宮崎県の高千穂地方で専業で藁細工や七五三縄を作っている工房「たくぼ」が東京国立の「カゴアミドリ」でワークショップを開催していたので参加した。1時間半の所要時間で3000円なり。1650円で売られている藁細工を作る。
芯のしっかりとした藁を3本と3本、5〜6cmの長さを残して交差させる。
踵で交差点を踏んで固定する。
左手を掌を上に、右手を左手に被せるように下向きに被せて奥から手前に擦るようにして3本づつの藁束を擦るようによっていく。これを「なう」「綯う」という。スプレーで掌と縄を濡らさないと乾いて滑ってしまい、藁が回転して捻れてくれない。
ゆるく綯われている根元に藁をもう3本通し、再度綯っていく。その際に既に綯っている方は挟んで回転させないように気をつけないといけない。
綯った先は片結びで固定する。それを輪っかにして
太めの藁で縛る。
右から左へ輪を潜らせ、下から右へ、上から右へぐるぐると
そして右端を輪を通して締める
綯う根元が多少緩くても切ってしまうのでそこまで気にする必要はない。
傘の骨の先を尖らせたガイドを下から挿し、そこに米と黒米の穂を通す。
米の穂を垂らす代わりに結び目に横に括り付けるのでも良いかもしれない。
熟練者なら5分強で作れるという。実際には工房は分業制で作業しており輪を作る人、穂をつける人など担当を分けて複数を一気に作るのだそうだ。
「宝珠」という太さが中心に向かって増えていく縄飾り。縄の端同士が二重に重なっていることで太さが変わっているように見えるのだそうだ。
基本的には2本綯いのものを3本にしたりそれ同士をまた綯うなどして様々な派生系を作っていくようだ。
青藁で作られたものは新しい畳のような爽やかな香りがする。
松竹梅。
こんな発展系まで。
葉先が枯れて割れていない綺麗な稲を青いうちに刈り、天日で2週間ほど干す。さらに袴と呼ばれる根元の葉を手で一つ一つ取り除いていく。そうして長さの揃った芯の折れていない藁を準備するまでがかなりの労力がかかるそうだ。
食用米はコンバーターで脱穀も乾燥も機械で行い、稲藁は粉砕して田圃に撒いていく場合が多い。藁細工をするには根本から鎌で刈り、天日干しした藁を使わねばいけないのでそうやすやすと状態の良い稲藁は入手できないものらしい。