今回、焼き上がった量は少ないけれども出来上がりの調子は良いかもしれない。他で不調なことが多いと慰めに陶芸の神様は気を使ってくれるのか。
濃翠スリット兄弟筒鉢。80点。
まずは筒型サボテン用鉢を2つ。ほぼ真っ白で割れ目の周囲だけ濃翠。抑制的で色も主張しすぎずに焼けたように思う。
実は裏にだけ緑青銅釉を塗って表側は白い釉薬だけなはずなのだが溶けて混ざって表側にも発色した。不思議。
割れ目は隙間が縦に長く入っている。筒がかなり長い鉢だと湿気が抜けにくくなる恐れがある。乾燥気味に育てたいサボテンを植えるには横から湿気が逃げる構造が良いのではないかと思って作ってみた。
はよ、植込みたい。
山羊上下半身紐吊り鉢。70点。
山羊鉢の上半身と下半身。胴の継ぎ目が釉垂れして不細工なことになってしまっていたのだが、実用の上では問題ないだろう。
紐を通す穴も釉薬で潰れることなく焼けた。下半身の水抜き穴も通っている。
背中には植え込んだ植物を出すために開口部を広くしている。
マグネシヤ釉ゴブレット 50点。
ゴブレット2つ。脚に緑青銅釉を塗って焼いた方は発色ムラが出てしまった。焼き直した方が良いのだろうか。
右は問題なく焼き上がった。
形も及第点。意外と右の方が持ちやすい。杯の下を膨らませるとその上と下に指が分かれてグリップが良くなる。それにしても左のゴブレットの発色焼き上がりが残念。
上から見ても薄く円く焼けている。
工房の庭の名前の知らない花を投げ入れて撮ってみた。
このゴブレットで「田酒」を飲みたい。