高円寺北口の中通商店街にある「成都」はかなり以前からあることは知っていた。しかし2階でビャンビャン麺を始めたのは最近のことらしい。
中華料理、とりわけ西安地方の料理らしい。何故か内装は左右に大きな富士山の絵が描かれている。丸山清人さんの銭湯ペンキ絵だろうか。少し簡素な気もする。
注文したのはビャンビャン麺。シンガポール在住の知人が美味しいと言っていたので興味がある。
びゃん。ビャンビャン麺以外に使われることを見ることのない過剰に難しい字だ。
汁無し麺を頼んだが、汁ありのメニューもたくさんある。
あー 美味しいわ。リピート確定。この薄く幅厚な麺にはコシがある。胡麻油の香味がなんとも美味。表現しにくい個性的な旨み。中毒性のある時間が経つと恋しくなる味。
自分でタレを混ぜて味変を楽しむのもおすすめだと店員さんに教えて頂いたが、元の味付けだけで美味しく平らげた。
おまけに香料たっぷりに焼かれた羊肉の串も。
「成都」は美味しい。一人鍋も気になる。調理師長は西安出身の方だそうだ。西安まで遠路はるばる旅をして、現地の簡素な路面の屋台でこの味に出会ったら感激だろうな。現地で自ら発見したかった、出会いたかった。