久しぶりの谷中、根津神社

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久しぶりに谷根千の谷中エリアへ。いつも上野から藝大方面を抜けて歩いてきていたが今回は日暮里から谷中霊園を抜けて歩いた。

谷中のヒマラヤ杉は幹や枝がかなりキツく剪定されていて樹勢が無い状態。その株元の老舗も閉店していた。
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廃業らしい。寂しいモノだ。引き継ぐ人はいないものか。古い下町風情を最も魅力ある観光資源と捉えている谷中でさえゆっくりと変わっていくことからは避けられないのか。
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根津まで散歩して根津神社にお参り。そうか、山門などは国宝だったのだな。
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なんとなく東照宮の装飾を彷彿とさせる権現造り。そういえば卍が寺社建築に装飾されているのを見るのはとても新鮮な思いがする。
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ザ・ジャパン的なフォトジェニックな一景。京都の伏見稲荷まで足を運べない外国からの友人をもてなすのにも良いかもしれない。
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上野や浅草の貸衣装屋で浴衣でも着てもらって根津神社を参拝したら見栄えのする記念写真になりそうだ。
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白、朱、浅葱色のなんとも清々しい組み合わせ。
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根津神社の鳥居は幅が2mもない細身なものだ。すれ違う時に身体がぶつかりそうになるほど。
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広い神域に木々と権現造りと朱塗りの鳥居。この光景は100年前とも200年前ともさほど変わっていないのかもしれない。
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こうして改めて見ると権現造りというやつには他に見られない重々しさを感じる。装飾過剰だの醜悪だの酷評した外国人建築家も昔いたらしいが、そもそも権威を見せつけるための様式だもの。ゴシック教会建築様式ほどではないと思う。
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金と翠と青。
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私はどうにも緑青色が好きなのだよな。しかし酸化した銅のように発色する釉薬というものがなかなかない。
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八重桜が一本だけ咲き始めていた。

 

谷中は古民家カフェやレストランも多い。桜の時期に谷中霊園も楽しめる。東京国立博物館から谷中に抜けて根津神社というルートも覚えておこう。