センスの塊 広尾のツリーハウスカフェ「レ・グラン・ザルブル」

雑誌でちょくちょく見かけて存在は知っていた。ふとした用事でたまたま時間潰しで路地裏を歩いていたら計らずも見つけてしまった。f:id:mangokyoto:20220402204405j:image

ツリーハウスが併設されたカフェ。広尾駅から徒歩2分程度の好立地にこんな夢溢れる店がある奇跡。
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急な梯子のような外階段を登っても上がれるが、建物の中からも普通の階段で上がれる。
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小さな腰掛けがあって2人入れば満員になるような狭いツリーハウスではあるけれども、夢がある。ここでお茶したりもして良いのだろうか。
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レ・グラン・ザルブルと読む。
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室内は大きな相席のテーブルと2人掛けのテーブルが3卓。大きなテーブルの真ん中に木の幹が突き抜けていて、室内にいながら木陰にいる気分になれる。ソーシャルディスタンスを考えなくてよければ、パーソナルスペースを気にしなくて済むぐらい巨大なテーブルに相席スタイルというのも面白い。

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写真を撮り忘れたが屋上にも気持ちの良いルーフトップ席がある。
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内装は木の香りに包まれた穏やかな雰囲気。
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珈琲を飲みたかったが、訳あってこの日は紅茶を飲んだ。茶葉の香りが高いしっかりとした上等そうなアール・グレイだった。ドライフルーツをつけてくれるのも嬉しい。
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2灯ランタンも滑車式で上下に動かせる遊び心と実用性のあるもの。いいな、これ。
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トイレの洗面所は銅が綺麗な緑青を吹いていて一目惚れする逸品だった。
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流石、広尾のカフェと思わせる調度品の一つ一つがどれも欲しくなるようなハイセンスな店だった。1階にはフラワーショップも併設されている。

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スイーツも花屋プロデュースだけあってこの華やかさ。味も良し。

 

11:00〜19:00でL.O.18:00。

夕食を食べられる店ではない。

また来たい。

冬を耐えて紅葉する多肉三選

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冬にほぼ断水していたこともあり、引き締まって葉先が紅葉している。
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綴化ではなく単なる三頭分岐だったのだけれども、三方位に塊状に展開している姿は面白い。

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そんな多肉によじ登るオオクワガタ。本当によくできた模型玩具だ。
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飛ぶ。
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前翅を開いて腹が露わになった状態はなかなか生体のそれは見ることができないのでとても参考になる。
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これを徒長と云うなかれ。セダム「虹の玉」が伸びて伸びてこの姿となった。水分は少なく、直射日光に晒され続けた成長の果ての姿。徒長ではない。
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もうこれはこれで素晴らしいと思っている。


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私の意図など無視して野放図に育つ。
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S字クランクの連続。花はなかなか咲きそうで咲かない。

花見の名所だが椿が必見の「哲学堂」

2月の梅の季節に記録したばかりだが花見の名所として知られる中野の「哲学堂」は桜の季節もやはり素晴らしかったので記録しておく。

 

桜はこの季節、素晴らしい場所は他にも多いがここの椿や雪柳は必見だった。写真散歩好きにはたまらない被写体だらけの公園だと思う。

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「哲」の軒瓦なんて他には見ない。瓦好きには興味深いであろう一品。
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またもや来てしまった哲学堂。花木の物量で圧倒するような市民公園や観光地のような庭造りではなく思索に耽る静謐な空間。
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だけれどもふと立ち止まると素晴らしい光景が多い。
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桜一辺倒ではなく、異なる彩りも見つけられる。パンジーを一面に植えてあるような公園よりも、注意して見ると山野草的な花が咲いているような公園の方が好み。
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そして圧倒されたのがこの大輪の椿。なんという品種だろうか。少し縮緬のような凹凸のある花弁が細やかな陰影を生み出していて存在感が増す。背景の古びた建物が引き立ててくれる。
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竹柵を背景にもう一輪。
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鋏を入れて人為的に構成することなく、植わったままの姿で華道の作品のような椿と雪柳。ごっつい高性能一眼レフカメラでしつこく撮りまくりたかった。後になって水平垂直もなってないことを悔やんだし、もっと望遠で背景をぼやかして撮ったり、構図を変えて撮ったりしたかった。
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まるで月のような太陽のような、空間に浮き立つ赤い円。
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地面に落ちてなお、この存在感。
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一本の雪柳、一本の椿。それだけなのだけれども何十本も並べて植えた光景よりも花に密度と重力を感じる一画。この2本を眺めに毎年、3月末に哲学堂を訪れたい。


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山吹も一つ一つの花は黄色い桜のよう。荒木先生は「山吹色の波紋疾走」と書いて「サンライトオーバードライブ」と読ませていたっけ。迸る春の生命力。
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月見台だろうか。こういう構造を見ると取り敢えず登ってみたくなる。
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班入り石蕗の葉の複雑な色合いたるや。たらし込み技法で描きましたと言わんばかり。

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肝心な花見の人気スポットとしての哲学堂公園なのだが大通りに程近い区画が芝生の中に桜が林立していて、もうまさに花見宴会の為に作られたような場所となっている。何せ枝が低くシートの上に座っても低い位置に枝花が広がってくれている。
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ソメイヨシノ
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桜の背丈が低く、陽光の射し込む方角も都合が良く。朝7〜8時の時間帯の桜がなんとも美しい。この逆光に見る透明感が好きなのだよね。伝わるだろうか。
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色味の濃い紅枝垂も惚れ惚れする。桜は背景と光源の位置が重要。順光でのっぺりと桜が密集している光景はただ白い広がりがあるだけで面白くない。

 

そんなわけで桜も良いが、それ以上に必見な椿や雪柳、山吹と古建築の組み合わせが楽しめるので高円寺周辺の桜の名所十選に選定。

 

マミラリア「希望丸」

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目を向けていない間にマミラリア「希望丸」が花を咲かせていた。冬から春にかけてどのタイミングで水やりを再開すれば良いのかがいつもわからないのだが、毎年花が咲いているので大きな間違いはないと思っている。
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もっと上手に水やりを再開し、施肥もしていたらもっと花付きは良くできたのかもしれない。どうしても寒いうちに水やりと施肥をすると枯らしてしまう恐れが先んじてしまう。
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成長点から花が咲く周辺までの純白さは相変わらず素晴らしいのだけれども、野晒しにしているので純白なままで維持ができない。直接雨が当たるわけではないのだが半年ほどで黒ずんでしまう。
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いろいろと教えてくれる多肉植物サボテンの師匠が欲しい。

創作意欲を掻き立てる珍奇植物

とある馴染みのある植物の花を乾燥したものを入手した。

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多足類のようにも見える。

不動明王の火焔の光背に見立てようか。

槍の穂先。

酋長の頭飾り。

ピーコックスパイダーの飾り。

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表面をビロードのような毛で覆われているそのテクスチャーを活かしたいようにも思う。

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今まで見たことのない形状すぎて、どのような陶器に合わせたら良いのか考えあぐねる。

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私の手持ちの中で最も禍々しい見た目の「水面から羽化する蜻蛉」鉢に合わせてみた。ううむ。合わない。しっくりとはこない。茎の曲がりがクセが強すぎる。

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茎を真っ直ぐにしてみた。なんだか呪術儀式的なアイテムとなってしまった気がする。自宅のインテリアに相応しいかはさておき、個性のある置物を作れたことは良しとしよう。

 

この植物に合う陶蟲夏草鉢を考えるだけで創作意欲が掻き立てられ心が弾む。

ヒラタケ第三弾 おそらく今季最後の大発生

ヒラタケの第三弾が育ち始めそうな気配。

 

3月7日

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ビニール袋の隙間に生え始めていたのでビニールを取り除いてストレスなく伸びれるようにした。
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側面の5〜6箇所からキノコが生え始めている。上部からは1株づつしか育たなかったが、側面からは複数株が同時に生えてきているので期待大。しっかり菌糸が菌床に根ざして充実したのだと思われる。

 

3月8日
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側面のビニールを取り除いたので快適に側面に伸び始めた。
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このぐらい小さい頃が傘の色も濃灰でコントラストが効いていて可愛らしい。本当は固定カメラで撮って動画にしたいが機材を食卓の上に置きっぱなしにすると家族から苦情が来そうなのでやめておく。

しばらくは数日毎に定点観察していきたい。

 

3月10日

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全方位的にキノコが生えてきて壮観。成長速度にはムラがあるけれども脱落せずに育ってほしい。
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大、中、小とグラデーションのようなサイズ違いが微笑ましい。
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仰角ショット。陶器で模写したい。この形状のまま植木鉢になるではないか。キノコの軸はマグネシヤマット、傘は渋柿釉らへんが合いそうな気がする。鉢の胴は信楽白土を無釉焼締にして汚れや染みが入るに任せたい。
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一気に菌床の栄養を消費し尽くしてしまう大団円だと思われる。夜の気温が10℃を下回る季節がヒラタケ栽培には望ましいので気温的にもこれが今季最後の収穫だろう。

 

3月11日

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全方位的に育ちつつある。上よりも水平方向に展開している。

 

3月12日

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成長のバラツキが大きくなってきた。満遍なく育ってもらうのはなかなか難しいようだ。
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息を呑む夜梅 「梅里公園」

この春はもうこれ以上は梅の記録は要らないと思っていた。しかしこの光景と出逢ってしまうと記録しておかないわけにはいかない。

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Breath taking、息を呑む美しさというやつだろうな。まるで夜桜のような、それでいて夜桜よりも濃い紅色。
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この梅を夜に楽しませるためにあるかのように街灯が寄り添って立ち、逆光で花を照らす。
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街頭の丸い光が月のようでもある。撮るたびに色味が変わって写るので、どれが本当の色なのか。
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芝生に座って酒を飲む。夜桜に比べて夜梅はまだ気温が低い季節だけれども無人の静けさを独り占めできる可能性が高い。
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狂ったような咲き乱れ。
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「未開紅」が遠目に観ると上向きに走らせた紅色の筆跡のようで素晴らしい。全くもって素晴らしい。
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「烈公梅」はこのような雄蕊の長い淡紅の梅だった。確かに名前負けしない烈々しさ。
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そして流れ落ちる滝のような枝垂白梅。
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眼福、眼福。

 

昼間に梅の品種と花を見て回るのも良し、

夜にライトアップされた梅を眺めるも良し。

 

梅里公園が杉並で一番の梅の名所と断定して良さそうだ。