ヴィクトリアアルバート博物館

実は大英博物館よりも満足度が高かったのごヴィクトリアアルバート博物館。大英博物館は通路が狭くガラスは指紋だらけで汚く落ち着いてじっくり鑑賞できなかった。ヴィクトリアアルバート博物館の方が広い空間で美術品が美しく見えるように展示されている。

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「1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品をもとに、1852年に産業博物館として開館した。1851年の万国博覧会で欧州諸国に比して英国の産業製品のデザインの質が著しく低いことが指摘され、公衆の「趣味」を教育によって啓蒙し高めるべきであるという議論が沸き起こり、装飾美術館(Museum of Ornament Art)」として開館したのだそうだ。
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そんな背景から絵画、彫刻、写真、動画、ガラス工芸品、金属製品、陶磁器、宝石・貴金属、アジア美術、衣装、アンティーク家具、中世から近代の武器、ブリキ缶、テディベアなど幅広い。言うなれば美術工芸品というより民芸品館にコンセプトは近い、はずなのだが特級美術品の宝の山。
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言わずもがな、フィレンツェにあるミケランジェロによるダビデ像などの巨匠の作品の石膏複製が展示されている。

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複製とはいえモーゼ像、瀕死の奴隷像などミケランジェロの傑作をまとめて見られる稀有な場所ではないだろうか。
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大英博物館しかり、ヴィクトリアアルバート博物館しかり、その国の素晴らしいものを展示するというよりは世界各国から集めた素晴らしいものを展示する美術館。
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暴論かもしれないがV&Aの設立趣旨が「英国の産業製品のデザインの質が著しく低いことが指摘され、公衆の「趣味」を教育によって啓蒙し高める」ことにあるように他国の素晴らしいものを認める姿勢が根底にあることに対してフランスの美術館は自国の美術が世界一と自負している感が透けているように思う。

根底の意識がアフリカ系やインド系、中東系の移民の溶け込み具合における英国と仏国の差にも現れているのではないか。仏国の閣僚の顔ぶれを見ても仏系外資企業の取締役会の顔ぶれを見ても白人の仏語ネイティブばかりだし非白人への排他性は仏国の方が英国よりも総じて高いと感じる。

サッカーにおける移民の活躍を誇られても、そこはむしろ業種差別意識の強さを感じてしまう。
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イタリアにある高さ38mもあるトラヤヌスの記念柱の複製を上下に分割して収蔵している。その迫力たるや。
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