どれも底がない、ガラス筒に載せて一輪挿しとして使う陶蟲夏草一輪挿しカバーを一気に5個制作した。
小さい冬虫夏草にまみれた団子蟲。
背中の三箇所の穴から花を挿す。一輪挿しは大きな開口部は要らないし、開口部が狭い方がまっすぐに花を保持できて便利だったりする。
甲殻の中はしっかり侵食され尽くした感じだと思われる。
上部を向いて半開きの団子蟲。
粘菌を加飾すると蟲の造形への目線が弱くなるような気もする。とはいえ存在が薄らいだほうが冬虫夏草モチーフとしては合うようにも思う。
似ているが異なるもう一つの団子蟲。
粘菌を大きくすると、団子蟲がより小さく感じられるようになる。
さらにもう一つ団子蟲。何だか、このサイズの団子蟲は形が安定してきたというか定型化したというか。デフォルメと写実の好みのバランスも定まってきた。
こちらは粘菌の子実体を曲げた。
そして最後が粘菌マシマシのアトラスオオカブトの蛹。
前回と同じように作ったつもりが異なる雰囲気。こちらのほうがずんぐりとしている。
頭部の角を胸部の二本角よりも小さく作ったからかもしれない。
そして粘菌をあちこちからニョキニョキと。
今回は粘菌を白い釉薬だけで表現してみようかと思う。その代わり、発泡させてブツブツにして有機的な複雑さを増加。気持ち悪いと言われようとも。