蟲偏愛家の集う「東京むし展」

f:id:mangokyoto:20230304145357j:image

蟲にまつわる手作り作家の展示販売会に行ってみた。「東京むし展」はここ毎年行われているそうで、蟲好き、ハンドクラフト好きにとって魅力的な狭く深い世界。自分の好きなものに開き直った人達の集い。
f:id:mangokyoto:20230304145353j:image

蟲の標本に時計の機械機構を嵌め込んだもの。機械仕掛けの蟲のような表現。これは「うつせみ標本屋」さんの作品。


f:id:mangokyoto:20230304145345j:image

こちらはモルフォ蝶の羽を使ったシルバーやゴールドのアクセサリー。構造色が素晴らしく美しい実物のモルフォ蝶の翅をレジンと金銀の枠に閉じ込めてある。デザインも素晴らしい。武蔵引田でお店も営業されているPsyche(プシュケ)という作家さん。店のサイトを見ると素晴らしい作品が本当に多い。


f:id:mangokyoto:20230304145330j:image

そしてこちらは実物の蟲に銅鍍金を施したアクセサリー。
f:id:mangokyoto:20230304145341j:image

アクセサリーやジュエリーを作ることを本業にされており、週末や自分の時間で蟲をモチーフにしたアクセサリーを作っているそうだ。そこに本業の技術を用いて宝石なども組み込んでいる。
f:id:mangokyoto:20230304145334j:image

もう趣味ド真ん中な蝉の幼虫の背中から水晶が生えているペンダントトップ。
f:id:mangokyoto:20230304145327j:image

蝉の成虫そのままに頭部に宝石がはまっている。愛媛から遠征してこられたBotanica del Rameという作家さんの作品。
f:id:mangokyoto:20230304145337j:image

カード作家さんのものも美しかった。小さな金属ハトメを用いて翅が動かせるようになっている。。我が家の庭にも現れるオオスカシバのカードを衝動買い。

f:id:mangokyoto:20230304224427j:image

f:id:mangokyoto:20230305092704j:image

Royal Damperさんのフェルトのハエトリグモも超絶クオリティ。
f:id:mangokyoto:20230305092706j:image

いろいろ遊ぶ。この作家さんのアシダカグモも悲鳴をあげそうな写実性と存在感。毛に覆われた蜘蛛はフェルト素材との相性が抜群。
f:id:mangokyoto:20230305092709j:image
f:id:mangokyoto:20230304145349j:image

そして昆虫の粉末を材料の一部に使ったお菓子、蟲菓を製造販売されている灯螂舎さん。
f:id:mangokyoto:20230304145400j:image

 

いい日だった。世の中は思っていたよりも広いと知った。自分の趣味と合う人もけっこういるものだ。こういうのは巨大都市東京に住んでいるメリットなのだろうな。地方の作家さんも集まるし、どんなに偏った趣味でも愛好家の母数が多い。