この明るさで20時。パリチームが各国から来た出張者たちをセーヌ川ディナークルーズでもてなして下さった。唯一の難点は23時まで途中離脱できないディナーでもある。
もはや高さ300mのエッフェル塔は決してとても高い塔とは言えないのだろうけれども周囲に高層建築が皆無なので100年前の人たちが見上げた時と変わらぬままに威風堂々としている。
人間が2倍の身長になったわけでもないのだから600mも800mも1000mもの高さの観光塔やビルは要らないのではないか。世界で何十番目かの高さのビルに囲まれた魅力を失った観光塔は沢山あるがエッフェル塔の魅力は全く褪せない。これは何か示唆的ではなかろうか。
橋の上からは見えないような側面や橋脚にも素晴らしい銅像や石像が装飾されていて圧倒される。
オルセー美術館、ルーブル美術館、自由の女神など観光地を眺められる本当に観光クルーズだと思う。日本の屋形船もスカイツリーは見えるが皇居が見えるわけでも浅草が見えるわけでもないからセーヌ川沿いの観光資源の集積度はとてつもない。
東京オリンピックで何が残ったのだっけ。大阪万博で太陽の塔に匹敵する何かは残るのだろうか。税金を投入しないと作れない、市民が誇りに思えて観光資源として蓄積されていくようなモノを日本の都市でも作って欲しい。
満月に仏塔。漢字で書くと京都の一景かのような字面。