陶蟲夏草鉢「ノコギリクワガタ」X石蕗

学び

複数箇所に植え込む。

不自然な折れた躯体。

クワガタは脚が細いほうがらしく見える。

石蕗の綿毛は素材として相性が良い。

 

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これはなかなか良いのではないか。自画自賛。胸部と腹部の間が折れてその間から植物が生える様子に静けさが感じられる。生体ならば不自然な姿勢が亡骸の印象を強めるのかもしれない。
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胸部と頭部の間にも隙間を作っており、そこからも挿しこめることで蟲の体躯から生えている印象が強まる。植え込み口は一つではなく複数の寄せ植え鉢のほうが良いのかもしれない。
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この適度なサイズの綿毛も宿主の養分を吸い尽くして育ち種や胞子を飛ばした後の風情で良い。蟲から植物への輪廻のサイクルが終わった姿だ。
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前脚の節の合間からも菌糸体が育っているのが今回の工夫。
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鉢に沿わせることでこれまで作った中で最も細く作れた脚。いっちんで描くように造形するのが一番楽なのだけれども、立体的にしたい葛藤との間でいまだに揺れている。
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鉢植えなので水抜き穴。金網を入れて土が溢れないように。
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石蕗は咲いて良し、常緑の模様良し、そして咲いた後の綿毛も蒲公英のように飛び散らずで本当に良い素材だ。

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ヒヤシンスを挿してみると豪華に化けた。芳香が凄い。こんな毒々しいキノコがあってもおかしくはない。