さらに陶蟲夏草鉢の造形 蝉、団子蟲、揚羽蝶幼虫

どんどん作ろう。週末に仕事をすればするほど心の均衡の為に作陶する時間も欲しくなり、結果それ以外にほとんど何もしなくなっている。生き急ぐように忙しい人のスパイラルはこんな感じなのか、と思ってみたり。

 

10.蝉の脱皮途中

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制作途中の記録も撮ろうと思ったが逃した。鉢に比べて大きめな蝉の体躯。
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顔は蝉。複眼が少し大きい。
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信楽土で子実体を加飾。
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背中に植える仕様。これも紫太陽を植えるかね。

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11.団子蟲

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小さな団子蟲も鉢。
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大きな子実体を周囲に配置した。

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ううむ。子実体の高さに緩急高低があっても良かったかもしれない。

 

 

12.揚羽蝶幼虫

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違うな。作ってみてから「こんなではない感」。胸部をもっと新幹線の先頭車両というかヘルメットのような流線型が被さった感じにしないといけない。
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全くもって芋虫への理解が足りない。

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頭を下側にずらし、頭の上にフードのようなものを加えた。多少マシになったか。
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それにしても完全変態というのは驚異的な機能だ。蛹の中で身体をドロドロに溶かして再構築し、幼虫の延長線上にない形態や機能を獲得する。成虫の脚は幼虫の際には前側に細い脚が密集し重たげな身体を支え、その一方で幹をしっかりと掴む後部の太い5対10本の腹脚は成虫に変態時には消えてしまう。16本脚から6本脚に変わり、その代わり飛翔する為の翅が4枚現れる。
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漢方における「聖薬」とも称する冬虫夏草は正確にはオオコウモリ蛾の冬虫夏草だけを指す。何故か幼虫の頭部から一様に子実体を出し、体躯の横や尻からは発芽しない。しかも身体を曲げることなくみな棒状に身体を伸ばした状態で絶命する。揚羽蝶の幼虫を宿主にする冬虫夏草菌はいるのだろうか。臭角を出したままで絶命するなんてことはあるのだろうか。