パイ生地やタルト生地を一般のレシピで作るとこんなに入れるのかというぐらいバターを入れないといけないレシピが多くて唖然とする。しかもバターは高い。フランスで買って冷凍しているエシレバターなんぞを使うと数回で塊がなくなる。良いバターは肉を焼く時の香りづけなど場面を選びたい。
「バター不使用のタルト生地で作るクリームチーズタルトのレシピ」をみつけて作ってみたのだけれども、タルトを薄く作ったらボロボロとして失敗だった。薄くした分、少し焦げてしまった。かといって丈夫なほどタルト生地を分厚くしたいわけでもないのだよな。
まあ、子供の暇つぶしとオヤツになってくれればというのが一番の願い。
そもそもタルト部分を美味しいと思ったことがない。タルトは食べられる容器のような位置づけだけれども、包丁で切り分けづらいし、フォークで小さく切るとボロボロと砕けやすいし、破片は食べづらい。そんな邪魔なタルト部分がバターと砂糖を大量に練りこんだしろものだったりするから嫌なのだ。パイ生地も同様。パイを褒める際に「パイがサクサクとしていて美味しい」という食感以外に味そのものを誉められているのを聞いたことがない。パイ生地はとりあえずサクサクさえしていればあとは存在を消していなさいという代物だと思っている。これまた砕けると皿から拾って食べづらい。
大人はすぐ苺を幾何学的にキレイにもりつけたくなる。ぐっと我慢してご機嫌な幼稚園児の装飾に委ねた。味は変わらんし。
クリームチーズ200gと生クリーム100mlを使っておいて何が低糖、低脂肪だという話だがタルト生地のような余計なところに大量のバターや砂糖を使いたくない。食べにくささえ解消されればタルト生地なんて要らない。あくまで無駄なところから糖分や脂肪分を取りたくないだけで、明確に違いの出る一段上の味の為には濃厚高級ブルーチーズでも乳脂45%の生クリームでも使うのは構わない。
とりあえず学びとしてはタルト生地の上にグラノラを砕いて敷くと嵩上げになるしタルト生地がクリームチーズの水分を吸ってふやけないので良い。グラノラは糖質高いけれど。クリームチーズには半量の35%乳脂肪生クリームと生レモン汁を加えるだけでとても美味しい。和梨果汁、桃果汁など季節の果汁で表情をつけても良いかも。タルト生地だけが気に食わない。なんだかムラムラと探求心が刺激された。
砂糖の代わりにラカントSを使う
果物の甘みを使う
好きな素材:抹茶、レモン、和梨、ゆず、苺、チーズ、珈琲
美味しくて好みの低糖低脂肪デザートを作りたいのだが、巷のレシピは「おから」「豆腐」「大豆粉」といったキーワードが並んでいてあまりおいしくなさそうなのだよな。とはいうものの人生で初めてタルト生地を焼いたような素人がごちゃごちゃ言わずにまずは先人の知恵に倣うべきだろう。とりあえず、あれこれ作ってみたうえで自分の好みを模索したい。
低糖質パウンドケーキ (大豆粉、ラカント、ココナッツオイル仕様。バター不使用)
https://cookpad.com/recipe/3276116
レシピ通り5gのバイキングパウダーしか入れてないが、やたら膨らんだ。オイルを規定量より少なくしたからかパサパサしている。再度作らないと適正な評価はできず。焦げてる。焦げてるよな。失敗。
ヨーグルトと甘味料だけでつくるフローズンヨーグルト(生クリーム不使用)
https://kumiko-jp.com/archives/48149.html
絹豆腐、ヨーグルトとホットケーキミックスで作るチーズケーキもどき。(チーズ不使用)
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1790011164/
混ぜるだけだし材料もシンプルで低糖低脂肪。焼き上がりはかなりモチモチとしている。クリーミー感はない。
豆腐と豆乳のレアチーズケーキもどき。(チーズ不使用)
https://allabout.co.jp/gm/gc/396668/?FM=compi_linkitem-12
低糖制限チョコレートムース
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1790007773/?l-id=recipe_list_detail_recipe
甘酒おからティラミス(生クリーム、チーズ、砂糖不使用)
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1900006382/?l-id=recipe_list_detail_recipe
なんだかレシピを俯瞰していくと、いかに生クリーム、バター、チーズ、小麦粉を使わずに疑似チーズケーキやプリンを作るかの追求の様相だ。それはあたかも、いかに肉を使わずに肉料理の味を再現するかという普茶料理や精進料理における擬製料理が発展した経緯にも似ている。ガンモドキやら胡麻豆腐やら。
先は長い。