インドの宝石の都で ラッシー、草木染め、陶器に宝石

 ラッシーワラ

ジャイプール名物の一つにラッシーワラがある。ジューススタンドのような店構えで、素焼きのコップにラッシーを注いでくれる。

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普通サイズで30ルピー、大で50ルピー。大で90円程度なので現地感覚だと少しいいお値段。少し自分に贅沢させる感じだろうか。

 

ラッシーなんてインド中、どこでもあるだろうと思うなかれ。ジャイプールのラッシーワラのラッシーはこれまで飲んだどのラッシーよりも美味しい。ほんのりとした甘みと酸味が感じられる絶品。表面には湯葉のような分厚い膜が張っていて、それもまた美味。

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この味を再現できたならば日本でも売れるし流行ると思うのだよな。インドの衣装着て、素焼きのコップで提供して。誰かやらんかね。ぜひ出資したい。出資特権でいつでも好きなだけ飲めるならば。ああ、また飲みたくなってきた。

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オートリクシャーの兄ちゃんに、一緒に飲もうよと誘った。このラッシーワラのラッシーが如何に絶品かはこの笑顔が語っているかと思う。

 

ブロックプリント 木版草木染め布

木で彫られた版型でヘンナなどの植物性染料で模様をつけた布がインド各地の名産になっている。アニョーキやファブインディアなんかが有名だが、なかなか値段も高い。そこで現地の安いノーブランドのものがないかと店を訪ねてみた。

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版画と同じように、図柄に合わせて版を重ねていく。グリグリと押し付けるのではなく、上からガンと拳を振り下ろして叩くのに驚いた。

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複数の版型を重ねたあと、実際は天日干しにするらしいのだが、デモでは薬品に浸して色が変わる様をみせてもらった。

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 残念ながら、好みの品はなかった。

 

それにしても前回のインド訪問時にみつけたインド聖牛柄の服と似たものを探したのだが見つからなかった。こんなものが欲しいと例を見せたかったがブログに写真を保存していたつもりだが見つけられなかった。自分のブログはたまに自分にとって役に立つのだよな。

 

 

陶器

ジャイプールの名産だと聞き、ブルーポタリーというクリントン夫妻も訪れたという有名店につれていってもらった。

 

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期待値がとても高かったのだが正直、肩透かし。

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雑に描かれたものばかりで値段も高い。もう職人の手によるものというのも憚られる作業員が大量生産した水準の品質。少し高くても買いたいと思える代物ではないし、これならGood Earthのほうが魅力的だ。確かにクリントン夫妻は訪れたかもしれないが、何も買わなかったのではないかね。インドには素晴らしい細密画があるのにここの陶器の絵付けが雑すぎて残念。

 

 

 

 

宝石

 

ベルギーのアントワープがダイヤモンドの集積地であるように、インドのジャイプールはルビー、エメラルド、サファイア、トパーズなどの集積地であるらしい。研磨加工業が栄えていて、インドで産出される原石の加工だけでなく、海外からも原石が持ち込まれるそうな。

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さすがにジャイプールの宝石は卸などで買うと安いと言われても、エメラルドやルビーは小粒でも高い。エメラルドは殆どがザンビア産らしい。品質もわからん素人なので手を出しかねる。

 

前回、イエロートパーズのペンダントトップとピアスを送ったらそれなりに喜んでくれたと思う。カラットの大きさの割にトパーズは値段が手頃だし、それなりのボリューム感があるのか良い。今回はブルートパーズから選ぶことにした。インド産の原石だとかロンドンブルートパーズだとか言っていたけどどうだろう。ブルーは完全天然物で深い青なんて滅多に見かけないし値段も跳ね上がるはずで、この価格帯は天然トパーズに放射線照射して青化したものだとは思う。

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ブルートパーズの巨大な石。インクルージョンも肉眼では見当たらず青も濃い巨石。これが4万円ってのはどうなのだろう。安い気もするが、そもそもの値段が高い代物でもある。

 

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ティアドロップ形のペンダントトップにピアスのセット。どうだろう。インド人好みなデザインかもしれん。(ラッシーワラや陶器店をはしごしながら)半日費やして、2軒で比較して世間話して笛ラムネを店の幼児にサービスして35%ほど値切らせてもらった。


2時間半の買物はなかなか楽しめた。