鹿角羊歯 ビカクシダ


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12月になって室内に取り込んだ。思ったよりも耐寒性があるが、霜が降りる寒さにはさすがに当てられない。だんだんと年を重ねるごとに立派になってきている。朝、寝床から身を起こすと目の前の低い場所に吊るされているのを眺められて気に入っている。


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ビカクシダは漢字にすると鹿角羊歯。なんか草食獣の角だの歯だの硬質な字面が並んでいて実物の印象との乖離が大きい。


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葉の脈が朝の光を透過して美しい。胞子葉には縦筋の葉脈模様。この葉裏に茶色い胞子嚢が形成される。


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なんだか貯水葉も網目が美しく、葉の縁も波打って装飾的になってきた。やがて茶色に変わる。


ふとした時に実感するゆっくりとした成長の歩み。株分すべきか、板に貼り付けて仕立て直すかとも思っていたが、このまま育てていこうかと思う。板に打ち付けて吊るす株はまた別に迎え入れたい。