香川の苺「さぬき姫」

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栃木や熊本はブランド苺の名産地という印象が強いが、香川にも「さぬき姫」というブランド苺があるとは知らなかった。

「あまおう」「とちおとめ」との違いは何だろうか。「さぬき姫」が一番の名前だろうか。「さぬき」という響きにうどんのイメージがちらつきすぎやしないか。

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中まで紅いのも目に楽しい。酸味と甘味が共存して美味しい。べったり甘いだけの苺ではないのでとても好みだ。

 

毎月送られてくるふるさと納税の返礼品として大変嬉しく美味しく頂いたがスーパーで買うほどの値段相応かと言われると難しい。

 

たぶん、見た目も味も上等すぎるのだよな。誰か大事な客人が都合よく来たら胸を張って美味しい苺としてドヤ顔して出せる。不揃いの苺でも味は変わらず美味しいだろうからそんなのも混ぜこぜでもう少し安い方がありがたい。そもそもそんな長距離輸送しなくても近場の苺でも結構、美味しいというのもある。

 

輸送に世話のかかる足の速い青果を消費地から遠い生産地で作ることが前提条件として不利が多いと感じてしまう。東京の消費地は「とちおとめ」、大阪や神戸は「さぬき姫」、福岡は「あまおう」で良いのではないか。「さぬき姫」が香川でしか作れないということは全くないだろう。

 

クリスマスなどの需要に合わせるとハウス栽培となり、燃料費高騰の直撃はとても厳しいと聞く。各地のブランド苺間の競争も激しく、商品特性上賞味期限も短く、廃棄率もそれなりに高い。遠方から都会に出荷する農産品としてどうなのだろう。いろいろと難しい生業だよな、と思いながら食べている。