子供達が耐震構造やら地震に強い建築素材やらに興味があって絵本や図鑑を見ながらあれこれ質問してくるので、ホームセンターでセメントを購入して水と混ぜて固まる様を実演した。その際に作った植木鉢が永らくそのままに放置されていたので、ようやく使ってみることにした。
三つ子の「紅鳳丸」を植えた。大きくなると、身体に不釣り合いなほど大輪の赤い花を咲かせる花サボテンの代表品種だ。暑さ寒さにも強く、軒下で雨が吹き込むようなところでも良く育つ優良品種。
株の大きさからして幼苗から成体になりかけなのでまだ丈夫ではないかもしれない。炎天下に晒すわけにはいかないが、春秋は陽に目一杯当てたい。
500mlペットボトルを型にして成型したのだが、表面はびっくりするぐらいツルツルとしている。コンクリートは工業製品らしい冷たい魅力がある。
最も大きなコンクリート鉢は1.5mlペットボトルで成型した。これにはマミラリア「白鳩丸」を植えた。
既に直径は8cmあり成体球に近い。蕾があちこちに吹き出している。
棘が密に見えるところは子株が生えてきている。横から見ると真球に近いフォルム。
実はペットボトルの型から外すときに薄く作り過ぎたせいで割れてしまった。それを接着剤で繋ぎ合わせているのだが実用には耐えられそうで一安心。金継ぎにしたらもっとカッコ良くなったかもしれない。
深さは十分にあるし、この鉢で快適にもう二回りほど大きく育つことができるのではないか。
最後の最も小さな鉢にはフェロカクタスの札落ちを植えた。品種名がわからないが突起状の先に棘が生える姿に愛嬌がある。おそらくは王冠竜だと思われる。強健な普及種だ。
王冠竜ならば直射日光も風雨も苦にしないだろう。こちらは小さいので2本の紐で吊ってある。
フィカス・ベンガレンシスの枝に引っ掛けてみた。何も無かった高さに鉢が現れて面白い眺めになった。
コンクリート鉢も違う魅力がある。しかしそれに勝る陶器鉢を自分で作るべきだという葛藤もある。悩ましいな。そして鉢が増えていく。