高円寺 厄除けのおそっ様 妙法寺

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日蓮宗本山の妙法寺が高円寺にはあり、そこの夏祭りに足を運んでみた。地域住民とのふれあいの祭りであり、輪投げや団扇への絵付け、牛乳パックで作った無料の竹トンボ作りなど子供も楽しめる内容だった。

 

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こんなにも立派な寺がご近所にあったとは。もしかしたら私の住まいの周辺まで昔は妙法寺の寺領だったことはないだろうか。

 

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広い境内ではフラのダンスが披露されていた。近所の同好会の有志達といった風情。

 

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妙法寺の夏祭りは近所の子供達の踊りやプロのパフォーマーが楽しませてくれる。雲水さんが盆の上に小さなビニール袋に入れたラムネの詰め合わせを配っていた。

 

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一角では茶道体験ができた。200円を払い、茶菓子を頂き、茶筅で点てる。子供には可愛らしいライオンの図柄の小ぶりな抹茶碗で出してくれた。

 

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400年近い歴史を誇る寺なだけあり奉納された板絵も豪勢だ。

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迫力がある。こんなんを鬼板で陶器に描いてみようか。まあ、相当の劣化版になるだろうけど。

 

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門前では唐揚げ、お好み焼き、かき氷などで店が立ち並んでいた。

 

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謎の狐の鉦と太鼓の表現集団。狐の面もカッコ良い。

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陶器で狐の面を作っても面白いかもな。

 

千日紅の苗が無料頒布されたので2株頂いて花壇に植えた。地域住民を繋ぐ連結点でありたいという気持ちの伝わる妙法寺の夏祭りだった。

 

高円寺クレープ屋「ハニービークレープ」

 

サクサクもちもち生地で勝負できるクレープ

蜂蜜入りの生地は美味い

380円からは手頃な値段

片手に持って歩くのに好適

店内が意外と小洒落てる

夜10時まで、ビールとクレープ

 

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オレンジ、黒、木目が基調のなかなか小洒落た高円寺庚申通りのクレープ屋。駅まで歩いて行くのにここで買って行くと丁度良いのだろう。

 

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六角タイルで模様を描くのも楽しいだろうか。ベランダならタイルで遊ぶ余地はあるだろうか。

 

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黒にオレンジも自分の部屋に取り入れるのは勇気がいるけど面白い。

 

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生地に蜂蜜が練りこまれているそうで、パリパリとしていながら少しモチモチしていて生地が美味い。クレープなんてどれも一緒だろと思っていたが、ここのクレープは美味しい。

 

パンケーキ生地に蜂蜜を入れるだけでもこの要素は楽しめるだろうか。試してみたい。

 

たくさんトッピングを載せて500円、600円もするクレープよりもシンプルに蜂蜜にフレッシュレモンバター360円が美味い。陶芸教室への途中なのが困る。手持ちでテイクアウトして食べながら歩くのに丁度良いのだよね。

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12:00〜22:00

火曜定休

 

高円寺の夜

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マンゴー殿と巡回警備する夜の高円寺。夏が近づくと人が店内から店外に溢れ始めて賑わいが出て陽気になる。

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スポーツ競技大会以外で日の丸なんて見ない昨今だと気付かされた。高円寺は祝日に国旗が立つ。

 

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ロイ・リキテンシュタイン風な駐車場壁画。

 

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中央線ガード下の左右に流しの謡唄いがあちらにも、こちらにも。巨大レンズを備えたカメラマンが三人、取り巻いていた。追っかけがもう付いている人なのか。

 

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私からしたらみんな上手だと思う。歌手の世界は歌が上手くて容姿に恵まれて運を掴めて、そうした人だけが登れる世界なのだろうか。生声には勢いというか熱量を感じる。成功して欲しい。成功した歌手が良い思い出に振り返る。高円寺がそういう街だと良いな。

 

 

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高円寺は池袋やなんかに比べてもストリートミュージシャンに優しいのだそうだ。警察の取り締まりが雑なのか、黙認しているのか。安全に支障の無い範囲で彼らを歓迎するのは街の魅力に繋がるとも思うのだがどうなんだろう。

 

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知る人ぞ知るアニマル洋子

 

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コイツを見ると蓋をされてしまっても、高円寺には人が見えなくなった地下にまだ川が幾本も流れていることを思い出させてくれる。ヒキガエル、別名ガマガエル。ウシガエルではありませぬ。

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ちなみにこいつは別個体。オス前提で見ているが、お嬢さんかもしれない。触らずに外見だけで雌雄識別はできるのだろうか。

高円寺「クラフトビールマーケット」

  • 美味い国産クラフトビールが飲みたい
  • 腹一杯でなくともいいから美味い肉
  • 一人でふらりと入って気安く飲める
  • 〆のオニギリが豪華で美味い

 

高円寺北口の純情商店街を突き当たったところにあるビアビストロ。

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入店してすぐの1人席に座ると目の前で美味そうな肉が炭火で焼かれては出ていく様を眺めながら食事ができる。

 

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魚のフリット

ビールの写真を撮り忘れたが、ピルスナー、エール、ホワイトエール、ブラック、ハーブ、IPAなど25種類以上が置かれている。私の好きな川越のCOEDOもあるし、ベアードビール アングリーボーイブラウンエールなんていう聞いたことのない静岡の地ビールもあって楽しい。

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鶏のグリル。ほかにラムチョップやビーフも確実に美味いと思われる。

 

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ほかの店ではなかなか見かけないシロモノがこの洋風アレンジのグリルオニギリ。おこわにチーズが乗って、ソースが乗って280円ぐらいだったように思う。これを〆の定石として、それまでにどれだけビールを呑みながら肉を食べるかで献立を組み立てていきたい。

 

ビールだけを楽しみたいならば高円寺麦酒工房に行くが、肉とビールを楽しむならばこのクラフトビールマーケットかな。

 

東京中に10店舗近く展開してる店だそうだ。一国一城のオーナー店ならばもっと入れ込むんだけど。多店舗展開している店はメニューや価格などバランスが良いのかね。

高円寺で独りで美味しいイタリアンを食べるなら 「タッチョモ」

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お一人様に有難いイタリアンビストロを高円寺に見つけた。

 

とても気安く言葉を交わせる店員さん達で1人は山形県は鶴岡にある伝説的なイタリアン「アル ケッチャーノ」でも働き、ソラマチのイタリアンで働いてからこちらに移ってきたのだそうだ。生まれも育ちも高円寺だそうで外で修行したあと、故郷に戻ってきたそうな。

 

店内は8席程度カウンター席が連なり、その奥にテーブル席がこれまた8席程度か。

 

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魚介の前菜三品盛合せ、サラダとキッシュ、パスタか副菜盛合せのどちらかにグラスワインがついて1500円。

 

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パスタは蟹の身がふんだんに入ったトマトベースのものだった。

 

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こちらは追加して頼んだソーセージ。1500円のコースでもなかなかお腹いっぱいにはなるので、コースだけで食べ終えるのが良いかも。

 

T26というイタリアンが同じ道沿いにあるのだが、こちらは「タッチョモ」から26mという意味の兄弟店なんだそうだ。

 

水曜日定休

17:00〜03:00

夜遅くまで開いているのは知っておいて損はなし。T26はテラス席に犬連れ可。

 

高円寺にはエルポルテゴやイルドージェ、アンティカロカンダなどの姉妹店グループと、タッチョモ、t26、ガラクッタなどの姉妹店グループが二大勢力のようだ。案外、高円寺は安いイタリアン天国なのかもしれない。

 

Light Side Cafe その名の通り明るい高円寺のカフェ

ルック商店街の七つ森をさらに高円寺から新高円寺へと少し下った所の2階にあるカフェ。

 

カフェ巡り好きの私が訪れるのを2年間後回しにしてしまったのは何故なのか。

 

入ってみたら予想以上に明るく清潔感があって爽やかさがある。気持ちの良いカフェではないか。「ココロもカラダもlightのほうへ」という店のコンセプトを体現している。

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たかだか十数段の階段を上がる心理的抵抗感の強さのいかに強いことか。路から店の中の様子を覗き込んで入れる路面店と違い、ふらりと入る客の敷居の高さは馬鹿にならない。

 

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古びて年季の入った雑貨に溢れているカフェも楽しいが、モノが少なく明るくて清涼感のある空間は安心感がある。そしてこのソファ席のテーブルは1人客の居心地も悪くない。

 

商店街に立て看板があるが、メニューの写真だけではなく店内の写真も載せた方が良いのではないか。正直にいって店の前を幾度となく通り過ぎ、今まで気になることも、惹かれることも全くなかった。今回はR座読書房が臨時休業しており折角だから新規開拓してみようと思って気まぐれで入ったにすぎない。

 

入るカフェを選ぶにあたって店の雰囲気はとても重要な要素だと思う。たくさんケーキやなんかの写真を載せているが、そんなにたくさん載せるぐらいならば店内写真を載せたほうが良さそうに思う。それか、コンセプトを一目でわかる文字の大きさで書くか。コーヒー、カフェラテの値段があればカフェの価格帯のイメージはつくし、あとはフードやデザートの一押しを載せた上で、「他にもメニューあります」で十分だと思う。

 

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十分に快適で気に入ったのだが、なぜ今まで来なかったのだろう。一つは高円寺のカフェ20選だとかオススメトップ10なんかに名を連ねていることが少なく目にする機会が少なかったからだと思う。植物に溢れた私語禁止のR座読書房、クラシックのかかる名曲喫茶ネルケン、童話絵本の世界のようなハティフナット、古民家カフェ七つ森プロヴァンス風なシェパードパース、ヴィーガン料理のメウノータなど個性が際立ったカフェのほうがオススメしやすい。観光ガイドや紹介サイトなんかでは一言で魅力の伝わりにくいカフェかもしれない。

 

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水はセルフサービスなのだがオレンジスライスの入った水かレモンミントの入った水をセルフサービスで頂けるようになっている。水を注いで回る手間も省けるし、自分で選ぶ楽しみがあって自分で水を注ぐ面倒臭さは感じない。良いアイデアだと思う。

 

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ケーキも600円だが、アイスクリームやカットフルーツが載ってなかなかボリュームのあるデザートプレート。コーヒーを2杯ぐらい飲みたくなる量だ。オレンジピールと紅茶のケーキは甘さが強めでコーヒーを飲みながら時間をかけて食べるのに好適だった。

 

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コーヒーもしっかりと抽出され苦味のバランスもとれた飲みやすくて美味しいものだった。

 

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ランチも期待できそう。リピートしたくなる、街に一つはあって欲しい種類のカフェだ。よそから来た人が目当てに訪れるようなカフェではなく、地元の知っている人が親しむカフェといえる。

 

http://lightsidecafe.com

定休日 第2、第4月曜日
営業時間 11:30〜22:30 (LO 21:30)
※週末及び祝祭日は11:00よりオープン

高円寺を代表する廃屋

高円寺を代表する、という形容の仕方があるのか知らんが、遺跡廃墟好きには必見の一角。

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高円寺の由来ともなっている宿鳳山高円寺の並びにある。高円寺一番を推すのは廃屋の朽ち具合の風情もさることながら、廃屋を支えるように立つ桜の大木。高円寺で写真家を志す者は記録に残すべき光景だと信じる。

 

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中を覗くと、ガラスケースに収まった西洋人形が見える。廃屋に人形なんて遊園地のお化け屋敷の作り上げられた設定のようだが、不思議と表情は穏やかで静かだ。

 

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この写真は私として今日一番のお気に入りだ。錆びたトタン、倒れつつある杉板壁。そして遠近パース。

 

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地方や辺境の廃墟や廃屋はこれからも時間をかけて朽ちていくだろうし、また訪れたら見られそうな安心感がある。しかしこの高円寺の廃屋と素晴らしい桜の大木はいつ取り壊しが始まり伐採されるのかわからない、儚さがある。

 

 

そういえば、廃墟カフェで検索してみたら私が愛した京都二条城の近くにあるsolが検索結果に出てきた。懐かしい。キュレーションサイトに「廃墟カフェ TOP10」みたいなものが無数にあるのだが、内容はどれも似たものばかりでしかも私が2011年に撮ったものを拝借している。まあ、私のカフェではないし、客として撮っただけだし、それで客が増えてカフェが長く続けば本望。でもね、残念ながらとっくに閉まっているのだよ。

http://getnews.jp/archives/1302276

https://triipgo.com/12548

他のアクセスの取れそうなサイトをパクって店名を検索して、使えそうな写真の載っているブログから拝借してばらまいているだけで「廃墟、廃屋愛」を感じないのだよね。やっつけ仕事感が強い。

 

SOLは目当てに行く価値のある素晴らしい廃墟カフェだった。店主は河井寛次郎の器を使ったワークショップを開くほどの文化人だった。陶芸好きに拍車がかかったきっかけはここかもしれない。

 

既に閉店しているSOLを目当てに現地に行くと、周辺にめぼしい観光目的地はない。京都旅行で時間を無駄にしてしまわないことを願う。商業キュレーションサイトも閉店していないかぐらいは調べてあげれば良いのにね。

 

過去のSOLのブログ備忘録。あんなにも素晴らしいカフェも立地が悪いと立ち行かないのか。カフェ経営って本当に難しそうだ。