続 偶蹄類の剥製の館「Chamber of Raven」

私にとって、ここ「Chamber Of Raven」がとりわけとても魅力的なのは鹿や牛の類の剥製が沢山あること。しかも質の高いヤツが揃い踏み。それが博物館のように陳列されているのではなく、インテリアの一部としてレイアウトされている点。

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カーテンの色を通して青味がかった部屋。

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アフリカアンテロープだろうか。

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こちらは見慣れた日本鹿。下の銅管ランプも素晴らしい。スチームパンク好きにはぐいぐい刺さる仕様。きちんと圧力メーターまで付いているのでその道の要所はしっかり押さえている。

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鹿というやつは愛嬌のある顔をしている。なんだかほんのり笑顔というか。農家にとってはこの愛嬌で農作物を荒らされるのだから困りものだけれども。そして鹿肉は美味い。

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宿のカウンターのよう。昔はこんな感じに番頭の後ろに鍵が吊るされていたりしたものだ。

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窓辺に置かれていたチェスの駒。いちいち、上等で見応えがあるのだよな。そして置き方も工夫がある。

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私が厨二病真っ盛りだった頃には憧れていただろう一品。

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出た、鹿の頭骨。下顎もあるとゴツさが出るが、口角を上げて笑っているようにも見える。私はいつか、鹿撃ちツアーに参加して解体からお肉をありがたく頂くところから、漂白して骨格標本を作るところまでをしてみたいと強く願っている。

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深紅の壁紙に黒いドア、そして鹿の頭骨。絵になる。角に黒い卵を吊るしているのはイースターだからだという。全くイースター文化圏にいないので意識していなかった。

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これはヌーだろうか。


トロフィーハンティングでアフリカなどの野生種を狩猟したものの剥製を金に任せて購入するのが非倫理的で現代では許容されないことはわかっている。少しぐらい、自分は例外に、と世界中で誰かが思うことが自然資源の乱獲に繋がることも理解している。しかし本物の剥製を見ると素晴らしいと思ってしまう気持ちはどうしようもない。

個体数が減らない範囲で管理下で狩猟され、博物館や人が多く目にする場所で展示され、このような素晴らしい生き物がまだこの世にはいて保護されるべきことを伝える役目を負うのはありなのではないか。


毎年45万頭以上も国内で駆除され産廃処理されてしまっている日本鹿を有り難く利用させてもらう分には構わないのではないかと思っている。死体を飾るのは蛮族的悪趣味なのかも知れないが。