石膏型で豆鹿頭骨鉢の型取試作

学び

  • 泥漿はぼたぼたと途切れず、一筋に垂れ続けるぐらいの流動性を得るまで水ガラスを加える
  • 石膏型は十分に乾燥させておくこと
  • 注ぎ込んで2回補充。30分ほどしたらひっくり返して泥漿を抜く。その際、拳で振動を与え続けると抜けるのが速まる。
  • 鋳込みは均一な厚みで作れるが、どこを底にして乾燥を待つかで厚みは多少偏る
  • 型を外す際には全方位から拳で型を叩いて内側の剥離を促す

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泥漿を作る。水に2週間浸けておいた信楽白土をひたすら攪拌する。垂らすと糸を引くほどのシャバシャバ具合にしてから水ガラスを加える。粘土2kgに対して水ガラス5gほどをお湯に溶きながら加えていく。水ガラスは珪酸ソーダとも呼ばれ、粘土に伸びが出て素地が強化され、型離れも良くなる効果があるのだという。

ただしナトリウムを含むため、入れ過ぎると釉薬を溶解しやすく、本焼き時に釉薬の発色の妨げにもなるらしい。

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メッシュ80の網で濾す。

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この途切れずに滴り落ちる粘度が最適だそうだ。水加減を肌感覚で覚えるのはなかなか難しい。

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今日は雨。ムロに保管していた石膏型はなんとなく湿っている。当然、カラッと乾燥しているのが望ましい。

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石膏型を組み合わせて、それをゴムバンドで縛る。

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泥漿を流し込む。小分けに流し込むと、断裂が生じてしまうので一気に流し込まないといけないのだそうだ。

表面張力で盛り上がるぐらいに流し込んだら、少し待つ。泥漿の水分が石膏に吸われ、天辺の泥漿が減っていく。それを計2回ほど後から補充する。継ぎ足した泥漿の量が石膏に吸われた量でもある。

30分ほど待ったら石膏型をひっくり返し、中の泥漿を流し出す。この時、石膏を四方からトントンと叩くと泥漿が流れ出やすい。

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泥漿を流し出した後、待つこと20分。まだ中がドロドロだったのだが、帰宅時間の都合上、無理やり開けた。外した瞬間はなんともワクワクする。

土を型から外さずに放置すると土がひび割れて始末が悪くなるので、必ず土は型から外し、石膏面も綺麗に掃除したところで作業は終えないといけないそうだ。

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複雑な形なので取り外せるか正直不安だったが、案外うまくいった。

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型抜き1回目はカリ石鹸が付着していたりでなかなか状態の良い形で抜けないらしい。本番は2回目から。

中がドロドロの状態で型から外してしまったので崩れてしまったが、幸先が良さそうだ。石膏型の鋳込み口に2回継ぎ足した結果、厚みは7mmほど。

 

石膏型を室内で乾燥保存。

次回、鋳込み口の穴を広げる。

次回は若干水ガラスを加える。

まだ陽が高い日中に鋳込み作業を行う。

 

どんな釉薬を掛けるか悩ましい。

マンガン窯変釉の黒銀メタリックか。

渋柿釉の落ち着きのある焦茶か。

辰砂の酸化焼成も陶器らしくて良いか。

強度を出すために内側だけ白マット釉を掛け、表面は白化粧の粉吹いた質感も良い。

赤土を塗り、焼き締めたものも。

鉄赤やトルコ青などのカラフルなやつも作ってみたい。

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時間切れで一切、触れなかったが素焼きされた器の数々。酒器をいくつか作ろうかと思っている。盃では食中酒をぐびぐびと飲むには小さ過ぎるから。何か還元焼成で遊びたい。

 

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こちらは花器。水留めして、剣山を置いて花を立てられるようにしようかと。黒焦げ茶で足元を引き締めるのが良いのか、翡翠色やトルコ青など明るい色にしてもかまわないのか。白マットで爽やかにするか。せっかく横に櫛目を入れ、土を乗せて質感の違いを出しているのだからそれが見えるようにしたい。むしろ焼締にして焦がす方が良いのか。悩ましい。

 

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こちらは蓋物の植木鉢。小砂利の地面から生えているかのような仕立て鉢にできたらと思う。載せるように球体のサボテンを植えても良いし、白樺麒麟のような柱状のものでも良いかもしれない。

 

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高円寺の一人焼肉「じょんじょん」

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金の無い夢追い人の街、高円寺。セルフ一人焼肉がウリのじょんじょんはそんな高円寺らしい店だと思う。

 

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一人焼肉と謳いながらも、大半の客はカップルや二人組、家族連れ。しかし独りでも全く抵抗のない敷居の低さ。学生の頃に住んでいたら私のような人間には居心地が良かっただろうな。

 

そういえば、1ヶ月前にたまたまテレビをつけたらTOKIOの松岡さんと関ジャニの丸山さんがこの店でロケをしていた。かなりのローカル感漂う飾り気のない店なので、ジャニーズのロケをやるものなのかと意外だった。

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自販機で肉やご飯を購入したら、厨房に自分で取りに行くスタイル。お茶は自動販売機のペットボトルで200円、チューハイやビールは300円。トングや鋏など清潔なものは置かれているし、おしぼりもある。紙皿にプラスチックコップという徹底したセルフ形式。風情はないけれども、安くおいしい肉を食べる以外はどうでもよい、という客には十分。

 

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ハラミステーキは1480円。巨大な塊を焼いてからハサミで切るも良し、切ってから焼くも良し。

 

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見た目や雰囲気で食べては駄目な店。肉の味を虚心坦懐、目を閉じて味わうと納得。美味い。これはまた、食べたくなるな。


食べ終わったら紙皿や空き缶を出口側のゴミ箱に捨てて帰る。

 

今度、外国人の友人が来たらここに連れてこようかと思う。なんでもいいから飾らない雰囲気の店で美味い肉をたらふく食べたいや、という気心の知れた友人には喜ばれるはず。覚えておこう。

 

母の誕生日祝いの花器と多肉植物の鉢。

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活花を趣味にして愉しむ実家の母へ、誕生日に向けて焼いた鉢が焼きあがっていた。

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人に花器を焼いて贈るなど初めてだ。いろいろ、粗はあるが息子の銘の入った手製の花器なのだからあとはご自身の活花の腕前で形にしてもらうしかない。

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一部に土肌を露出させたが、その焦げっぷりも縮れも狙った通りに出てよかった。

 

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菊練りしている最中の形を利用した花器の上部。活ける人の視点が私にはないので花器の口の周辺が装飾的なのは邪魔なのか、それも活け方次第なのか。感想をもらうしかない。

 

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細部は少しばかり手を加えて複雑にしている。峰の山は釉薬を落として土肌の凸凹が出るようにした。マンガン窯変釉だけでなくラスター釉も併用して単調にならないよう試みた。

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中に水を張り剣山を置いてもらうので、米の研ぎ汁で煮沸して水漏れ防止処理もしておく。底に板を傷つけないようにフェルトを貼り、割れないように梱包して送らねば。とりあえず間に合いそうでホッとした。

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もう一つ、シダを鬼板、黒マット、マンガン窯変釉で多重に描いた鉢も焼き上がっていた。

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マンガン窯変釉がまだ厚すぎたようだが、のっぺりとした質感とボヤけた輪郭はそれとして良い。

対比的に鬼板は濃く、輪郭も鋭く、黒々と発色した。

難点は黒マットの焦げが弱く存在感に乏しいことか。もっと茶色く形状が判別がつくぐらいに発色して欲しかった。

 この3つの特性を理解してバランスを改善したい。

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鉢の内側はマンガン窯変釉薬が底まで流れてしまっていた。反省。

 

気にくわない部分も多々あるが総じて及第点といったところか。似た作風のものを反復して作って洗練させていきたいものだ。

来週末には発送と多肉植物の植替えを完了したい。

自分がもっと周囲を世話してあげられれば、というキャパシティに関してのグダグダ思索

 

台風24号は大きく実ってあとは熟すばかりの「藤稔」を全て吹き飛ばしてしまった。地面にも実は落ちていない。風に擦れて傷だらけだし間引き方が下手でスカスカな房だけれども粒は大きく育っていたので残念だ。とても残念だ。しっかりと支柱に固定して袋をかけてあげていたら耐えられただろうか。

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葡萄山椒の葉を食べ尽くす勢いで終齢幼虫にまで育っていたクロアゲハ。台風前には6匹は確認していたのだが、台風後には3日待っても1匹も見なくなってしまった。あの豪雨暴風からは芋虫に逃げ場はなかったのだろうか。プラスチックの箱に避難させて土間で一晩凌がせたら無事乗り越えられたかもしれないが、あの先週の自分自身の高熱の中でそこまで世話する義理もないけれども。葉もなく幼虫もいない山椒の枝が寒々しい。

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台風前後、自分が体調を崩している間に金魚も病んでいた。この金魚達はフレーク状の餌を食べるのがどうやら下手で、水底に沈んだ食べ残しの餌が水質を悪化させ、白点病を発生させていた。まだ元気に泳いでいるが鰭は溶け始めている。あと数日発見が遅かったら手遅れだったかもしれない。バクテリアが豊富なグリーンウォーターが良かれと思ったが食べ残しの餌の視認性が高い透明な水に切り替えた方が良さそうだ。

子供が名前をつけて可愛がっている手前、見捨てることはできない。ホームセンターに走り、薬浴用の薬、掃除用のスポイト、そして浮遊性の粒状の餌を買った。2000円也。

子供の遊び相手をする時間も足りず、マンゴー殿を散歩する時間も足りず、サボテンや多肉植物の植替えもできていないにも関わらず、世話をする対象をまた増やしてしまった。金魚はきちんと世話をする限り、何年も生きる。

 

 

話は変わって、連休は幼稚園の運動会だった。

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  • 剣道。自分で練習して手拭いを巻き、面や小手を器用につけていた。頭の後ろで蝶々結びは難しいだろうに。走り込んでの面の打ち込みも様になっていた。
  • 組体操も上に乗って手を広げて立てた。途中で自分の位置を見失ってしまったがお友達に助けてもらった。全部、しっかりやりきった。
  • 親子騎馬戦は肩車で走るのが怖い怖いと泣きごとを言って相手の帽子を取りにいかないので、おんぶに切り変えて走り回って逃げることに徹したら、背中から走れ走れとけしかけてきて楽しそうだった。
  • 息子はクラスの中で足が遅いが、リレーだったこともありチームとして1位となり金メダルをもらえた。走るのが苦手なことは重々、自覚があるからこそ、夜は布団の中で「運動会、楽しかった」「金メダルもらったよ」と嬉しげ。

明日はバタフライの脚を練習したい、交通公園に自転車の練習をしに行きたいと意気込みを語る。得意なことも不得意なことも向上心を持って自分から練習したいと言う、その真っ直ぐさは親としてはたまらなく可愛い。

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その一方で次男は学年全体の出し物で見事なボイコットを見せてくれた。しゃがみこんで全ての演技の放棄。ある意味、ハートが強い。同調圧力の全否定。

徒競走も覇気にかける振る舞い。なんだかな。

長男に比べて、次男に対しては褒めたり構ってあげたり、一緒に練習したりする時間が少ないのは事実だと思う。

もう少し「世話」をして付き添ってあげればあれこれ練習もするし、上達の楽しさも知ってもらえるのではないかと思っている。

 

何某かの分野で秀でた子は小さい頃から練習環境が整っていたり、親が練習の送迎の労を惜しまなかったりという背景がある場合は多い。そんな大それた水準を求めていなくとも、子供の能力の伸びは親の世話の多寡にもよるというのはしんどい現実。

 

台風後の爪痕やら疾病やらあれこれを復旧したり治癒したりの1週間だった。職場でも悩み相談やら世話をする仕事が多かった。

自分に、周囲の人達、動植物の世話をするキャパシティがどれだけあるのか。どう増やしていけるのか。

いやいや、まだ周囲の世話に時間を割くよりも、もっと自分自身の向上を図るべきなのではないのか。

悲鳴を上げている職場の同僚部下の仕事を肩代わりして上げたほうがよさそうだと思っている。

そうは言っても、練習したいとやる気を見せる息子の願いを無碍にして良いものか。もっと速く向上する可能性を摘み取って良いのか。

世話した結果が見えやすい長男よりも、次男にこそ寄り添ってもっと世話をすべきなのではないか。

そんなことをグダグダ、グダグダと思案している。 

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自らの怠惰を戒めてもっと無駄な時間を惜しんで世話をしたら、葡萄も実り、クロアゲハも羽化し、長男はさらにあれこれが上手になって自信をつけ、次男も上達していく楽しみを覚え、金魚も元気になり、多肉植物も植え替えられてまた根が育ち、庭の菊も美しく咲くのではないか。同僚部下も困難を乗り越えやすくなるのではないか。

 

面倒臭がり屋で楽をしたい、怠けたい性分なのだが、なかなかそうも言ってられなくなってきている。

 

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病床の犬友 自分が死んだらを想像してみる

突如悪寒と頭痛に襲われて倒れた。朦朧としながら電話会議を終えて寝る。

 

体温計を図ると39.3℃。ああ、こりゃ明日はダメだわと早々に諦めがつく。金曜日だったのが救いだ。胸が締め付けられる苦しさと関節の痛みと。蝦のように背を丸め、呻く。ウー、ウーと声を出すとなんとなく痛みが和らぐのだよな。

原因と考えられるのは

  • 仕事のストレス
  • 賞味期限が3日過ぎて食べた土産の信玄餅
  • 流行りのウイルス

どれも体力気力があれば問題はなかったのかもしれない。意識の上では問題ないのに身体がついてこない状態とはこういうものなのだろうか。

 

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氷(保冷剤のこと)を持ってったらいいよ

ゆっくり寝なきゃダメだよ

午後も治らなかったらアイスクリームを食べてもいいよ

お医者さんに行って歯磨きの絵本を読んで待ったらいいよ

息子達があれこれ助言をしてくれる。考えてみたら、彼らの方が経験豊富なのだな。

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本を読む良い機会だとも思ったが頭痛で本も読めない。テレビをつけてもやかましく感じる。案外、何もできない。

 

ひきつるように胸が苦しくなるのは初めての経験だった。何か重大な疾患である可能性もあるし、早急に適切な薬を飲んだ方が良い事態かもしれない。医者に診てもらった方が良いことは頭でわかっていても、とてもではないが自転車に乗って内科医に行く気力が起きない。タクシーを呼べばいいのかもしれないけれども、それすら煩わしい。

 

案外、こうやって手遅れになるものなのかもしれない。合理性で考えたらリスク管理としては最悪の事態に備えて多少無理してでも医者に診てもらってただ薬を飲んで安静に過ごすだけでよいのか緊急対処が必要なのかを確認すべき。寝れば治るだろうというのは運任せで無責任とも言える。

 

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何もすることがないので、単に風邪で済まなかった場合のリスクシナリオを検討してみる

入院する事態になったらまあ、傷病休暇を取るか休職してから復帰するだけの話だ。長引いて職を変えなくてはならなくなってもそれまでの話だ。家族にとっては妻は大変だろうが長期出張に行っている状態とさして変わりない。

 

仮に長期休職の挙句、今よりも収入の低い職に変わるとしてもそもそも贅沢な暮らしをしていないしもう1、2段階生活水準を落とせる自信はある。外食を一切やめ無駄な衝動買いも禁じたらよい。自炊も楽しめる。酒も断てられるし、月に1、2本ほど4合瓶を買って自宅でちびちび飲む程度でそもそも満足している。陶芸を止めるのは気持ちの上で残念だな。月に6000円の作陶費は維持したい。

 

あっさり、ぽっくりと逝ってしまったらどうなるものだろうか。

仕事はどうでもよい。機能しなくなった歯車の替えは遅かれ早かれ見つかる。

家族も遺族基礎年金と厚生遺族年金に加えて妻が働きに出れば経済的にはやっていける。高円寺ならば都内の大学には下宿せずに通えるだろう。授業料の高い私立は難しいが、勉強が好きで優秀ならば奨学金を目指して欲しいし、勉強が好きでもないならば高い私立大学など必要ないと思う。

 

長男の心には深く残ってしまうかもしれない。まだ幼い次男は案外、忘れてくれるのも早くて、記憶の薄い小さい頃に亡くなった父ということにでもなるのではないか。

 

あまり始末してもらうものもない。別に隠しているエロ本があるわけでもない。私個人のものも全て捨ててもらって構わない。

 

数えてみると70近くになる多肉植物の植木鉢。これは家族では世話できないだろうな。枯らしてしまうのは忍びないので園芸好きな実家の親に好みのものだけ引き取ってもらって、残りは売っぱらって欲しい。

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気がかりなのはマンゴー殿だ。私がぽっくり逝っても妻には子供がいて、子供には妻がいて、それぞれの世界が広がっている。しかしこの犬は私への依存度が高いように思う。今も病床を一時も離れずに付き添ってくれている。私を一番心配してくれているのはもしかしたらマンゴーかもしれない。もう9歳。家族の中では順当に行けば最も早く寿命がくるはずだが、彼ばかりはきちんと看取ってあげたい。

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あれこれ考えたが、働けない程度に後遺症が残るのが一番しんどいとの結論を得た。ではあっさり死ぬのと、後遺症を負って生きるのとどちらが望ましいのか考えてみた。脳味噌と利き手一本残ってくれたら、やはり子供の成長を見守りたいし生きたい。頭が明瞭なら子供の話し相手になることも相談に乗ることもできる。我が身の不幸を嘆いて卑屈にならないメンタルを維持するのが課題か。

 

どんなことがあっても生きたくて生きれなかった人達がいることを思うと不謹慎な考えかもしれないが現時点で考えたことはこんな感じだ。後年振り返って今の考えをどう思うだろうか。

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来週から中国は1週間の休暇らしく、この土日は労働日としている企業が多いようだ。中国の同僚から、電話してよいか、この資料を確認してくれ、相談がある、と何件も連絡が来ている。さすがに勘弁してもらいたい。彼らが休暇の前に仕事を片付けるために病床の身で自分をさらに追い込んで付き合う義理もないだろう。土曜日は放置させていただくことにしていたが、結局日曜の夜に電話相談を受けることになりそうだ。

 

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ひたすら発汗して水分補給。食べるのはお粥のみ。体重が1kg落ちていた。1週間ぐらい寝込めば3kgぐらい痩せるだろうか。その場合、筋肉と脂肪はどちらが多く落ちるのだろうか。

結論としてグリーンダカラが予想外に素晴らしい。味もおいしい。昔からの贔屓でポカリスエットを飲んだが、もう少し頑張らないといけないのではないか。


丸2日寝て、医者に行く程度に熱も下がって気力も出た。心電図も胸のレントゲンも採血もすることになって嫌な予感もしたが、特に問題は見つからないとのこと。薬を処方され、養生しろとのこと。それでも明日には出社しないとならんだろうな。

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長男が命名した「なみなみ」君。杉並区の釣堀で釣った杉並在住の金魚だからだそうだ。

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次男が命名した白の出目金は「ボーノ」君。Buono。イタリア語でつけたわけではなく、アソボーノが好きだから。

林檎と栗の洋酒 LE BIRLOU

高円寺で行きつけのバーがある。洋服店の2階で看板を出さずに営んでいる落ち着きのあるバー。

 

アルコールはたった一杯からでも害があるなんて話もある。飲酒運転での轢き逃げ事件が世の中を騒がせていたりもする。それでも適量、美味しいお酒を飲むのはとても良い気分転換なのは否めない。マッサージに数千円払うよりも、時に1万円の美食よりも幸せな気分にさせてくれることもある。

 

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ジャックダニエルのシルバーセレクトというシングルバレルのアルコール度数が50度と高めなバーボン。前回、2、3杯他のお酒を飲んだ後にこれを飲んで美味しかったのでまた頼んでみたのだが、他の酒を飲まずに一杯目で飲んだ方がはるかに美味しく感じる。

 

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家での晩酌は日本酒が基本だが、外で飲むときは洋酒も楽しい。

 

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そして今回、目から鱗だったのがこのLE BIRLOUというフランスのお酒。発音はルビローに近い。でも表記だとルビルル。林檎の醸造酒と栗の蒸留酒ブレンドしたリキュールなのだが、その甘さと香りの上品さはかなりツボに入った。これをミルクと削ったシナモンでカクテルにしてもらったのだがもう、高級レストランのデザートあるいは食後酒に出しても良いのではないかという味。

 

学生の頃は仲間でワイワイと家で飲む際に、酒が苦手な女性がいる際の定番がカルーアミルクだった。苦い薬を飲む際の頓服補助剤のような、とりあえず甘さでアルコールを感じさせずに飲めるようにするという役割の酒だった。LE BIRLOUはそんなカルーアミルクを味わって楽しむ水準まで大幅に引き上げた甘いお酒。パーティで話題性のある酒ではなかろうか。

 

同僚のフランス人にLE BIRLOUが美味しかったという話をした。彼もお酒が好きらしく、フランス中部出身にも関わらずこのフランス中部、ブルゴーニュが産地のお酒を知らなかったということでこれは是非飲んでみないとな、とメモしていた。

9月の緑道の花々

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玉簾。タマスダレというなんとなく古臭くカビ臭い名前だが、それに不釣り合いな純白な花弁に映える黄色い花芯。タマスダレがこんなに清廉可憐な花だとは知らなかった。

 

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曼珠沙華。コンクリート塀を背景に咲いているのも好み。これを夕暮れに一眼レフでアンダー気味に撮ったらカッコいい写真が撮れるんだろうな。自分には撮る腕がないけれども。

 

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これも凌霄花ノウゼンカズラ)だろうか。漢字が難しくて携帯無しで手書きで書ける気がしない。

 

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木槿。花の中に花があるよう。これは宗旦だろうか。なかなか底紅の絞りが強くて見事。京都に住んでいる頃には桜やら紅葉やら椿に関心が行って意識しなかったが木槿品種には京都ゆかりなものが多い。他に紅祇園守だとか、白祇園守だとか、大徳寺だとか、平家山なんてのもあったな。本当に京都所縁なのかはわからないけれども。

 

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デュランタタカラヅカ

  

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七変化。やはりランタナと呼ぶより七変化と呼びたい。

 

なんだかんだ、花を愛する人は多いのだな。あちらこちらに園芸品種の花が咲く。