冬季の「エクシブ軽井沢 パセオ」泊。部屋からの霜の降りた白樺林の静けさが魅力。

年末にエクシブ軽井沢パセオに泊まってみた。

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2012年にグランエクシブ軽井沢から拡張されて造られたパセオ棟。さらには全室スーパースイートのムセオという棟もあるらしいが私が利用することはなさそうだ。まだまだ6年では古びておらず綺麗にメンテナンスされている。

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軽井沢らしく廊下に苔に覆われた中庭と木が植わっている。この苔を青々しく維持するのは、見た目以上に地味で大変な労力がかかるのではないかと察する。

 

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ラージグレードEC Typeという和洋室の5人部屋、75㎡という広々とした部屋に泊まった。最近の高級コンドミニアムにありそうな、インテリアショップでいうとBo Conceptの家具のような嗜好。

 

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居間を中心に和室と洋室にそれぞれ分かれており、かつ洋室は重厚なドアで隔てられるので適度にプライバシーを保てるのも良い。

 

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居間とは別に洋室にも液晶テレビがあるのは、子供が居間でEテレを観ている間にも親が洋室で別の番組を観られるので都合が良い。

 

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わがままを言えば、ツインよりも間に溝ができないキングサイズベッドだと縦横無尽に寝転がれて嬉しい。

 

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朝、三連の窓から霜が降りて白く化粧された庭と白樺の木々が見られて清々しい。この景色は軽井沢らしくて素晴らしいと思う。部屋からこの眺めを確保するためにやたら廊下が長くなり複雑で移動には不便な建物配置となってしまっているが、マンションのようにするよりも良い。この眺めがエクシブ軽井沢の一番の魅力かもしれない。静かに読書をしながら午前中を過ごせたら幸せだが、子供が走り回っていると無理。

 

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利用しなかったが客室にも液晶テレビがついたバスタブがある。つまりテレビが合計3つあるわけだ。

 

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トイレは自動で便座が開く新しいものだった。近未来的で排泄物がどこか異世界へ転送されそうな感じ。時折、勝手に水が流されて少し驚かされる。我が家には外国人を泊めることが定期的にあるので、ネタとしてこういう日本らしいトイレを自宅に設置しても良かったのではないか、と時折思う。

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(ホームページより拝借)

充実のジム、プールと大浴場は追加料金が1人1000円かかるが、滞在中は何度でも利用が可能。幼児は無料。あちらこちらにモンステラやポトスの茂る内風呂も気持ちが良い。窓の外には竹が植わっている。

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(ホームページより拝借)

露天風呂は奥行き30メートルほどの雑木林を望める。その先には目隠しの壁が立ってしまっているのだが、多少は視線が抜けるだけ開放感があって心地よい。

  

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朝7時半から利用できるプールがあって家族全員で利用した。朝は日が射すとプールの底にキラキラと反射し輝く。温水プールは冬だと泳がないと体が冷える温度だった。最も浅い場所で水深110cmなので子供には注意が必要。

 

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そして幼児二人連れに一番有り難かったのがこのキッズルーム。ホテルのキッズルームの設備としては今まで泊まってきた施設の中で最も充実していたのではないだろうか。ボールプール、滑り台、クッションブロック、ダイヤブロック、絵本、民放の観られるテレビなど。

 

エクシブ軽井沢内のレストランの価格設定は他のエクシブ同様、けっこう高い。鉄板焼き、イタリアン、フレンチ、中華など各種レストランを取り揃えているが5,000円のカジュアルディナーコースを用意しているところは僅かで、他は8,000円から上は18,000円まで。ディナー1回に家族全員で3〜4万円を気兼ねなく毎回使うほど裕福ではないのだよな。

ホテル業における利益率は宿泊部門は高く、食材ロスが発生し人件費も高くなりがちな飲食部門は低いのが一般的だが、エクシブでは事前予約率の高さもあって飲食部門の収益性は高いのかもしれない。

 

外で食べたい人には、車で2、3分の距離に「きこり」という蕎麦屋や「盛盛亭」というハンバーグ屋などもある。軽井沢ならではのガーデンテラスレストランなどで食べて帰ってくるのも良いかと思う。ただし冬季は営業していない店も多い。

 

泊まったことのある関東のエクシブの中で好きな順は以下の通り。

1.箱根離宮

2.軽井沢パセオ

3.湯河原離宮

 

なぜかを考えてみると私の基準はどうやら

1.露天風呂の眺望

2.内装や調度品の好み

3.周辺施設の使い勝手

のように思う。軽井沢も温泉ではないものの露天風呂はそれなりに開放的で気持ちが良いし、日中はスキーやゴルフに出掛ける拠点としては利用価値が高いのではないか。大人のスポーツ合宿向けか。注意としてはエクシブ軽井沢パセオは敷地内の段差が多く、廊下は長く、ドアも多いので老人年寄りや車椅子利用者には全くお勧めできない。

 

もっとも最近にできた湯河原離宮は金と黒のアクが強く露悪に思えるのと、視界がすぐ目先で行き止まる露天風呂の眺望の無さが好きになれない。部屋からの眺望もないのにやたら廊下が長い建物配置も不便。次に泊まるならば、また箱根離宮か。あの遠方に山々を望む露天風呂と泉質は極楽。ふらりと近隣徒歩圏内の飲食店を利用できる便利さも良い。