村おこしが目覚ましい小菅村

今回泊まった竪穴式住居のあるキャンプ場のある山梨県小菅村は実は以前から注目していて来たかった村でもある。

 

  • 本格的フィンランド式サウナの後に水風呂がわりに川に飛び込める
  • 温泉で温まった後に快適に漫画を何時間も読んで過ごせる
  • 研ぎ澄まされた洗練された高級古民家で贅沢な宿泊体験ができる
  • 竪穴式住居、横穴式住居で個性的な宿泊経験ができる
  • 美味なクラフトビールを楽しめる
  • 野手溢れ濃厚なジビエ料理を楽しめる
  • 郊外型ミニマリストの新しい住まいの形タイニーハウスの生活体験ができる
  • 樹上アスレチックやジップラインが楽しめる

 

このうちの2、3を組み合わせるだけで満足な旅行滞在ができてしまう熱い村。こんな村が日本各地に増えてほしいと思っている。

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シャインマスカットづくしに圧倒された。

開館早々からかなりの賑わいで蕪やほうれん草、キノコ類など地場の農産品がどんどん売れていく。この道の駅で何が売られるのかを熟知している近隣の主婦のような方が多かった。

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お土産もガラス盤に炭と植え込んだ瑞々しいシノブ、そして地場で取れた紫水晶などセンスの良いものが多い。

 

車中のお供に蓬饅頭や餃子饅頭、どら焼きなどを買ったがそれらも素朴で美味しかった。

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道の駅の食堂もクオリティが高そうなのだが、庭には透明ドームの席やブランコなど若い人達にも訴求する写真映えする仕掛けがあちこちにある。しかも景色が小菅村の山々でしっかりと小菅村らしさが活かされている。

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景観を守りつつ、魅力的な施設とのメリハリも付いているのが素敵。山には人工建築物が何もないのが美しい。

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周囲を散策していると素敵なツリーハウスのある民家があったり。

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紅葉が堪能できる一画もあった。

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マンホールの蓋も写真を撮りたくなる逸品。

 

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道の駅こすげのすぐ先には日帰り温泉施設「小菅の湯」がある。強アルカリpH9.9の湯で露天風呂にも大きな熱い湯船、ぬるめの壺湯、室内にはジャグジーや打たせ湯、サウナなどあれこれ楽しめて満足の温泉だった。難を言えば開館30分ほどしたら洗い場に座れないほどの客で賑わっていたことか。

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仮眠室兼休憩所が今まで見た田舎の公共温泉施設の中で1番の充実ぶり。仮眠ベッドが男女に分かれて3名分づつ、さらに中央にはハンモック2つ、ビーズクッション2つ、ソファ、人工芝。

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見た目、とても清潔。さらにアルコールスプレーで自ら念押しの除菌もできる。

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他に女性専用のパウダールーム、有料整体マッサージ室、無料マッサージチェアが4台置かれたごろ寝できる大広間、

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寒い日に年寄りには有り難かろう炬燵部屋など寛げる湯上り処が驚くほど充実している。

中は見なかったが食事どころもある。

 

そして漫画本がかなりの数置かれていた。漫画喫茶からの流れ品のような状態の悪いものではなく新品に近い綺麗な本だった。子供達が漫画目当てに集まり、大人が風呂目当てに集まり、平日には地域のコミュニティハウスのようにも機能しているのだと思われる。寒い冬の日は丸一日入り浸ってしまいそうだ。

 

道の駅併設のアスレチック施設「フォレストアドベンチャー」も子供の心を掴んで「もう時間無いから次回来ようね」とかわさねばならなかった。https://fa-kosuge.foret-aventure.jp/

 

タイニーハウス体験宿泊施設村があったりhttps://ko-kosuge.jp/tourism/10882/

 

村全体を宿泊施設に見立てたNIPPONIAの高級旅館があったりhttps://nipponia-kosuge.jp/

 

魅力的で好奇心をそそられる試みを次々と仕掛けている。

 

さらには原始村という竪穴式住居、横穴式住居、ジビエ専門カフェを備えた個性的なキャンプ場だったり、https://www.genshi-mura.com/

 

ただここにもあるというだけでなく競争力のある美味しいクラフトビールを作る「ファーイーストブルーワリー」があったり。https://faryeast.com/

 

本格的フィンランド式サウナを体験し水風呂がわりに川に飛び込める「ほうれん坊キャンプ場」。テレビで、YoxTubeで、雑誌で見たあれを自分もやりたいと思わせる。https://www.horenbo.com/portfolio-item/sauna-tent/

 

中心となっているのはどんな人達なのだろう。僻村の素人達があれこれ手を出しているのではなくそれなりに高いレベルのノウハウを持った事業者を各分野から誘致している。そしてそれらが小さな小菅村に集積して相乗効果を成す閾値クリティカルパスを超え始めているように思う。

 

数日滞在したいと思わせる、目的地として選ばれる、知恵を絞って賑わっている村、小菅村。しびれる。

 

私が勝手に次の手を考えた

近隣のお寺の協力を得た坐禅、瞑想、断食か精進料理の体験宿坊。都心の齧りたいライト層をターゲットにして。