幻想的な廃墟の湯

御船山楽園ホテルではTeamLabのデジタルアートを取り入れている。

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入口のロビーに無数のランプが吊るされ、鏡面に映し出されて実際よりも多く感じる。
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6つほどのデジタルアート展示がある。

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遠目に見ると焔に見えるもの。


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デジタルサイネージパネルに高精度の動画が映されている。立体的な植物と季節の花の物体がゆっくり回転しているのだが、「生」の文字に見えるようになっているというもの。

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至近距離で見てもドットの粗さを感じない高解像度。


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白眉は廃墟エリアの展示。
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持て余しつつあった別館大浴槽を開き直ってというか思い切って廃墟風なデジタルアート空間に変えてしまっている。
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単に廃墟アートだというならば老朽化した箇所を晒すだけで開き直りが露骨でヤケクソ感が強くなるかもしれない。しかしデジタルアートを取り入れると作為的に廃墟を演出している体裁になる。
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素晴らしくないだろうか、この幻想的光景。クリスタルとか魔石を探すところか。バハムートとでも一戦交えたら良いのか。

座り込んで日本酒を飲みたい。温泉に浸かりたい。歩いて回るだけでなく、これを見ながら何かができる空間にして欲しい。
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湯船の水面への反射、窓の外の新緑とのコントラスト。廃墟好きには垂涎の空間演出。

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TeamLabのデジタルアートはプロジェクションマッピングとセンサーを使ったものやランプを無数に吊るすものが印象的だが案外すぐに飽きる。特に投影したものは平面的。しかしここのもののように3次元の存在感がある立体物の柱の表面にデジタルな映像を映し出すと空間の広がり全体を劇的に変えることができて没入感が強い。
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1時間をかけてゆっくりと映される季節の花々が変わっていく。柱が防水仕様でこれらを眺めながら温泉に浸かれたら廃墟好き、温泉好きとしては天国なのだがな。
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向日葵が咲き始めた。
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地面から柱が突き上がったような演出。

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曼珠沙華が埋め尽くす。

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洗い場の名残が確認できる。

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廃液のような水面の汚れも味わい深い。

 

今後は廃墟サウナに期待。老廃物を洗い流し細胞の活性化を図るサウナのコンセプトを御船山楽園ホテルなら昇華してくれそうな気がする。