2010-01-01から1年間の記事一覧

寂光院

大原の三千院や勝林院僧房群からも離れたところにぽつりと残る寂光院を訪ねた。そして歴史に明るい人からすれば何をいまさらというようなことにいちいち驚いている。史跡や歴史を知り、八百年前、九百年前のことが伝説でもなく実際にあったことに実感が湧い…

秋散歩

我が家の周囲を、マンゴーと秋を歩く。 古刹の寺だろうと民家の庭先だろうと紅葉は華やか。 紅葉を前に澄まし顔のマンゴーだが、初めての冬仕様の為、毛を切っていないので目が埋没してきた。 あちらに柘榴、 こちらにアケビ。 陽だまりの中、ささやかな心温…

永観堂夜紅葉

洪水のような人。長蛇の列。4年前は入場するだけに並ぶほど混んではいなかったと記憶しているが、こんなにも混んでいるのは日曜の夜だからか。しかしそれでも京都の紅葉を楽しむのに永観堂ははずせない。寺の大半が4時や5時で閉まるため、食事以外に夜間に楽…

醍醐寺 如意輪観音坐像

前回諸事情により入れなかった醍醐寺の霊宝館と仏像館を訪れる。 醍醐寺には霊宝館と仏像館にそれぞれ如意輪観音坐像があるのだが、霊宝館のものが重要文化財、仏像館のものは無指定である。しかしその無指定の方こそが目を奪われる素晴らしさだった。先の尖…

随心院 小町祭

小野小町祭とやらが執り行われていた。ミス小町、準ミス小町が並んで坐り、小町像と地蔵観音像の前で僧侶が奉経していた。 NHKなど数社のメディアが取材に訪れているものの、随分と前から各駅にポスターが貼られ告知されていたことを思えばなんとも寂しい客…

カメラ修理代

実はもう日本に帰ってきているわけだが、バンコク出発前にヨドバシカメラに持ち込んだ一眼レフカメラとレンズの修理代見積もりが届いた。3万円超。ううむ。痛い。 しかし京都で見事な紅葉を撮ろうにも、バンコクが魅力的な被写体に溢れていようとも、コンパ…

バンコク宗教

バンコクも五度目ともなると、ワットプラケオやらワットポーやら定番の観光地を見に行く気も湧かなかったので、適当に電車を降りて、只管街を歩いた。 街角を曲がると突如ヒンズー寺院に出くわしたりする。どうやらインド人だけに限らずタイの仏教徒もお参り…

バンコク植物愛

綿々と王朝の続くタイではやはり様々な分野で文化が醸成されているのだろうか。似たような気候帯ではあったがフィリピンではこのような園芸品種への愛好は見られなかった。せいぜい、品種名も気にすることなくパキラやザミア、アレカヤシが市場に並ぶだけ。 …

微笑みの国の子供像

シーロムにある銅像が目に留まった。 ムエタイで切磋琢磨する子供達の像だろうか。 しかしよく観察すると、片方の子供が飛び掛り全体重を乗せて相手の首に肘を打ち込んでいる。首という急所にジャンピングエルボー。練習と言った雰囲気ではなく、殺りにいっ…

牡蠣の卵とじ

ここ一週間ほど、バンコクに来ている。 先日、タイで日本語教師をしていた幼馴染に連絡して、前回食べさせてもらった牡蠣の卵とじを食べに行った。これが食べたくて仕方が無かった。 入社一年目の後輩の女性を誘ったところ、入社4,5年目の後輩二人も行きたい…

雑貨天国タイ

バンコクは雑貨天国。週末だけに開かれるというウィークエンドマーケットだが、金曜日も開かれていることは現地の人すらさほど知らない。狭い通路を通る苦労もなければ、値切り交渉をしようにも大勢押しかける観光客ゆえに聞く耳をもたずにあしらわれること…

ハオルチア・オブツーサ・トゥルンカータ

アフリカ原産のユリ科の多肉植物。学名はHaworthia Obutusaで17世紀の植物学者ハワース(Haworth)氏が見つけた葉先の鈍い(Obutuse)植物というわけだ。 過酷な乾燥地帯で生息するために、比較的温度が安定した地中に体躯の殆どを隠し、葉先の透明な部分だけを…

ベンガル菩提樹

室内に一鉢ぐらい背丈の高い存在感のある観葉植物を置きたいとかねがね思っていた。同じクワ科のウンベラータとこのベンガル菩提樹とどちらにするか悩んだのだが、大きな透明感のあるウンベラータの葉は魅力的ではあるものの、京都の山麓の寒さを考えて、よ…

炙り餅 かざりや

折角、秋の紅葉の盛りに大徳寺に寄ったというのに、嫁さんは高桐院の紅葉を鑑賞するよりも今宮神社門前の炙り餅が食べたいとのこと。花より団子、紅葉より炙り餅。今宮神社門前には、日本で最初の元祖対本家争いではないかと密かに思っている元祖「一和」と…

醍醐寺-秋

秀吉の「醍醐の花見」で知られるように桜の名所なのだが、実に紅葉の名所でもある。6つもの国宝建築群、数多の文化財を有する霊宝館、池に架かる美しい朱塗りの橋、紅葉の石庭と見所は多い。京都の中心地から程よく離れていることから観光客も混みすぎず、…

楓「乙女桜」

我が家の小庭の楓も見事に紅葉し始めた。 こちらは「乙女桜」。名前とは裏腹に外国産の逆輸入品種である。 やはり紅葉は逆光で陽射しが透過して彩度が増す様が美しい。その為には目線よりも上になるように葉を置かねばならないのだが、どうしたものか。窓際…

雷神

メキシコ原産の龍舌蘭科アガベ属の多肉植物。 龍舌蘭科にはテキーラの原料となるアガベテキラーナという種が含まれるが、この品種からもテキーラは作れるのだろうか。肉厚で葉先には褐色の硬い棘がある。アガベの近縁種には青磁龍、鳴神、帝釈天、吉祥天、黒…

月美人

メキシコ原産の弁慶草科パキフィツム属の丸々と太った丸葉の多肉植物。 表面を粉が覆っており、接触するとすぐ禿げてしまうのが厄介。擦れることのないような環境で放置するように育てるのが良いようだ。せいぜい10cm程度にしかならないので、横に群生させる…

七宝珠錦

南アフリカ原産の菊科セネキオ属の七宝珠錦。蓮根のような節を成す、胡瓜のような胴体の先にちょぼちょぼと葉が茂る。通常、錦とつくと班入りが多いが、これは緑と紫の葉が入り混じる。 冬は茎だけになり、葉は落ちるらしいが、今のところ三角形の葉が繁茂し…

月兎耳

「つきとじ」と読む。そういえば来年は兎年か。 これも弁慶草科カランコエ属だが、冬紅葉とはかなり見た目が異なる。葉の形が兎の耳の様だということでこの命名だが、それでは月はどこから来たのか。兎は月だと日本では相場が決まっているからか。 マダガス…

冬紅葉

窓際に置き始めた弁慶草科カランコエ属の多肉植物の名前である。丸い肉厚な葉を持つ多肉植物が多い中で、楓のようにぎざぎざした葉を持つ。 冬になると紅葉するかららしい。ただ、多肉植物が紅葉する原理は楓のように葉緑素が抜けるものとは異なるらしい。よ…

嵯峨の湯

元銭湯を改装したカフェ。「さらさ西陣」とコンセプトは似ている。 「さらさ西陣」はマジョルカタイルを残し、懐古趣味的な風情を多分に残しているのに対し、「嵯峨の湯」は真っ白に塗り直されて洋風な装いとなっている。 床や家具を除いて、天井の梁も壁も全…

ケーブル

日本一長い、琵琶湖を一望できるケーブルカー。

比叡山延暦寺

京都の聖域にして、紅葉の名所。 比叡山とともに京都は発展したとも言われるほどの、日本仏教の母体とも言われる信仰の一大中心地である。信長の焼き討ちを始め、中世日本史の中心であり、歴史の積み重ねを想起出来る場所でもある。京都洛中から数十分の近距…

比叡山延暦寺阿弥陀堂

延暦寺大威徳明王立像 金剛夜叉明王立像

比叡山延暦寺の国宝館に収められている仏像に素晴らしいものがあった。六面六臂六足で、火焔光背を負い水牛に騎乗し、六足の左第一足を曲げて牛の背に置く形姿の大威徳明王立像。東寺にもあったと記憶しているが、今まで見た大威徳明王立像の中で最も好みの…

比叡山ガーデンミュージアム

秋の深まる中、比叡山ガーデンミュージアムへ。 数年前の春に友人と訪れた時は、まさに花々が畝に盛り上がるように咲き乱れていた。今回はと言うと、枯葉ミュージアムの態。ごくごくわずかに数えるほどの品種が咲いている。 11月末で冬季閉館に入るそうだが…

原了郭黒七味ラスク

あの人間国宝の職人の手によるテーブルや椅子を惜しげもなく置く京都の老舗ブランジェリー「進々堂」と赤穂四十七士の一人の息子が祇園に開いた黒七味で有名な「原了郭」。両者のコラボレーションによる黒七味ラスクが以前から気になって仕方が無かった。 他…

浜大津

嫁さんが犬を運動させるのに最適な穴場を見つけたと教えてくれたので、下見しにいった。 人が非常に少ない 全速力で駆けられるほど広々としている コンクリート、芝生、砂利と様々 これならば石畳の狭く中途半端なドッグランなんぞに行く必要は一切無い。 浜…

天龍寺の苔

天龍寺の庭園は見事だ。少しでも草木に興味がある人にとっては、草木と立て札に書かれた和名を見比べて楽しむことができる。風変わりな和名も多く、なぜこんな名前がつけられたのか想像するだけでなんとなく面白く感じる。 「杉葉苔」、「大和鞭苔」、「枝艶…