復活した国立東京海洋大学海鷹祭

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久しぶりに国立東京海洋大学の学園祭である「海鷹祭」に足を運んだ。私が楽しみなのは海洋大学の海鷹祭と東京藝術大学藝祭の2つだ。専門性の高い国立大学の学園祭は面白い。
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潮汁、カニ汁、海鮮チヂミ、タコ焼きなどの馴染みやすいものから
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海洋大学ならではの出店としては鯨の竜田揚げ、サメの唐揚げ、そしてオーケストラ部名物のグソクムシ串焼きがある。
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整理券の為に1時間近く並ばないといけない大人気食材。
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見た目は深海性の巨大ダンゴムシ。まあ、味付け次第のシャコみたいなものだろうか。
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三重の「青さのりの佃煮」は確実に美味いと思われたので購入。海産加工物もたくさん売られている。しかしコロナ前のように主婦が行列する激安干物店は見かけなかった。
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泥岩のブロックを選び、平タガネとハンマーで化石を発掘するコーナーは健在だった。安全メガネを装着してハンマーでガンガン叩いて石を割っていくのは子供は喜ぶ。
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蟲は出なかったが葉の化石がたくさん出た。500円でできる体験としてはとても手頃だと思う。
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グリセリン置換した深海魚は自由に触らせてもらえる。この状態で強い異臭もなく、形状もこれ以上変わらないというのだからグリセリン置換標本は素晴らしい。
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これも売ってくれたら買うのにな。
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今回、自衛隊の出展ブースが多かった。外では軽装甲車に乗せてくれたり、講堂ではVRで戦車体験や高高度からのパラシュート落下などが体験できる。
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シャチの全身骨格標本が大きな教室一杯に並べられていた。正しく並べるだけでもかなりの労力がかかりそうだ。何やら海洋大学は良い意味で展示のレベルがそこらの大学と違う。
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もう博物館級。
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美しい脊椎。
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教室を眺めながら歩いていると、ドキドキしてしまうような実験室もある。遺伝子組換えの怪物のような海洋生物が東京湾で見つかったら発信源はここかもしれない。海にも近い。
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文化祭の為に特設した水族館が素晴らしい。全て学生がどこかで捕まえてきた海洋生物らしいのだが、ウミヘビやらカサゴやら見応えのあるものばかり。
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水槽の裏には学生が6人ほどおり、海洋生物に関するいろんな話をしてくれる。大学の学園祭は学生に話しかけないと勿体無い。
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捕獲時はもう少し小さかったのだがここまで大きくなったのだそうだ。
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迫力あるウツボ
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度肝を抜かれたのがオニイソメ。なんと体長2m近くにもなるらしい。凶悪そうな大顎を持ち、砂利の中に身を埋めて待ち伏せするのだそうだ。身体をよじらせると虹色に光るのが神秘的。

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こちらは拝借した写真。嘘に思えるが強光を当てると本当に虹色に怪しく光る。これが2mの長さにまで育つのだから、夢がある。

 

グッズ売場を担当していた女子学生がトートバッグの絵柄にオニイソメを推したが却下されたと嘆いていた。オニイソメ柄ならば私も買っていたと激推ししておいた。ダイオウグソクムシの次にはオニイソメブームが来るのではないか。どこかの水族館に3m級のオニイソメを展示してくれたらプチブームが生まれるような気がする。
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透明標本もたくさん見ることができた。外の出店で破格の値段で売られてもいる。エビが綺麗なので購入した。
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ギンザメの標本もあった。こちらも自由に触らせてくれる。
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これぐらいのサメの透明骨格標本が欲しい。
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こちらも学生が制作されたサメの骨格標本。白く漂白され美しい。

 

明日には「さかなクン」の講演もあるらしい。なかなか見どころ豊富で楽しめる学園祭だ。ブースにいる学生が熱い知識を惜しみなく披露してくれるのも楽しい。