流泉紅葉玉仕立て

何年か前のこと、大宮盆栽村で優雅な枝垂れ紅葉の大きな苔玉を見かけた。数万円となかなか手の届かない値段だったが記憶に強く残っていた。

オザキフラワーパークで枝垂れ性の流泉紅葉が1株2000円ほどで売られているのを見つけてこれは自作するしかないと思い立った。


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苔が無いし買うと高い。こまめに水やりして湿度を高める手間など忘れて枯らす気がする。そこで苔の代わりに森村万年草を使うことにした。理想的には直射日光を浴びせて育てる多肉植物なのだが、午前中の半日だけ直射日光が射す内庭の軒下でなんとか生育できそうな気がする。
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根鉢を崩さないようにケト土、腐葉土赤玉土を混ぜた混合土でさらに覆う。それを水苔で覆い、金網を巻きつけた。そこからさらに水苔を薄く敷いて森村万年草を貼り付け、黒木綿糸でぐるぐる巻きに固定している。森村万年草が活着すれば木綿糸が腐って切れても形は崩れないだろう。

 

風呂に入りながら窓を開けると、ちょうど目の前に浮かんでいる感じ。昼からの風呂読書がさらに気持ち良くなってくれそうだ。

水遣りも浴室のシャワーを使えば楽だ。我ながら良い手抜きアイデア

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綺麗な球形にするとつまらないので歪みはそのままに整えていない。全面を緑で覆うことも考えたが、敢えて下半分は剥き出しにしてみた。

 

材料

流泉紅葉 2000円

水苔 350円

ケト土 250円

木綿糸 100円

金網 金魚鉢の覆いに使った端材

 

3000円弱で作れたのはなかなか安上がりに済んだ。実生で育てている無数の伊呂波紅葉を株分けして使えばさらに費用は抑えられたが、ここは枝垂れ性で懸崖仕立てのように下へ下へ伸びていって欲しいのでどうしても流泉紅葉が必要だった。

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うむ。悪くない。あとはこれが倍ぐらいの枝の長さに伸びてくれれば言うことなし。秋が楽しみだ。
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たまにハイポネクスなどの液肥を与えた方が良いのだろうか。