再び東京の奥地、今度は檜原村の大岳キャンプ場へ
- 大岳鍾乳洞が当キャンプ場の目玉
- 私の目玉は野焼きだったが野焼きセットは失敗に終わった。
- 林道沿いで四方を山と林に囲まれつつもテントサイトは遮るものの無い日向で陽当たり、風通しは良好。夜には星空
- 川は泳ぐような深さのある場所はない。生き物もさほど見つからず。子供が小さいならば渓流歩きでも楽しめる。
- 川に降りていく岩場が険しくて不便。ビールなどを冷やしても取りに行きづらい。子供が小さいならば同行必須。
- 直火可能。野焼きができた。
- 受付には薪とペットボトルの飲み物の販売だけ。食料は一切なし。
- トイレはウォシュレット付き男女別のトイレで清潔綺麗。
- 催事場には洗剤、スポンジなどはない。炭もシンクゴミも各自持ち帰り。
- キャンプ場は場所は早い者勝ちで12時に着いたら既に4組ぐらいがいた。ゆっくり午後に到着するような日程は組めない。
- 夜遅くまで大声で話しながら喋ったり音楽をかけている人も多い
学び
- チキントマト煮込みは楽で美味しい
- ご飯を炊いて翌朝に焼おにぎりも効率的
- バターとレーズンの梨の丸焼きは満足度高い
- 朝、冷えた体が温まるスープは正解
- 水タンクを乗せるのにクーラーボックスでは開け閉めできず不便。テーブルが必要。
- キャンプ用の少量づつ入れて持ってくる調味料システムが必要。塩、オリーブオイル、ハーブ、シナモン、味噌、バター。
- 引き続きタープ無しを続けようかと思う。
- アートファイアは綺麗
- 家から1時間半の距離は帰宅後に余裕を持って片付けができて楽
- 一泊二日で子供が小さいと設営や炊事以外にも遊びにも付き添うので目まぐるしく動き回りっぱなし。二泊するともっとゆとりが生まれるのかも。
早い者勝ちはどうなのだろうね。真っ先にキャンプ場に来ないといけなくなると午前中に立ち寄る計画は立てられなくなって不便。遅く来た人は左手に見える林道真横の狭い場所しか残されていなかった。交通量は皆無とはいえテントの真横を車に走られるのは子連れはかなり避けたい環境。
なんとか橋を渡ってすぐ、少し崖のようになっている角地を確保できた。川から見上げるとこんな感じ。一方向に人が視界に入ってこない景観を確保できるとほっとする。
炎天下でも足を川に入れるとその冷たさにすぐ体全体が涼しくなる。猛暑の真夏キャンプは山間の渓流沿いに限る。
水に浸かって冷たく、歩いていればすぐ服も乾いて温まる。緑の中、爽やかで気持ちが良い。
危険な箇所はなかったが少し落差のある岩場もあって子供達には冒険だった様子。子供達は水流に流されて全身ずぶ濡れになっていた。
スズメガの一種、オオスカシバを子供が虫取り網で捕まえた。顔がとても可愛く、蛾とはいうものの鱗粉も出さず、透明な翅と鶯色の体をした花の蜜を主食にする美しい虫。ホバリングもする高速で自由自在に飛ぶ虫で捕まえるのはかなり困難な部類だと思うので驚いた。私が本心から驚いていたからだろう、息子は帰宅後に妻にめちゃくちゃ嬉しそうに自慢していた。普段の「すごいねー」という親のセリフにあまり心がこもってないからこそ、オオスカシバが捕まえられたことが本当に凄いことだと感じられたのだろうな。
オサムシも捕まえたのだが、餌がミミズとあって日々の生活でミミズ探しに追われるのも嫌だし、いつもミミズの死肉が室内にあるのも嫌なのでオオスカシバもオサムシも逃してもらった。
見上げると山と空。夜には満点の星空が見られた。こちらは北の方角。
上の写真からそのまま下に視線を落とした眺め。林道から橋を手前に渡ったところが上流キャンプサイト。橋向こうに見えるのが流し場とトイレのある棟で軽食を出すカフェもあるようだが長いこと休業しているようだった。
取り敢えずビール。買い物する時間がなくてコンビニで買った銀河高原ビールと本麒麟だが味に個性を感じず少し物足りない。「雷電 閂」、「COEDO」とか「イネディット」らへんを持っていきたかった。ここは手を抜くべきではなかった。
料理ができるまでのつなぎに丸ごとの冷やし胡瓜に味噌をつけて食べてもらう。
串にソーセージを刺して炙り焼き。
チキントマト煮込み。ダイスカットのトマト缶に家にあった玉葱やシメジを突っ込み、鶏腿肉、パセリ、塩そしてどばどばと清酒「喜正」を注いで適当な直火でグツグツと煮た。きのこは一瞬で嵩が1/3ぐらいになるので山盛りで始めてちょうど良い。
それを多めに炊いたご飯に掛けて食べる。汁物ぶっかけ飯は食が進むしスープも兼ねられるし野菜も加えやすいし勝手が良い。好評だった。
そういえばご飯を炊いているのを忘れてたと気づいて開けたらとてもちょうど良く、10分ほど蒸してから食べた。底に僅かにお焦げができる炊き加減。飯盒炊爨は昔はもっと失敗しているイメージだったがこんなに適当で良かったのだっけ。
デザートには芯をくり抜いた梨にバターとレーズン、シナモンを入れてホイル焼きしたもの。食べる時は八切りにして食べる。濃厚で美味で子供受けも抜群でマシュマロよりも自然なデザートなので親の罪悪感も薄い。キャンプでマシュマロは一つの楽しみなのはわかるがあの強烈な糖の塊が心のどこかで引っかかっていたのだよな。
朝食分も含めて多めに炊いたご飯は、夜にどんな野生動物が出てくるか分からないのでポールに吊っておいた。猿ならば簡単に取れてしまうのだろうな。
この日は特別に子供達には普段よりも2時間遅い就寝許可。といっても21時就寝だけれども。そして私の晩酌時間が始まる。
翌日はモッツァレラチーズを入れた味噌焼おにぎり。子供達の反応もパンよりご飯が良いそうだ。日中は炎天下でも山間の渓流沿いキャンプは冷えるようで、熱々のコーンスープはありがたかった。
そのうち、豆を炒って珈琲を淹れるコンパクトな一式を揃えるのもありかもしれない。
翌日は大岳鍾乳洞へ。大岳キャンプ場を選んだ理由の一つだが、キャンプ場とは別料金だし泊まってなくとも入れる。
民間人が手掘りで内部を周遊できるようにしたという鍾乳洞。
身長110cmの子供が写ってこんな塩梅なので大人は絶えず中腰姿勢を強いられる。腰を落として進まないといけない軽い筋トレだった。
何かと聞かれれば鍾乳洞。そこに嘘偽りはないのだけれど
高さ10m近い鍾乳洞の大広間とかそういうものがあるわけではなく、薄茶色の温泉で見るような再結晶化した岩肌を時折見る感じ。岩の隙間を始終歩いていく洞窟巡り。小学生低学年の子供は洞窟探検気分で楽しめる。今のうちに一度は来て良かった。
むしろ印象的だったのは照明の近くにだけ苔や植物が生えていたこと。鍾乳洞が営業している時間帯だけの白熱灯の光量だけで生育しているようだ。
完全人工照明だけで苔は青々と育つものだと再認識。