい。毎年、毎年、改良が進んで面白い品種が出てきている。
卑弥呼という品種だそうだ。とにかく青い。
もう薔薇のようになりつつある紫陽花。紅い縁の品種は「ひな祭り」だろうか。「墨田の花火」はもはや定番というかクラシックな品種と化しているぐらい毎年新しい品種が出ているそうだ。
この額紫陽花の雰囲気も形とか好み。
難点は母の日が近いことで贈答用に価格が釣り上がりがちな点。贈答需要で単価を高くできるのも品種作出が進む理由の一つかもしれない。大人気品種を作出して登録独占できたらすごい潤うのだろう。こういう文化的なことは経済と噛み合ってこそ進む。
5月下旬になって母の日を当て込んで咲かせていた紫陽花の植木鉢が処分価格で安くなっていた。1000円で額咲きの綺麗な紫陽花が売られていたのでこれは見逃してはならぬと衝動買い。「ダンスパーティー」という品種だそうだ。花が7つも咲いている7号鉢なので見逃せなかった。
もう花が垂れ下がり始めていたので花から二節上で剪定していった。翌年の花芽は一節目ではなく二節目の葉の脇から生えるので早めに花を切って来年の花芽を育てるのが良いのだそうだ。
逆光を透かすとなんとも涼しげ。紫陽花が庭に沢山咲いてくれると鬱陶しい梅雨も楽しみが増えると思う。紫陽花はそもそも日本原産種なので日本の暑さにも寒さにも強いのがありがたい。
それにしても不思議な形。
店先に並ぶピンク色の紫陽花も地植えにして雨水で育てると一般的な弱酸性土壌では藤色や青色になっていくという。ピンク色にするには水道水で育てるなど一手間必要だそうだが、私は青花が好きなので地植えで青花になるのはむしろ好都合。
初夏の紫陽花は萼が薄くドライフラワーには向かないと聞く。晩夏になって萼が分厚くなったものが形が綺麗に残りやすいそうだ。それでも吊るして乾かしてみる。
PC作業の合間に見上げると紫陽花が目に入るというのも悪くない。
2日間であっという間にカサカサに乾いた。青の褪色が顕著で赤紫は乾いて色が濃くなっている。
アンティーク色というのか。こういうものと思えば有りのように思う。装飾花は薔薇のようにも見える。もう少し束にして整えたらそれなりな感じになるだろう。
昨年の紫陽花は綺麗な形のまま乾燥していたので、こうなることを期待していたので残念。形を綺麗に残すには秋まで花を切らずに枯れさせるべきなのだろうか。しかしそうなると色が残らない可能性が高まる。色が褪せる前の絶妙なタイミングで切らないといけないのかもしれない。