陶蟲夏草鉢 本焼成窯出し

学び

菌糸体を加飾するのはアリ。

そこに緑など色を乗せるのも良い。

蟲の細い脚も鉢に沿わせれば問題なく焼ける。

シリコンカーバイドは乾いた下地の上に何度も重ね塗りしないと発泡しないと思われる。

 

幹に複数体がしがみついた太い樹木のような寄せ植え鉢を作りたい。

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夕御飯の買い出しの合間に息子を連れて工房へ。窯出しは窯の損傷などがないか、破損しないか確認するために先生立ち合いのもとで行うのがこの工房のルールとなっている。私の作品しか入っていないので取り出しも気楽だ。釉垂れも癒着もなく良好な結果。
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全部で3.9kgもあった。本焼成費は3900円ということになる。毎回、もう少し薄く作れば良かったと思う瞬間。

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今回の新しい試みとしては菌糸体を鉢に加飾してそこに白一辺倒ではなく緑を発色させた。

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いいかもしれない。控えめな彩りを添えて表情が豊かになるかと思った。まずまず成功したと思う。あとは植え込んでみてからのバランス。脚が細かく密度が高いので余白となる鉢はもっと大きいほうが良いかもしれない。

 

シリコンカーバイドを混ぜて発泡させようとしたのに発泡せず。濃度が低かったのだろうか。調合は厳密に計測しないとダメか。いや、下地の釉薬が乾く前に塗ってしまったこと、二度塗りせず薄かったことが原因だと思われる。

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腹側ではなく背中側に植え込みの開口部を作った新規試みのダンゴムシ鉢。土容量が少ないので植える多肉植物の種類は選ぶ。少し保水性のある土とともに「銀手毬」を植えてみようか。

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少し目線の高い位置に置いてこんなものから生えているという新鮮な印象を与えられるようにしたい。
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茎立ちする多肉だと転倒してしまう懸念もある。
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クワガタ鉢も上手く焼けた。これまでで最も細く脚を作ったが無事に焼けてくれたようだ。しがみついたままの亡骸を苗床に生える冬虫夏草のイメージを出せるのではないか。
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ここには紫太陽で確定。今までもよりも太く大きなサボテンを植えられる鉢になってくれるのではないか。
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ゾウムシ鉢も不安なく焼けた。硬い外殻の割れ目からニョキニョキとサボテンに生えて欲しい。
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顔と口吻に掛かっていた釉薬が多すぎたようで鉢とくっついてしまった。造形が崩れない範囲なので良しとする。
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こちらも紫太陽かね。
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こちらはとても浅く作っている。普通の植木鉢の上に多肉植物の株元カバーのようなものとして作ってみた。
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ほかにもいくつか焼けた。植え込み作業が待ち遠しい。総じて今回の窯出しの満足度は高い。

 

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もっと、さらに静かな気配の作品を作りたい。もっともっと作りたい。