ベトナムはカフェやホテルのデザインの洗練度合いがとても高いと思う。フエに泊まることがあるならば再訪したいと思う宿に出会った。
- 繁華街から徒歩数分の好立地
- それでいて喧騒から離れて静か
- 朝10時に着いたら無料で朝食と珈琲をくれた
- 統一感のあるフォトジェニックな調度品
- 質の高いアメニティ
- 豪華な無料フルーツ盛り
- 清潔で水流の多いシャワー
- 迅速な手頃な値段でのチャーター手配
- 全ての従業員の好サービス
- 破格の5000円
チェックインは午後からなのだろうが、10時に着いてしまった私に対してウェルカムフルーツをどうぞ、とフルーツや珈琲を出してくれた。部屋も用意できるという。窓辺の背もたれ付きのやたら豪華な椅子の席でチェックインの手続きをのんびりと寛ぎながらさせてくれた。
ベトナムのホテルはこんなにサービスが洗練されているのか、と大いに感心。
通された部屋はキングサイズベッドが1つ。ベッドには薔薇の花びらが添えられていて、中年男が一人で泊まるのが恐縮してしまう。
真っ白なリネン。
室内の椅子もベルベット地の肌触りの良い布。クッションもカーテンも同素材。
シャワーは天井から出せ、シャワーヘッドにも切り替えられるもので、蛇口を捻ってすぐに熱いお湯が出た。水流も強くて嬉しい。清涼感のある青いタイルも気持ちが良い。
さりげなく置かれた陶器の箱すら、安物には見えない。
コンプリメンタリー、つまり無料のサービスとして果物の盛り合わせが置かれていた。見事なマンゴー。
朝食は7時から。クラブサンドイッチやマンゴー、ランブータン、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴスチンなど熱帯の果物がたくさん。
トマトなどサラダ類も豊富で嬉しい。でも、せっかくなら欧風ではなく、ベトナムらしいものも食べられたら良いのにな、と思っているところに給仕さんが来た。
注文を聞きにきてくれて、熱々のフォーを出してくれた。最高かよ。
このホテルの名前は「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラから来ている様子。なるほど。この調度品の様式は当時のアメリカの豪邸なのだろうか。
カイディーン帝廟やミンマン帝廟、王宮、西のティエンムー寺院を11時から4時まで半日かけてまわってくれ、最後は寺院から新市街へボートで送ってくれるというプランを50$でアレンジしてくれた。英語の話せる感じの良い運転手さんをつけてくれたばかりか、ツアー料金をホテルの支払いと一括してくれるという。とても安心で、現金を繰り返し降ろさずに済むので助かる。
ベルボーイさんやコンシェルジュも事あるごとに、全て問題ないですか、と声をかけてくれる。観光から帰ってきたら、早速、「観光はどうでしたか。運転手さんは問題ありませんでしたか」と声をかけてくれた。満点だ。
全てにおいて隙のない素晴らしいホテルだった。