気分転換が必要になると、私のすることは美術館に行くか、作陶するか、山に行くか、カフェ巡りだ。
阿佐ヶ谷にある週末は大抵、満席で入れないカフェ「Spile」へ。平日の昼間なので数席空いていた。にも関わらず数席しか空いていなかったというべきか。
ブロカント風というのかね。ブリキや錆びた鉄などの骨董と古びた無垢の木製の机や椅子。京都にたくさんあったタイプのカフェ。
机と机の間は広く取られており快適。私以外の客は全て女性だった。
Swingerのミシンが置かれているような雰囲気だが、ミシンはなくて代わりに年季の入った扇風機と映写機。絵になる。
ブリキのスタンドランプ。20Wだったりして点けても照度が足らず本を読むには暗いようなランプが雰囲気作りには最適だったりする。
食事は味噌の鶏唐揚げ、生姜の効いたスープ、ポテサラ、おかひじき、玄米御飯、レモンゼリー。オーガニックな滋養のありそうな食事。丁寧な暮らしで食べそうな食事。
確かに、こんなスタイルのカフェはありそうで少ない。高円寺のビーガンカフェ「メウノータ」か閉店してしまったシェパーズパース」のような系統か。
店を出ると3組ほど待っている客がいた。店員さんは、空いたお皿を下げる際にも「ごゆっくりどうぞ」と声がけしてくださるのだが、行列ができると長居しづらくなる。最高に居心地が良くて、適度に満席にならないカフェというのが理想的だけれども。