- 竪穴式住居に泊まれる。漫画「DrSTONE」にハマっている子供にうってつけ。
- BBQ棟の設備が良い。BBQ焼網や炊事場など全て割り当てられていて快適。
- BBQ棟は屋根付、水場に冷蔵庫あり、分別ゴミ捨て場あり。
- キャンプ場受付が素敵な茅葺屋根古民家。ジビエカフェ。
- 薪や炭などに加えて「ファーイースト」クラフトビール、鹿肉、スウェーデントーチなどが売店で買える。
- 川沿いのテントサイトも秋の紅葉が素晴らしい。
- トイレも清潔で新しい。温水シャワーも21時まで。近くの温泉は17時まで。割引券有り。
- 管理人産の若い男性が気さくでとても親切だった。
学び
- 竪穴式住居は寒い。保温性、断熱性は無いに等しい。
- 焼柿は焼林檎よりも焼梨よりも美味。レーズンを加えて焼き、シナモンを掛けて食べる。
- バームクーヘンは時間はかかるが手軽に作れる。場が盛り上がる。
- スウェーデントーチは暗闇の中の方が真価を発揮する。
- 道の駅でジビエを買ってから来ると良いかも。
- 川沿いなので夏キャンプにも良いかもしれない。竪穴式住居泊でなくテント泊でも来る価値あり。
厳密にはキャンプではない。テント、焚火台不要のバンガロー泊BBQコースみたいなものだ。
これが今回泊まる竪穴式住居。定員6名なので中は広く清潔な磨かれた板間になっており、直接マットと寝袋を敷いて寝る。寝具も家具もない屋根としての竪穴式住居だ。火気厳禁なので寒そう。絵面のインパクトはなかなかのもの。
受付棟には薪、炭、ビール、その他ソフトドリンクのほかにも聞いてみたらジビエを数種取り揃えていたのを売ってくれた。
プラスチックのカゴに洗剤やタワシ、スポンジなどを竪穴式住居や横穴式住居の客ごとにわけて用意してくれていたのでとてもストレスなく水場を使えて良かった。
BBQ棟から坂を降ると川。
夏場なら水遊びもできて楽しいに違いない。
反対側にはキャンプ場に入る際に渡る小橋が見える。周囲を山に囲まれていて自然の中の没入感が味わえる良サイト。
夜の火が焚かれるテントが連なる様は暖かい気持ちになる。焚火の数は喧騒を離れて家族や友人同士で団欒している人達の数なのだと思う。
晩御飯。一晩、塩とシーズニングを揉み込んだ鶏肉に舞茸、人参、南瓜を予めカットしたものを白ワインで煮込んだ。華やかさには欠けるが熱々で汁を白米に掛けるとこれまた御飯も進む。
スウェーデントーチが2000円で売られていた。45cm長、直径は30cm近い丸太に十字に切り込みが入れられており、3時間近くかけてゆっくりと燃えてくれるシロモノ。欲しくてamazonやふるさと納税サイトなどで物色したのだが本体価格が1500円に対して送料が2000円と高く設定されていたりして買えずにいた。それが図らずも売られていたらそりゃ買うわな。
小菅村産の鹿肉ロース。そうか、ここらの野山を走り回っていたのか、あなたは。
鹿肉を湯煎調理するのにスウェーデントーチを使った。安定感は抜群のストーブ。
塩も振らずに焼いたのだがしっかり湯煎したのでもっと軽く焼いて十分だったろうに、焼きすぎて少しパサパサしてしまった。それでもタレを漬けて食べると濃厚なジビエで美味。
素焼きした鹿肉は持ち帰ってマンゴー殿にお裾分けしたらえらい喜びようだった。
この原始村がある山梨県小菅村のクラフトビールブルーワリーのものを売店で購入。私の好みのドライなホワイトビール。地場のビールでさらにそれが美味しいと一層嬉しい。
スウェーデントーチは燃え進むと割れ目が深くなり見ていて癒される灯りになる。完全屋外の暗闇の中で焚いてこそ真価が発揮される。
嵩張るが次回キャンプの為に買い置きしても良かったかもしれないと後になって後悔。
焼柿が美味いらしいので試してみた。シャインマスカットレーズンを差し込んで焼き、柔らかくなるまで焼いてからシナモンパウダーを掛けて食べる。トロトロで幸せになる味だった。焼林檎はバターを入れたりするが焼柿はバター無しで十分だった。しかも焼くと皮も気にならずに食べられる。目新しくて良い。
今回初の試みがバームクーヘン作り。ツルヤで買ったホットケーキミックスに卵と牛乳を加えて整え、100円ショップで買った麺棒にアルミホイルを巻き付けたものの上から掛けていく。
それをクルクル回転させて焼いてはさらに掛け、焼いてはさらにかけること7回ほど。BBQ台の幅と麺棒の長さが申し分なく合致していて幸運だった。
隣に5歳児連れのキャンプに不慣れそうな夫婦家族がいて、男の子がやたらコチラを気にしているので焼き上がりを半分ほどお裾分けした。熱々にシナモンパウダーをかけて食べるとなかなか美味だった。男の子は大興奮の喜びようでこちらもとても嬉しくなった。
それなりの厚さになるまで手間と時間がかなり掛かるので、味よりも盛り上がり重視。焼き場のスペースに空きがあればの一品かね。
21時就寝。お湯を沸かして湯たんぽを2つ用意し、持参した毛布2枚に目一杯厚着して寝たが芯まで冷えるような寒さだった。気温は2〜3℃だったようだ。真冬用の3枚レイヤー寝袋といはいえ、それを2つに分離しては保温力が足らないし、私の夏用寝袋には湯たんぽも無いので限界スレスレだった。5時に寒さに目覚めて体を温める為に周囲を3人で散歩したが、冬キャンプはもう少し装備を拡充しないと風邪をひく。
3時間半の渋滞高速道路移動、大菩薩峠登山から調理自炊はなかなかくたびれる。息子が寝袋を解いて寝床を準備してくれたり、火起こしや火力の維持など徐々に手伝ってくれる範囲が広がってきたのは有り難い。さらに洗い物をしてくれるようになると助かるのだがな。
子供を寝つかせた後にコーヒーでも飲みながら1人でスウェーデントーチを見つめながら寛ぐ予定だったが息子達と寝袋の中に入るや疲労からいつのまにか寝入ってしまった。