佐賀にはまた来そうな気がする。会う人に「最近、何してるんですか」と聞かれ、「佐賀、旅行先として最高なことを発見しました」と激推ししている。食べ物備忘録。
イカの活け造りの店、呼子萬坊がこんなものを作っていたとは。イカスミのコクが加わり予想外に美味しい。
ラベルのデザインも秀逸で好みだ。剣先イカの旗を掲げたイカ漁船にイカのマーク。黒と濃灰色で日章旗模様の背景となっている。
お茶サイダーなどのご当地サイダーの中で上位に来る味。飲む価値あり。塩サイダーよりも好き。
唐津焼に興味があるならルイーダの酒場的な情報ハブであり真子ママのいるお店、唐津のCaffe Lunaが創出した唐津名物。ナポリタン、シシリアンなどに対抗してナポリタンの上にカレーがかかったB級グルメ。なぜパキスタンかというとカレーのインド、ナポリタンのイタリアの間にあるからパキスタンなんだそうだ。ならほどな。インド寄りな味。
ナポリタンはイタリアに料理としては無いけど地名的にはある。美味しかった。タバスコを投入して辛さを増しながら食べる。焼きパキスタンも美味しそう。
唐津「一天張」で海鮮三昧
カウンターに1人座らせてもらう。座敷客ばかりでカウンターは私1人。何かと女将さんに気を遣ってあれこれ話しかけてもらった。雰囲気の良いお店。
平目のお造り。
米イカの酢味噌。鮮度の良い割烹居酒屋が出すこの手の品は美味しく無いわけがない。
カナギ焼というものを食べた。シシャモより小さくメザシより大きい。
アラカブの煮付け。金目鯛の煮付けと似た品で絶品。アラカブはカサゴのことだそうだ。アラカブの味噌汁も人気の品だそうだ。
美味しすぎて執拗に骨の間の身を漁った。
鯛味噌御握り
ご主人手作りの三角皿に乗せられたのは鯛の身を叩いて味噌と練ったもの。唸る味。
有田「ひとふし」のちゃんぽん
呼子と唐津では海鮮が中心だったので有田、武雄では一度は食べておきたいと思っていた「ちゃんぽん」
こじんまりとした中華食堂だが「手塚商会」の主人が一番好きなちゃんぽんだと絶賛し、宿のオランダ人の主人が日本に帰ってくるとまずここに食べにくるというから間違いない。
ちゃんぽん+半焼飯セット。
麺は太め、長崎のものと違い佐賀のちゃんぽんは海鮮は入らないのだという。塩気が抑え気味で優しい味。野菜もたっぷりで日々に寄り添ってくれる味というかなんというか。しかも脇役的扱いな焼飯も胡椒と生姜が効いていて絶品だった。
焼鳥やピザなど他にも食べるべき店をあれこれお薦めされたのだけれども翌晩も連続で「ひとふし」に来てしまった。ちゃんぽんが美味しいとなると「皿うどん」も気になって仕方がなかった。こちらも美味しいが4回「ちゃんぽん」を食べるうちに1回は「皿うどん」で気分転換といった感じか。
他にどんな美味しい料理があろうともそれを食べそびれても後悔しないと思えるほど惚れ込んだ「ひとふし」。また有田に来たならば1択だろう。
ギャラリー有田
2500種類もの有田焼のカップ&ソーサーから好みのものを選んで珈琲や紅茶を頂ける店だが、料理も非常に美味。1日5組限定の有田焼御膳に加え、マツコ・デラックスの番組で取り上げられたスープカレーも人気らしい。
武雄「心酔」
ぶらりと立ち寄った「京都屋」の近くの居酒屋。何を食べても美味しくて驚いた。
完全養殖で寄生虫フリーのQ鯖や佐賀牛のようにブランドを冠しているわけでもないのだが、つくねが東京でなかなか食べられないほどに美味しい。
「能古見」の中取純米吟醸や「万齢」など美味しい日本酒との出会いも多く途中から写真を撮るのを忘れて飲み食いした。鯖の塩焼き、ゲソの天麩羅、焼鳥各種。豚の紫蘇巻きも美味かった。
佐賀牛弁当
幾度となく佐賀牛を勧められたので最終日の福岡空港に向かう列車待ちの時間に佐賀牛弁当を食べた。もう霜降りの多さを競うような肉の良さは私の身体には合わないことを痛感。ただ脂っこい印象しか残らなかった。焼鳥弁当でも食べておけばよかった。