「博物ふぇすてぃばる」は地獄楽

東京は九段下にある科学技術館で「博物ふぇすてぃばる」なる自然造形系の展示販売会があると聞いて行ってみた。

 

・昔は子供達の自由研究のネタになるような素材やキットが売られていたらしい。

・今はX万円はざらなハンドクラフトマーケットと化している。1個1万円以上はざら。シルバーアクセサリーなど数万円もざらで子供を対象にしていない。

・お客さんの数は最も少ないとされる日曜午後でも大混雑。

・イラストのコピーなど同好会的な素朴な作品は見向きもされない。人気の有る無しが目に見えて露骨で人気ブースは既に売る作品が残っていない状態。

・他の展示販売会の常連のようなプロばかり。アマチュアは少ない。レベルも値段もとても高い。

・出店料は180cmx90cmで土日のうち1日で16,800円。両日で25,700円。ギャラリー手数料30%として56,000円以上売るつもりならこちらの方が安上がり。

 

多くの方に作品を見てもらえるということと、自然造形に興味のあるお客さんの純度が高いことを考えると年に2回展示販売会をするならば確実に1回はこの「博物ふぇすてぃばる」だろうな。抽選にあたる確率はどのくらいなのだろう。

向こう5年間のうちに出展してみたい。そもそも作品の生産力を上げねば。

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紙を切って骨格標本を作り上げている。その精緻さが「紙なんて」と言う気が起きない。
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鯰の革バッグ。「あまのじゃく」さんのブースだが売られている作品はもはや残っていなかった。初日にダッシュで買いにくる客がいるようなブースだ。
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黄金虫の革バッグ。ファスナーが見える。
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堅象虫の革バッグ。
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そして脳天撃ち抜かれたのがこの三本角カブトの蛹バッグ。細部まで妥協せずに作られていて素晴らしい。非売品だが作者は時折、数個同じものを作って販売するらしい。自分の作品を複数個販売してでもこういう作品を迎え入れられるようになりたい。
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こちらは異なる作者さんだが革製のイカのキーケース。鍵が仕舞う際にイカに捕食されるように見える優れもの。中央の緑が使い込むことによって左のダークグリーンに変わるのだそうだ。
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アクリル樹脂のペンダント。
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私としては素晴らしい僥倖だったのがラフランスのような香りがして絶品のタガメサイダーのなんとラベルのイラストを描いた方がいらっしゃってその本人からタガメサイダーを購入できたこと。ごく一握りの人に自慢できるはず。
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講演会も大盛況。スクリーンにはマダガスカルオオゴキブリと思しき姿。
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立体刺繍作家さんの作品。
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展示用で物販はしてないそうだ。
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書籍を販売する専用のブースだと4000円と安くなる。冬に行う展示即売会の告知を積極的にされていたのでそういう使い方もあるのだな、と感心。自分の書籍がある人ならでは。
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ギャラリーや百貨店はマージン50%取られるものの、何か揉めた時には盾になってくれると仰っていた。未だに受注制作もネット直販もされていないとのことなので、おおっぴらに言えない嫌なこともあったのかもしれない。
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狂ったつけまつげ。
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この蜂の群れがそれぞれ左右一対のつけまつげなのだから凄い。とても軽い素材で作っているとのこと。それでも。。
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透明標本のブースはいくつかあったがこちらはアカエイの焼えいひれと透明標本を並べて展示してあるところにとても好感が持てた。

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羊毛フェルトで作られたオオカミの頭骨。
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技術があれば大概のものは作れるのだな。非売品だが、これ、欲しい。
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